秋田大学医学部の配点と対策|二次に理科がない
秋田大学医学部医学科の配点で最も特徴的なのは、二次試験に理科がないという点です。個別学力検査は数学100点・外国語100点・面接200点の合計400点で構成され、理科は共通テストでしか課されません。しかもその共通テストでは、理科だけが等倍の200点で扱われます。他の科目が0.5倍に圧縮されるなかで、理科だけ優遇されている配点です。
この構造は、対策の負荷を明確に変えます。竹内個別の見方では、理科はいわゆる合格問題集のような難しい問題集までやる必要がありません。共通テストの形式に絞ってよいため、やらなければいけない問題集も、必要な勉強時間も少なくなります。ただし——ここが重要な点です。そのぶん完成度が求められます。範囲が狭くなるということは、そこで落とせないということでもあります。
そして秋田は共通テスト600点に対して二次400点、比率にして1対0.67。竹内個別がこれまで配点を整理してきた国公立医学部のなかで、最も共通テストに寄った大学です。この記事では令和8年度の入学者選抜要項から配点を整理したうえで、対策の中身をお伝えします。
この記事でわかること
- 秋田大学医学部の共通テスト・二次試験の科目別配点(大学公式)
- 二次に理科がないことで、対策がどう変わるか
- 理科の問題集を絞れる代わりに求められるもの
- 面接200点をどう扱うか
- 共通テストが最も重い大学であることの意味
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秋田大学医学部の配点【大学公式】

まず配点を確認します。以下は秋田大学が公表している入学者選抜要項に基づく数字です(出典:秋田大学「令和8年度入学者選抜要項」)。医学部医学科の前期日程の募集人員は45名で、このほかに後期日程(一般枠20名・秋田県地域枠)と学校推薦型選抜Ⅱがあります。令和8年度入試からは東北地域枠も実施されます。国公立医学部では後期日程を実施しない大学が多いなか、秋田は後期も設けている点が特徴です。なお後期の二次試験は小論文と面接になります。
| 区分 | 国語 | 地歴公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 情報 | 面接 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 共通テスト | 100 | 50 | 100 | 200 | 100 | 50 | — | 600 |
| 個別(二次) | — | — | 100 | — | 100 | — | 200 | 400 |
| 総計 | 100 | 50 | 200 | 200 | 200 | 50 | 200 | 1,000 |
共通テストは600点、個別試験は400点で、比率にすると1対0.67になります。共通テストのほうが200点多いという配点です。二次試験の科目は数学・外国語・面接の3つで、理科は課されません。国公立医学部の二次では数学・理科・外国語の3科目が標準的なので、理科がない構成は珍しいといえるでしょう。そのぶん面接に200点が振られています。
共通テストの傾斜が科目で違います

秋田の共通テストは、科目によって傾斜率が異なります。素点をそのまま使うのではなく、科目ごとに倍率をかけて換算する方式です。同じ100点を取っても、科目によって総合点への効き方が変わるということですね。この傾斜の付け方に、大学が何を重視しているかがはっきり表れています。自己採点の段階で換算しないと、実際の持ち点を見誤ることにもなります。要項の記載を整理すると次のようになります。
| 科目 | 素点 | 傾斜 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 200 | ×0.5 | 100 |
| 地歴公民 | 100 | ×0.5 | 50 |
| 数学 | 100×2科目 | ×0.5 | 100 |
| 理科 | 100×2科目 | ×1.0 | 200 |
| 外国語 | 200 | ×0.5 | 100 |
| 情報Ⅰ | 100 | ×0.5 | 50 |
理科だけが等倍で、他の科目はすべて0.5倍に圧縮されます。共通テスト600点のうち理科が200点、つまり3分の1を占める計算です。国語は素点200点が100点に、外国語も素点200点が100点になるのに対し、理科は2科目分の200点がそのまま残ります。二次で理科を課さない代わりに、共通テストの理科を重く見るという設計だといえるでしょう。理科を軽視できる大学ではないということですね。
科目ごとに合算するとこうなります

