4STEPに解説がないのはなぜ?独学に向かない理由と、それでも使うべき人

4STEPに解説がないのは、手抜きでも不親切でもありません。学習よりも演習に重きを置いた問題集だからです。理解を作るための本ではなく、すでに理解したことを手で反復するための本として作られています。この前提を知らないまま向き合うと、必ず行き詰まります。ネット上で「使えない」という評価が並ぶのも、ここが共有されていないためでしょう。

そのうえで正直にお伝えすると、4STEPは独学に向きません。この点については、否定的な記事の主張に同意します。ただし問いを「良い教材か悪い教材か」ではなく「誰のための教材か」に置き換えると、話は変わります。理解はしているのに本番で手が動かない、という課題を持っている人にとって、4STEPは他にない価値を持つ教材だからです。この記事では、その線引きをお伝えします。この記事でわかること

  • 4STEPに解説がない本当の理由
  • なぜ独学に向かないのか
  • それでも4STEPが優秀に働く人の条件
  • 4STEPのレベルと問題構成
  • 青チャートとの使い分け

4STEPに解説がないのはなぜ?

4STEPに解説がない理由|学校の授業が理解、4STEPが演習を担当する設計

最も多く検索されているのがこの疑問です。答えは単純で、そもそも解説を載せる設計になっていないからです。ここを「不親切な教材だ」と受け取ると対処を誤るので、まず構造から整理します。

学習よりも演習に重きを置いているから

4STEPは、数研出版が出している教科書傍用の問題集です。学校の授業で理解を作ったうえで、問題演習の量を確保するために配られます。つまり理解を作る工程は最初から学校の授業に預けられていて、問題集の側は演習だけを担当する設計になっています。この分担を前提にすると、解説が薄いことは筋が通ります。授業で扱った内容を、その日のうちに手を動かして定着させる。

そのために必要なのは長い説明ではなく、問題の量と答え合わせの手段です。学校が授業とセットで運用する限り、この形で問題なく機能します。実際、進学校でよく採用されているのもこのためでしょう。したがって「解説がないのはなぜか」という問いへの答えは、そういう役割の本だからということになります。解説が欲しいなら、それを載せている本を別に持つ。教材に対して、その本が担っていない機能を求めても状況は改善しません。

「解説がない」と「解答がない」は別の話

解説と解答は別の問題|解答がなければ学校に相談、解説がなければ網羅系で補う

もうひとつ整理しておきたいのが、解説と解答の区別です。4STEPには別冊の解答編が存在しますが、そこに載っているのは答えと簡潔な式変形が中心で、なぜその方針を取るのかという説明はほとんどありません。答えは分かるが、考え方は分からないという状態になります。さらに学校によっては、解答編そのものを配らない方針を取っているところもあります。この場合、答え合わせすらできないので自習が完全に止まります。

自分がどちらの状態にいるのかを、まず確認してください。解答編が手元にあるなら答え合わせはできますし、ないなら先生に相談するのが先です。この2つを混同したまま「4STEPは使えない」と結論づけている人は少なくありません。解答編がない問題は学校に相談すれば解決しますが、解説がない問題は別の本で埋めるしかありません。対処法が違うので、切り分けてから動いてください。

解答解説サイトを探す前に

4STEPが独学に向かない理由|方針がないため答えを見て終わり解ける問題が増えない

「4STEP 解説」「4STEP 数3 解説」といった検索は非常に多く、この教材まわりで最も需要のある調べ方になっています。実際、解答を掲載しているサイトも存在します。ただし優先度としては後回しにしてください。理由は2つあります。ひとつは、出どころのわからない解答は版が古く、問題番号がずれていることがある点です。4STEPは改訂を重ねているうえ、数学I+A、II+B+C、III+Cと冊子も分かれています。

