エクセル化学は解説が薄くていい|主役は教科書、次の重問は要注意

エクセル化学は、解説だけを頼りに独学で進める本ではありません。実際、自習にはなかなか耐えないというのが竹内個別の見方です。ただしこれは、この問題集の欠陥ではありません。化学という科目は教科書が主役で、エクセル化学は演習用の問題集だからです。役割が違うだけです。

解説が薄いことを理由に別の問題集を探し始める人が少なくありませんが、その必要はありません。学校で配られているなら、そのまま使えます。この記事では、エクセル化学をどう位置づけて使うのか、そして次に重要問題集へ進むべきかどうかをお伝えします。ここは志望校によって答えが変わる部分で、迷っている人がいちばん多いところです。

この記事でわかること

  • エクセル化学の解説が薄くても問題ない理由
  • どこまで対応できるのか(到達点)
  • 理論分野で詰まったときの補い方
  • セミナー化学やリードαとの使い分け
  • 次に重要問題集をやるべきかどうかの判断

エクセル化学は自習用ではなく演習用

まず前提を揃えます。エクセル化学は、解説を読んで理解する本ではなく、手を動かして演習する本です。ここを取り違えると、評価そのものを誤ります。

解説が薄いのは欠陥ではない

参考書には役割の違いがある

エクセル化学について調べると、解説が物足りないという声が必ず出てきます。竹内個別も同じ認識で、自習にはなかなか耐えないと考えています。分からない問題にぶつかったとき、解説だけを読んで納得できる場面はそう多くありません。ここは正直にお伝えしておきます。ただし、そこから「だから悪い問題集だ」「別の1冊に乗り換えよう」と進むのは誤りです。

エクセル化学は演習用の問題集であって、はじめて学ぶ内容を教えてくれる本として作られていないからです。解説が薄いのは、そもそもそういう設計だからにすぎません。参考書には役割の違いがあります。講義系は理解のための本、網羅系は調べるための本、そして傍用問題集は手を動かすための本です。演習用の本に理解の役割まで求めると、どの1冊を選んでも不満が残ります

エクセル化学を評価するときは、演習量を確保できているかという基準で見てください。この基準で見れば、十分に良い問題集です。エクセル化学は問題が難易度別に段階分けされている構成になっています。基本レベルから発展レベルまでが分かれているので、いま自分がどの段階を演習すべきかを選べます。これは演習用の教材として素直に使いやすい設計です。全部を頭から順に潰す必要はなく、志望校と現状に合わせて段階を絞れる。この使い方ができるかどうかで、同じ1冊にかかる時間が大きく変わります。

主役は教科書。ボロボロになるまで読み込む

エクセル化学と教科書はセットで使う

では、理解の部分は何が担うのか。化学は教科書を読み込むのがいちばん大事な科目です。これは竹内個別が化学全般について一貫して伝えている考え方で、エクセル化学を使う場合も変わりません。具体的には、解けなかった問題にぶつかったとき、解説を読むだけで終わらせないでください。該当する単元の教科書のページを開いて、ボロボロになるまで読み込む。この作業がそのまま化学の実力になります。

解説は「その問題の答え」しか教えてくれませんが、教科書は「その分野の考え方」を教えてくれるからです。学校の教科書は、受験生が思っているよりずっと精密に書かれています。市販の参考書を買い足す前に、まず手元の教科書を使い切ってください。エクセル化学と教科書はセットで1つの教材だと考えると、進め方がはっきりします。エクセルで手を動かし、詰まったら教科書に戻る。この往復が化学の勉強そのものです。

逆に言えば、教科書を開かずにエクセルだけを回していると、解説の薄さが致命的に効いてきます。具体的な進め方としては、解けなかった問題に印をつけて、その単元の教科書を開く。読んだうえでもう一度その問題に戻る。この往復を1問ずつやってください。教科書に戻った回数がそのまま化学の理解の量になります。印をつけておけば、2周目に回すべき問題も自動的に決まります。ノートに書き写す作業は要りません。読む時間と解き直す時間に充ててください。

エクセル化学のレベルと到達点

役割が分かったところで、どこまで届く教材なのかを整理します。

地方国公立の一部まで対応できる

エクセル化学の到達点

エクセル化学の到達点は、リードαと同じくらいだと考えています。案外レベルの高い問題も入っていて、地方国公立の一部の問題までは対応できます。学校で配られる傍用問題集を軽く見ている人がいますが、やり込めば相応のところまで届きます。数字で偏差値を示すことはしていません。1冊を完璧にしたときの理論値と、実際に生徒が到達する水準には差があるからです。

組み合わせて使う教材や、他科目とのバランスによっても結果は変わります。単体での到達点を数字で測ろうとすると、判断を誤ります。大事なのは、この1冊を1周では身につかないと理解しておくことです。何周もやり込む前提の問題集なので、1周してレベルが上がらないと感じても、それは想定内です。周回のなかで、解けなかった問題が減っていく形で力がついていきます。