| 科目 | 合計配点 | 全体比(1,000点中) |
|---|---|---|
| 理科 / 面接 / 数学 / 外国語 | 各200 | 各20.0% |
| 国語 | 100 | 10.0% |
| 地歴・公民 | 50 | 5.0% |
| 情報Ⅰ | 50 | 5.0% |
理科・面接・数学・外国語が各200点で完全に同率という結果になりました。4つが同じ重みという大学は珍しく、竹内個別がこれまで見てきた10校のなかにはありませんでした。神戸大学や信州大学は学科3科目が同率でしたが、そこに面接が加わって4つ並ぶのは秋田だけです。面接が理科や数学と同じ重みを持っているという点は押さえておいてください。一方で国語は10%、地歴公民と情報は各5%にとどまります。
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共通テストが最も重い大学です
竹内個別がこれまで配点を整理してきた国公立・私立医学部と並べると、秋田の位置づけがはっきりします。同じ「医学部」でも、共通テストと二次の比重には大きな開きがあります。この比率が変われば、いつ何を始めるべきかという計画そのものが変わってきます。二次比率の高い大学ほど着手を早める必要があるからです。志望校を決める段階で必ず確認しておきたい情報だといえるでしょう。
| 大学 | 共テ:二次 |
|---|---|
| 秋田 | 1 : 0.67 |
| 鳥取 | 1 : 0.76 |
| 香川 | 1 : 0.97 |
| 信州 | 1 : 1.2 |
| 神戸 | 1 : 1.26 |
| 岡山 | 1 : 2 |
| 京都 | 1 : 3.6 |
| 東北 | 1 : 4 |
秋田が最も共通テストに寄っています。総合1,000点のうち600点、60%が共通テストで決まる計算です。東北大学が1対4で二次に極端に寄っているのとは正反対の設計になります。同じ国公立医学部でありながら、必要な準備の中身がここまで変わるということですね。二次で挽回するという発想が通用しにくい配点だと考えてください。
竹内個別は医学部志望の生徒に一貫して「共通テストが最優先」とお伝えしていますが、秋田はその方針が最も素直に当てはまる大学です。そして竹内個別の見方では、こうした共通テスト重視型の大学は地方に複数あります。共通テストで高得点を取れる状態を作っておけば、出願できる選択肢は確実に増えるということですね。
▶ 関連記事:医学部の共通テストボーダーは何割?戦略と目安を解説
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二次に理科がない。だから理科の問題集を絞れます
ここからが秋田を対策するうえで最も重要な部分です。二次試験に理科がないため、理科は共通テストの形式だけに絞って対策できます。記述で解答を組み立てる練習が不要になるということですね。これは他の国公立医学部を目指す場合と大きく異なる点なので、志望校が秋田に固まっているなら早めに知っておく価値があります。
竹内個別の判断はこうです。理科について、いわゆる合格問題集のような難しい問題集までやる必要はありません。共通テストで問われるのはマーク形式での正確さと処理速度であって、記述で解法を組み立てる力ではないからです。二次で理科を課す大学であれば、標準問題集の先まで積み上げる必要があります。しかし秋田ではそこまで要りません。
結果として何が変わるのか。やらなければいけない問題集が減り、必要な勉強時間も少なくなります。理科2科目分の記述演習が丸ごと不要になるので、この差は小さくありません。標準問題集の先まで積み上げる工程が省けるぶん、月単位で時間が浮くことになります。浮いた時間を他の科目に回せるということでもありますね。
ただし、そのぶん完成度が求められます

ここで安心してはいけません。負荷が減るということは、そこで落とせないということでもあります。やる範囲が絞られるのは自分だけではなく、秋田を受ける全員に共通する条件だからです。同じ範囲を同じ形式で対策してくる相手と競うことになります。範囲が広ければ手が回らない人との差がつきますが、狭ければその差も生まれにくくなるということですね。
理科は共通テスト600点のうち200点、全体の3分の1を占めます。しかも等倍で扱われるため、他の科目のように0.5倍に圧縮されません。国語で10点落としても総合では5点の失点ですが、理科の10点はそのまま10点の失点になります。理科での失点がそのまま総合点に響く構造だということですね。範囲が狭く、形式も限定されているぶん、受験生全体の得点も高くなりやすいでしょう。