授業では「○番を解いておくように」という形で指示が出るので、番号がずれると授業と噛み合わなくなります。もうひとつは、より本質的な問題です。解答を集めても、考え方は手に入りません。4STEPに載っていないのは答えではなく方針だからです。次で説明するとおり、ここを埋めるには別の教材が要ります。解答探しに時間を使うより、そちらを整えるほうが早く進みます。

4STEPは独学に向かない

ここは正直にお伝えします。4STEPを独学の主教材にするのは、おすすめしません。ネット上には「絶対にすすめない」と書いている記事もありますが、独学という条件に限れば、その指摘自体は的を射ています。

方針が書かれていないと自力では埋まらない

独学で問題集を進めるとき、詰まった場面で頼れるのは解説だけです。ところが4STEPには、なぜその解法を選ぶのかという部分が書かれていません。答えを見て「たしかにそうなる」と確認はできても、次に同じ形の問題が出たときに自分で思いつけるかは別の話です。この状態で演習を重ねても、解けるようになる問題は増えません。

むしろ「答えを見た問題」の数だけが積み上がり、進んでいる感覚と実力の間にずれが生まれます。理解を作る工程が抜けたまま演習だけを回しているので、当然といえば当然でしょう。学校で使う場合はこの穴が授業で埋まります。先生が方針を説明したうえで問題を出すからです。しかし独学では、その工程を自分で用意しなければなりません。ここを飛ばして4STEPだけを開くのは、道具の使い方として無理があります。

網羅系を持たずに始めない

ではどうするか。答えはこれまでの傍用問題集と同じで、理解を作る役割を網羅系の参考書に渡してください。黄チャートや青チャート、フォーカスゴールドなど、1問あたりの説明量が多い本を手元に置きます。学校で配られているなら、それをそのまま使えば十分です。使い方は通読ではなく、辞書のように引く形です。4STEPで詰まった問題に対応する単元を網羅系で開き、解法の説明を読んでから戻る。

この往復ができる状態を作ってから演習に入ってください。先に理解、あとに演習という順番は、4STEPでも変わりません。引いた箇所には印をつけておくと、後から弱点が見えます。同じ単元で何度も引くようなら、そこは章ごと理解が抜けている可能性が高い。演習を止めて網羅系に戻る判断ができるようになります。

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「使うな」で終わらせないほうがいい

4STEPが効く人|解説で納得できるなら4STEP、納得できないなら網羅系に戻る

一方で、「独学に向かないから使うな」という結論には賛成しません。学校で配られている以上、授業も定期テストも4STEPに沿って進むからです。手元にある教材を捨てて別の問題集を買い直せば、進捗はリセットされ、学校の範囲とも合わなくなります。参考書は買った時点では1点にもならず、成績になるのは解けるようになったときだけです。

演習に使える問題集がすでに手元にあるという状態は、それ自体が資産だと考えてください。買い直すより、足りない機能のほうを補うのが先です。そしてもうひとつ、4STEPには他の傍用問題集にない使い道があります。次の章で説明しますが、特定の課題を持っている人にとっては、むしろ優秀な教材です。ここを知らずに手放すのはもったいない話でしょう。

それでも4STEPが優秀に働く人がいる

ここがこの記事で最もお伝えしたい部分です。4STEPは、ある条件を満たす人にとっては非常に良い教材になります。その条件をはっきりさせておきます。

理解はあるのに本番で手が動かない人

竹内個別が4STEPを勧めるのは、理解はしているのに、なぜか本番で手が動かないという課題を持っている人です。解説を読めば納得できる。授業も分かっている。それなのに、テストや模試になると解き切れない。ここに心当たりがあるなら、読み進めてください。この課題の正体は、理解の不足ではなく処理量の不足です。解法を知っていることと、時間内に手を動かして完答できることの間には差があります。