つまり秋田の理科は、やる量は少ないが、その少ない範囲での完成度を高く要求される科目だということですね。竹内個別の言い方をすれば、集中した勉強が必要になります。広く浅くではなく、狭い範囲を確実に取り切る。この切り替えができるかどうかが問われます。時間が浮いたぶんを漫然と使うのではなく、共通テスト形式での精度を上げることに投じてください。
「二次に理科がないから楽だ」という理解は誤りです。正しくは「やるべき範囲が絞られるぶん、その範囲は取り切って当たり前になる」ということになります。ここを取り違えると、負荷が減った実感だけが残って得点が伴わない状態になりかねません。減るのは量であって、要求される水準ではないと考えてください。むしろ水準は上がると理解しておくほうが安全です。
難問対策は不要。典型問題を100%取り切る
学科全体の対策方針も整理しておきます。竹内個別は大学のレベルに応じて、難問への向き合い方を3段階に分けて考えています。同じ医学部でも必要な到達点は大学によってかなり違うため、一律の対策をすると足りないかやりすぎるかのどちらかになるからです。秋田大学は最も基本的な段階、つまり典型問題の完成を目指す層にあたります。
| 大学のタイプ | 方針 |
|---|---|
| 秋田・鳥取・香川・東邦・岡山 | 典型問題を100%取り切る。難問対策は不要 |
| 神戸・信州 | 難問対策は不要だが、難問が解けるレベルまで進める |
| 京都・慶應・旧帝大 | 難問対策が必要。上級問題精講レベルまで |
医学部だから特別に難しい問題が出るという思い込みは、多くの場合むしろ邪魔になります。難問集に手を出して時間を消費し、標準レベルの穴が埋まらないまま本番を迎える——という失敗が起きやすいからです。差がつくのは典型問題の取りこぼしのほうになります。青チャートや標準問題精講レベルの問題を、時間内に確実に正解できる状態を全範囲で作る。やるべきことが明確なぶん、努力が結果につながりやすいといえるでしょう。
二次で課されるのは数学100点と外国語100点です。合計200点と決して大きくはありませんが、共通テストと合わせれば数学200点・外国語200点になります。どちらも全体の20%を占めるので、取りこぼしは避けたいところです。二次の配点が小さいからといって記述の練習を省くと、当日に対応できなくなります。量は控えめでも、形式には慣れておいてください。
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面接200点でも、対策は共通テスト後で構いません
秋田の二次試験には面接があり、配点は200点です。二次400点のちょうど半分、総合1,000点の20%を占めます。数学や理科と同じ重みが面接に置かれているということですね。国公立医学部では面接に配点を置かない大学も少なくないなか、これは大きな数字です。竹内個別がこれまで扱ってきた大学と比べても、全体比では最大の水準になります。
| 大学 | 面接の配点 | 全体比 |
|---|---|---|
| 東北 | 400点 | 14.5% |
| 秋田 | 200点 | 20.0% |
| 信州 | 150点 | 13.6% |
| 香川・鳥取 | 100点 | 6.2〜9.1% |
| 東邦 | 50点 | 9.1% |
配点の絶対値では東北大学の400点が上ですが、東北は総点2,750点なので比率は14.5%にとどまります。一方の秋田は総点1,000点に対して200点なので20%。全体に占める比率では秋田が最も高いという結果になります。配点を比べるときは絶対値ではなく比率で見る必要がある、という一例ですね。
それでも竹内個別の方針は変わりません。面接の対策は共通テストが終わってからで構いません。理由は、大学ごとに形式と特色を調べて内容を組み立てるため、志望校が確定していないと作りようがないからです。個人面接なのか集団形式なのかという確認から入り、大学が何に力を入れているかを調べたうえで構成を作ります。汎用的な回答例をなぞるのではなく、その大学に向けた内容に仕上げていくということですね。
そして医学部受験の実情として、もともと第一志望だった大学をそのまま受験できる人はそれほど多くありません。共通テストの結果を見て出願先が変わるのが普通です。秋田のように共通テストの比重が高い大学であれば、なおさら共テの結果が出願を左右します。配点が大きいからといって前倒しにする必要はなく、あまり気にしなくて大丈夫だと考えてください。
そのために必要なのは、共通テスト以降に面接対策の時間を確保できるよう逆算しておくことです。具体的には11月までに学科の対策を終えておくという組み立てになります。12月からはどの大学を受けるにしても共通テスト対策に入るからです。学科が仕上がっていない状態で共テを迎えると、面接に回す時間まで圧迫されてしまいます。