頭では分かっていても、手が慣れていなければ本番の速度は出ません。埋めるべきは知識ではなく、反復の絶対量だということです。そして反復の量を稼ぐという一点において、4STEPは非常に優れています。問題数が多く、難易度もある程度高い。この2つが揃っている傍用問題集は、実はそう多くありません。学校で配られているなら、追加コストなしでこの環境が手に入っている状態です。

解説がないことが逆に利点になる

同じ特徴が長所にも短所にも|理解の段階では困り、反復の段階では無心で数こなせる

意外に思われるかもしれませんが、解説がないことがこの用途では利点に働きます。丁寧な解説が付いていると、解くたびに読み込んでしまい、テンポが落ちるからです。1問ごとに立ち止まっていると、量をこなすという目的が達成できません。4STEPは答えを確認したらすぐ次に進める構造になっています。ある程度難易度の高い問題を、無心で数こなせる

この体験を作れるのが4STEPの価値です。理解が済んでいる人にとっては、余計な情報がないほうがむしろ速く回せます。つまり同じ特徴が、段階によって欠点にも長所にもなるということです。理解を作る段階では致命的な弱点になり、反復の段階では強みに変わる。自分がいまどちらの段階にいるかで、評価が正反対になる教材だと考えてください。

自分がこの条件に当てはまるかの判定

数学IIIが難所になる理由|計算量が多くずれた場所が探せず演習時間も足りない

では、自分がこの使い方に向いているかをどう判断するか。基準はシンプルです。解説を読めば納得できるのに、初見では手が止まる。この状態なら反復が足りていないので、4STEPが効きます。逆に、解説を読んでも納得できないという状態なら、まだ4STEPを回す段階ではありません。

網羅系に戻って理解を作るのが先です。ここを取り違えて演習量だけ増やしても、答えを見た問題が増えるだけで得点にはつながりません。判定に迷ったら、同じ単元の問題を1問解いてみてください。方針が立つかどうかを見れば、どちらの段階かはすぐ分かります。この判定を先にやるだけで、無駄な数ヶ月を避けられます

4STEPのレベルと問題構成

到達点と中身の構成を押さえておくと、どこまでやるべきかの判断がしやすくなります。数字だけを追わずに、構造から見ていきましょう。

進学校でよく使われる問題集

4STEPは、進学校でよく使われている問題集です。扱う問題にある程度の難度があり、演習量も多いため、授業の進度が速い学校と相性が良いのだと考えられます。手元にある人は、そういう位置づけの教材を渡されていると理解しておいてください。ネット上には「4STEPで偏差値いくつまで」といった記述もありますが、竹内個別としては具体的な数字を出していません。

1冊を完璧にした場合の理論値と、実際に生徒が到達する水準には差があるからです。組み合わせて使う教材によっても結果は変わります。判断の基準にすべきは偏差値ではなく、志望校の過去問で何点取れるかです。そこから逆算して必要な演習量を決めてください。数字を根拠に安心してしまうのが、いちばん危ない状態でしょう。

A問題・B問題・発展問題の使い分け

4STEPは問題が段階的に配置されていて、基本的な確認から発展的な内容まで分かれています。この構造を無視して頭から全部解こうとすると、量に押されて途中で止まります。どこまでやるかを先に決めてください。目安としては、まず基本にあたる段階で手が止まらない状態を作ることが最優先です。

ここが安定していない段階で発展問題に時間を配っても、得点にはつながりません。学校から範囲の指定がある場合は、その指示を優先してください。受験勉強として使う場合も同じです。残り時間から逆算すると、解ける問題数には上限があります。量に押されて止まるくらいなら、範囲を絞って確実に仕上げるほうが結果につながります。何をやらないかを決めるのも計画のうちです。

数学IIIの4STEPが特にきつい理由

4STEPまわりで最も検索されているのが、実は数学IIIの解説です。他の分野と比べても、ここで手が止まる人が突出して多いことを示しています。理由は数学IIIという範囲の性質にあります。微分積分を中心とする数学IIIは、1問あたりの計算量が他分野より明らかに多い範囲です。方針が正しくても計算の途中で崩れると答えが合わず、どこで間違えたのかを自力で特定するのに時間がかかります。