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2段階選抜は募集人員の5倍。倍率ではなく合格最低点を見る
秋田大学医学部医学科では、前期日程の志願者が募集人員45名の5倍を超えた場合に、共通テストの成績(6教科8科目の素点計)により第1段階選抜が行われることがあります。単純に計算すれば志願者225名が基準になります。後期日程は一般枠20名の10倍が基準です。実施の有無と合否は令和8年2月11日に知らされます。なお第1段階選抜では傾斜をかけない素点の合計が使われる点も、押さえておいてください。
この数字を見ると身構えてしまいますが、竹内個別は倍率をあまり気にしなくてよいと考えています。理由は倍率の成り立ちにあります。どの大学にも言えることですが、偏差値が低めの大学ほど「ここなら受かるかもしれない」と考える出願者が増えて倍率が上がります。募集人員は変わらないため、分母だけが増えている状態です。
見るべきなのは合格最低点です。ただし最低点だけを目標にすると、そのすぐ下に落ちてしまう受験生が出てきます。合格者平均まで意識してください。入学して学生生活を共にする仲間たちが取っている得点を目標に据えると、目標設定が現実的になります。倍率は見ない、最低点は下回ってはいけない線として見る、合格者平均を目標にする。この3層で整理しておくと迷いません。
秋田大学を目指すなら、優先順位はこうなります
ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。どれも配点の数字と要項の条件から導かれるもので、一般論としての「医学部対策」とは力点が違ってきます。とくに理科の扱いは他大学と大きく変わる部分なので、以下は秋田の1,000点という配点を前提にしたものだと理解してください。
- 共通テストが最優先。総合の60%を占め、2段階選抜もある
- 理科は共通テスト形式に絞る。合格問題集レベルまでは不要
- ただし理科の完成度は高く要求される。共テ600点中200点で等倍
- 難問対策は不要。典型問題を100%取り切る
- 面接200点でも共通テスト後。前倒しにしない
- 倍率ではなく合格最低点、さらに合格者平均を見る
このうち特に伝えたいのが、上から2つ目と3つ目の関係です。やる範囲が絞られることと、楽になることは違います。理科の問題集を減らせるのは事実ですが、そのぶん共通テストの理科で落とせなくなります。同じ条件で対策してくる受験生と競うことになるからです。浮いた時間を他の科目に回しつつ、理科そのものの精度は上げる。この両立が秋田対策の要になります。
そしてもうひとつ。秋田のような共通テスト重視型の大学は地方に複数あります。偏差値が比較的低めの大学ほど、二次の比重が下がる傾向があるからです。共通テストで高得点を取れる状態を作っておけば、出願できる大学は確実に増えます。逆に共通テストで出遅れると、選べる大学が一気に減ってしまうということでもあります。「とにかく医学部に行きたい」という受験生ほど、ここが効いてきます。
実際に基礎から順番に積み上げて結果を出した例もあります。竹内個別で英検2級に合格したひとみさんは、単語→文法→解釈→長文という順番で英語を組み立て、偏差値49から57まで伸ばしました(2025年度・当塾在籍生)。共通テストで高得点を狙う場合でも、各科目で土台を順に固める設計は変わりません。むしろ全科目で高い得点率が必要になるぶん、順番を守ることの重要性は増します。
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
FAQ
Q1. 秋田大学医学部の共通テストと二次の配点比率は?
A. 共通テスト600点に対して二次試験400点で、比率は1対0.67です。共通テストのほうが200点多く、総合1,000点のうち60%を共通テストが占めます。竹内個別がこれまで配点を整理してきた医学部のなかで、最も共通テストに寄った大学になります。鳥取の1対0.76、香川の1対0.97より共テ寄りで、二次で挽回するという発想が通用しにくい配点です。
Q2. 二次試験に理科がないのは本当ですか?
A. 本当です。個別学力検査は数学100点・外国語100点・面接200点の合計400点で、理科は課されません。理科は共通テストのみで、そこでは200点が配分されます。他の科目が0.5倍に圧縮されるなか、理科だけが等倍で扱われるためです。二次で理科を課さない代わりに、共通テストの理科を重く見る設計だといえます。
Q3. 理科の対策はどこまでやればいいですか?