ここで解答だけを見ても、自分の式のどこがずれたのかは分かりません。解説が薄いことの影響が、最も大きく出る分野だといえます。加えて、数学IIIは現役生が最も取りきれない範囲でもあります。学校の進度が届くのが遅く、演習に回せる時間が構造的に足りないからです。時間が足りない範囲で、しかも自力での原因特定に時間がかかる。この二重の負荷が、数IIIの4STEPを難所にしています。網羅系を必ず併用してください。

4STEPが終わらないとき

「4STEPが終わらない」という悩みも多く聞きます。問題数が多いので当然といえば当然ですが、ここで大切なのは終わらせ方を変えることです。全問を解き切ることが目的ではありません。まず、残っている問題数を数えてください。そのうえで1時間に何問解けるかを1週間ほど実測し、割り算をします。出てきた数字が、いまのペースで必要な総時間です。

他人の目安より、この計算のほうが確実に当たります。多くの場合、ここで初めて「全問は無理だ」という事実がはっきりします。そうと分かれば、あとは絞るだけです。基本にあたる段階を全範囲で確実にすることが最優先で、余った時間で発展に手を伸ばす。終わらないのは自分の問題ではなく、量と時間が合っていないだけです。何をやらないかを決めれば、計画は成立します。

3分類して周回する

4STEPを3分類で周回する方法|わからない問題は網羅系を引く

演習の場として使う以上、記録の取り方が成果を左右します。解いた問題を3つに分けてください。自力で解けた問題、答えを見て理解できた問題、答えを見ても分からなかった問題。この分類ができていれば、2周目にやるべきことが明確になります。

  • 自力で解けた問題:2周目以降は飛ばす
  • 答えを見て理解できた問題:翌日もう一度、自力で解けるか確認する
  • 答えを見ても分からなかった問題:網羅系を引く

分類を記録しておかないと、2周目も全問を解き直すことになり、時間が足りません。問題番号の横に記号を書き込むだけで構いません。判定の基準は自力で最後まで解き切れることに置いてください。答えを見て理解できた、では足りません

4STEPと青チャートはどう使い分けるか

「4STEPと青チャート、どっちをやるべきか」という質問をよく受けます。ただしこれも、どちらか一方を選ぶ問いではありません。役割が違うからです。

二択ではなく併用が前提

青チャートは理解を作る網羅系の参考書、4STEPは演習量を積む問題集です。片方は調べるための本、もう片方は手を動かすための本で、担っている機能がそもそも違います。辞書と問題集のどちらがいいかと聞かれても答えようがないのと、構造としては同じです。したがって、両方が手元にあるならどちらも使ってください

学校で4STEPが配られていて、青チャートも持っているという状態は、むしろ理想的な組み合わせになります。片方を捨てる理由はありません。なお竹内個別は、青チャートでもフォーカスゴールドでもどちらでも構わないという立場です。学校で配られたほうを使ってください。網羅系は、どれを選ぶかより選んだ1冊を仕上げ切れるかで結果が決まります。

▶ 関連記事:青チャートのレベルと使い方|例題だけでいいのか徹底解説

4STEPしか持っていない場合

学校で4STEPだけが配られていて、網羅系が手元にないという場合もあります。この状態は、理解を作る教材が欠けているので1冊追加する価値があります。ただし追加するのは網羅系だけで、演習用の問題集を買い直す必要はありません。前述のとおり、4STEPは独学の主教材にはなりませんが、演習の場としては十分に機能します。

足すべきは代わりの問題集ではなく、組み合わせる相手です。ここを取り違えて「4STEPの代わりになる問題集」を探し始めると、いつまでも演習に入れません。逆に青チャートしか持っていない場合は、青チャート1冊で理解と演習の両方をまかなえます。問題数も十分にあるからです。この場合、4STEPを買い足す優先度は高くありません。