A. 共通テストの形式に絞って構いません。竹内個別の判断では、いわゆる合格問題集のような難しい問題集までやる必要はありません。二次で記述が課されないためです。結果としてやる問題集も勉強時間も減りますが、そのぶん完成度が高く求められます。共テ600点中200点を占め、しかも等倍なので、落とせない科目になります。
Q4. 理科の負担が減るなら、秋田は対策が楽ですか?
A. 楽にはなりません。やるべき範囲が絞られるということは、その範囲を取り切って当たり前になるということです。しかもその条件は秋田を受ける全員に共通します。理科は共通テストで等倍200点、全体の20%を占めます。範囲が狭く形式も限定されるぶん、受験生全体の得点も高くなりやすくなります。集中した勉強が必要になると考えてください。
Q5. 難問対策は必要ですか?
A. 不要です。典型問題を100%取り切ることを優先してください。秋田は鳥取・香川・東邦・岡山と同じ段階にあたります。青チャートや標準問題精講レベルの問題を、時間内に確実に正解できる状態を全範囲で作ることが目標になります。差がつくのは典型問題の取りこぼしのほうで、難問集に手を出すと標準の穴が埋まらないまま終わります。
Q6. 面接200点は大きいですが、早めに対策すべきですか?
A. 共通テスト後で構いません。竹内個別は大学ごとに形式と特色を調べて内容を組み立てるため、志望校が確定してからでないと作れないからです。医学部受験では共通テストの結果を見て出願先が変わるのが普通で、秋田は特に共テの比重が高い大学です。配点が大きいからといって前倒しにする必要はありません。そのために11月までに学科の対策を終えておいてください。
Q7. 面接の配点は全体でどれくらいですか?
A. 200点で、総合1,000点の20%にあたります。二次試験400点のちょうど半分です。配点の絶対値では東北大学の400点が上ですが、東北は総点2,750点なので比率は14.5%。全体に占める比率では秋田が最大になります。理科・数学・外国語と同じ重みを持っていることになるので、配点を比べるときは絶対値ではなく比率で見てください。
Q8. 2段階選抜の条件は何ですか?
A. 前期日程は志願者が募集人員45名の5倍を超えた場合、共通テストの成績(6教科8科目の素点計)により第1段階選抜が行われることがあります。単純計算で志願者225名が基準です。後期日程は一般枠20名の10倍が基準になります。実施の有無と合否は令和8年2月11日に知らされます。第1段階選抜では傾斜をかけない素点が使われる点にも注意してください。
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まとめ
秋田大学医学部医学科の配点で最も特徴的なのは、二次試験に理科がないという点です。個別学力検査は数学100点・外国語100点・面接200点で、理科は共通テストのみ。しかもその共通テストでは、理科だけが等倍の200点で扱われます。他の科目が0.5倍に圧縮されるなかでの優遇なので、理科を軽視できる大学ではありません。
この構造は対策の負荷を変えます。理科は合格問題集のような難しい問題集まで不要で、共通テストの形式に絞れます。やる問題集も勉強時間も減るということですね。ただしそのぶん完成度が求められます。共テ600点中200点を占める科目で、範囲が絞られるということは落とせないということでもあるからです。
学科全体としては難問対策は不要で、典型問題を100%取り切ることが目標になります。鳥取・香川・東邦・岡山と同じ段階だと考えてください。面接は200点と全体比では最大の水準ですが、対策は共通テスト後で構いません。大学ごとに内容を組み立てる以上、志望校が確定してからでないと作れないからです。配点が大きいからといって前倒しにする必要はない、というのが竹内個別の判断になります。
そして秋田は共テ:二次が1対0.67で、これまで扱ってきた医学部のなかで最も共通テストに寄った大学です。総合1,000点の60%が共通テストで決まります。竹内個別が医学部志望の生徒に「共通テストが最優先」と伝えている方針が、最も素直に当てはまる大学だといえるでしょう。こうした共通テスト重視型の大学は地方に複数あるので、共通テストで高得点を取れる状態を作っておけば、出願できる選択肢は確実に増えます。
配点は大学ごとに違い、二次で課される科目すら変わります。秋田のように理科が二次にない大学もあれば、東北大学のように二次が総点の8割を占める大学もあるからです。同じ「国公立医学部志望」でも、やるべき問題集のレベルまで変わってきます。志望校の候補が固まってきたら、必ず入学者選抜要項で配点と試験科目を確認してください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。
著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)



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