どちらから手をつけるか

4STEPの次は272へ|難関大は上級問題精講まで

両方ある場合の順番は、単元ごとに青チャートから入ります。理解を作ってから、その単元の4STEPに移る。単元をまたいで進めるのではなく、単元単位で往復するのが効率的です。分野が変わるたびにこのサイクルを回してください。ただし、すでに理解が済んでいる単元では順番が逆になります。

前の章でお伝えしたとおり、理解はあるのに手が動かないという課題なら、4STEPから入って構いません。必要なのは説明ではなく反復だからです。自分がどちらの状態にいるかは単元ごとに違います。全部を同じやり方で進めるのではなく、単元ごとに判定してから入るほうが時間を節約できます。

4STEPの次は何をやるか

4STEPで演習量を確保したら、入試レベルの問題に移ります。ここから先は志望校によって分かれます。

272やハイレベル数学へ進む

竹内個別が案内しているルートでは、網羅系を仕上げた後に新数学スタンダード演習(272)へ進みます。地方国公立やMARCHであれば、ここまでで必要な演習力が身につく範囲です。旧帝大レベルを目指す場合は、ハイレベル数学の完全攻略を使います。東大・京大や上位国公立の医学部を目指す場合は、272では足りないため上級問題精講まで視野に入れる形になります。

ただしこの判断は、手元の教材を仕上げてから考えれば間に合います。先の心配より、目の前の1冊を終えるほうが優先度は高いでしょう。順番を飛ばして難しい問題集に進むのは避けてください。土台が固まっていない状態で入ると、ほとんどの問題が解けずに手が止まります。4STEPで作った処理量は、この段階で効いてきます。

4STEPで東大に行けるか

「4STEPを極めれば難関大に届くか」という質問も受けます。結論から言えば、4STEPだけでは足りません。傍用問題集は入試の標準的な処理を身につけるための教材で、難関大が求める思考の深さまではカバーしていないからです。ここは正直にお伝えしておきます。ただしこれは、4STEPが無駄だという意味ではありません。東大・京大を目指す場合でも、標準的な処理を速く正確にこなす力は前提として必要だからです。

その土台を4STEPで作り、そのうえで上級問題精講のような教材に進む。順番として先にあるべき教材という位置づけになります。土台を飛ばして難問集に取り組んでも、解説を読んで納得するだけで終わります。特に難関大の問題は、標準的な処理が自動化されていることを前提に作られています。極めるべきは1冊ではなく、志望校までの並び方だと考えてください。

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移るタイミングの判断

移る目安は、4STEPの問題を自力で解き切れる状態になったときです。全問を完璧にする必要はありませんが、基本レベルで手が止まらないことは条件になります。ここが固まっていないと、入試レベルに入っても解けない問題ばかりで止まります。分野ごとに移ってしまって構いません。

全範囲が終わるのを待つと、最初にやった分野を忘れてしまうからです。仕上がった単元から順に次の問題集へ進めるほうが、記憶の面でも有利になります。判断に迷う場合は相談してください。竹内個別の無料体験授業では、現状をうかがったうえで次に進むべき教材をお伝えしています。教材選びで数ヶ月を失うより、早い段階で整理しておくほうが確実です

よくある質問

4STEPに解説がないのはなぜですか?

学習よりも演習に重きを置いた問題集だからです。理解を作る工程は学校の授業に預けられていて、問題集の側は演習だけを担当する設計になっています。手抜きではなく、そういう役割の本だと考えてください。解説が欲しい場合は、それを載せている網羅系の参考書を別に持つ必要があります。

4STEPは独学で使えますか?

主教材としては向きません。詰まったときに頼れる方針の説明がないため、答えを見た問題の数だけが積み上がってしまうからです。ただし網羅系の参考書とセットで使えば、演習の場としては十分に機能します。理解は網羅系、演習は4STEPと役割を分けてください。

それでも4STEPを使うべき人はどんな人ですか?

理解はしているのに、なぜか本番で手が動かないという課題を持っている人です。解説を読めば納得できるのに初見では手が止まる、という状態なら反復が足りていません。4STEPは難易度の高い問題を無心で数こなせるので、この用途に向いています。

解説がないと不利ではないですか?

段階によって変わります。理解を作る段階では致命的な弱点になりますが、反復の段階ではむしろ利点です。丁寧な解説が付いていると1問ごとに読み込んでテンポが落ちるためです。自分がどちらの段階にいるかで、評価は正反対になります。

4STEPのレベルはどのくらいですか?

進学校でよく使われている問題集で、扱う問題にある程度の難度があります。具体的な偏差値は、組み合わせる教材によって変わるため出していません。判断の基準は志望校の過去問で何点取れるかに置いてください。

4STEPと青チャートはどちらをやるべきですか?

どちらか一方を選ぶ必要はありません。青チャートは理解を作る網羅系、4STEPは演習量を積む問題集で役割が違うからです。両方が手元にあるなら、単元ごとに青チャートで理解を作ってから4STEPに移る形で使ってください。

解答編が学校で配られません。どうすればいいですか?

まず先生に相談し、自習用に借りられないか購入できないかを確認してください。解答が手に入らない状態では答え合わせができず、自習が成立しません。なお解答編が手に入っても解説が増えるわけではないので、方針の説明は網羅系で補う必要があります。

数学IIIの4STEPが特に難しく感じます。なぜですか?

数学IIIは1問あたりの計算量が多く、方針が正しくても途中で崩れると答えが合いません。どこでずれたのかを解答だけから特定するのは難しく、解説が薄いことの影響が最も大きく出る分野です。加えて学校の進度が届くのが遅く、演習時間も構造的に足りません。網羅系を必ず併用してください。

4STEPが終わりません。どうすればいいですか?

全問を解き切ることを目的にしないでください。残りの問題数を数え、1時間に何問解けるかを1週間ほど実測して割り算をすると、必要な総時間が出ます。多くの場合ここで全問は無理だと分かるので、基本にあたる段階を全範囲で確実にすることを優先してください。

4STEPで東大に行けますか?

4STEPだけでは足りません。傍用問題集は標準的な処理を身につけるための教材で、難関大が求める思考の深さまではカバーしていないからです。ただし土台としては先にあるべき教材なので、飛ばしてよいという意味ではありません。上級問題精講などへ進む前段として使ってください。

4STEPの次は何をやればいいですか?

網羅系を仕上げたうえで、新数学スタンダード演習(272)に進みます。旧帝大レベルならハイレベル数学の完全攻略、東大・京大や上位国公立の医学部なら上級問題精講まで視野に入ります。移る目安は、4STEPの問題を自力で解き切れる状態になったときです。

まとめ

4STEPに解説がないのは、学習よりも演習に重きを置いた問題集だからです。理解を作る工程は学校の授業に預けられているので、独学の主教材としては向きません。この点は否定的な評価のとおりだと考えています。ただし「使えない教材」と結論づけるのは早すぎます。理解はしているのに本番で手が動かないという課題を持っている人にとって、4STEPは非常に良い教材だからです。難易度の高い問題を無心で数こなせるという一点で、他の傍用問題集にない価値を持っています。

解説がないことが、この用途ではむしろ利点に働きます。自分がどちらの段階にいるかで、評価は正反対になります。解説を読めば納得できるのに初見では手が止まるなら反復が足りていないので4STEPが効きますし、解説を読んでも納得できないなら網羅系に戻るのが先です。この判定を先にやるだけで、無駄な数ヶ月を避けられます。判断に迷う場合は、無料体験授業で個別にお伝えします。

著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

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