1周目の手応えで教材を評価しないでください。なお、エクセル化学には化学基礎までを扱うものと、化学基礎と化学をまとめた総合版があります。受験で化学を使うなら、扱う範囲が広いほうを持っているかを最初に確認してください。手元の1冊が志望校の出題範囲を覆っているかは、始める前に確かめておくべき点です。学校で配られたものがどちらなのかを把握していない受験生は、意外と多く見かけます。表紙を一度確認しておいてください。

医学部を狙う場合の位置づけ

医学部志望でエクセル化学を使ってよいかという質問もあります。基礎から標準までを固める用途としては問題ありません。学校で配られたものをそのまま使って構いません。ただし、エクセル化学だけで医学部の化学が完成するとは考えないでください。到達点が地方国公立の一部までである以上、志望校の出題水準によっては上乗せが必要になります。必要な上乗せの量は志望校で変わるので、ここは一般論では決められません。

そして注意したいのが、上乗せを焦って早く始めてしまうことです。エクセル化学が仕上がっていない状態で難しい問題集に移ると、どちらも中途半端になります。まず手元の1冊を回し切る。この順番を守るだけで、遠回りをかなり減らせます。上乗せが要るかどうかの判断は後半で改めてお伝えします。もうひとつ、医学部志望の場合は他科目との兼ね合いがとくに重要になります。

化学だけを完璧にしても、英語や数学が仕上がっていなければ合格には届きません。化学に何時間まで使ってよいのかは、他科目の状況を見ないと決まりません。エクセル化学を早く終わらせること自体が目的化しないよう、全体の配分を意識してください。医学部受験は総合点の勝負なので、化学だけを突出させても順位は動きません。どの科目にどれだけ残っているかを並べてから、化学の時間を決めてください。

▶ 関連記事:リードα化学の使い方|わからないときは教科書に戻る

理論分野で詰まったときの補い方

化学のなかでも、詰まる場所はある程度決まっています。ここだけは対処法を変えてください。

教科書を読んでも分からないのが理論分野

詰まりのタイプを翌日に判定する

化学でいちばん躓きやすいのは理論分野です。しかもこの分野は、教科書を読んだらわかるという性質の問題ではないことが多いという特徴があります。前の項目で教科書を読み込むようにお伝えしましたが、理論分野だけは例外だと考えてください。無機や有機であれば、覚えるべきことが整理されていて、教科書に戻れば筋道が見えてきます。ところが理論分野は、計算の背後にある考え方そのものが理解できていないと、何度読んでも同じところで止まります。

読み込む量を増やしても抜けないタイプの詰まりです。ここで粘りすぎると、化学全体が嫌いになります。エクセル化学の理論分野で手が止まっている期間が長く続いているなら、それは根性の問題ではなく、教材の組み合わせが足りていないというサインです。判断を早めに切り替えてください。詰まりの見分け方はシンプルです。解説を読んで納得できたのに、翌日に同じ問題を解くと手が動かない。

これが理論分野で起きているなら、理解ではなく考え方の土台が抜けています。一方、覚えていなかっただけなら、教科書に戻れば次は解けます。翌日に解き直して判定するという手順を挟むだけで、どちらのタイプの詰まりかがはっきりします。同じ問題で3回続けて手が止まるなら、対処を変える合図だと考えてください。回数で線を引いておくと、粘りすぎを避けられます。

講義系とセットになっている問題集で補う

理論分野だけを絞って補う

理論分野で止まったときの対処は、講義系とセットになっている問題集を使うことです。解き方の説明と問題が一体になっているものを1冊挟むと、詰まりが抜けます。エクセル化学の解説では足りない部分を、そこで埋める形になります。ここでも順番が大切です。理論分野だけを補うのであって、化学全体を別の教材に乗り換えるわけではありません。無機や有機はエクセル化学のまま進めて構いません。

詰まっている分野を特定して、そこだけを補う。分野を絞るから、短い時間で済みます。補った後は、必ずエクセル化学に戻ってきてください。目的は理論分野をエクセルで解けるようにすることであって、講義系の1冊を仕上げることではないからです。理解できたと感じた時点で戻り、止まっていた問題をもう一度解く。解けるようになったかどうかで、補いが足りたかを判定します

この確認をしないまま進むと、分かった気になっただけで終わります。補うのにかける期間も決めておいてください。目安を持たずに講義系を読み始めると、そのまま何週間も戻ってこないことがあります。分野を絞っているのですから、長くかかるほうがおかしいと考えて構いません。区切りをつけて戻り、解けなければもう一度読む。この往復のほうが、通しで読み込むより早く抜けます。読み終えた講義系は、そのあとは詰まったときに引く用途に切り替えます。

▶ 関連記事:セミナー物理の使い方|順番を変えるだけで詰まりが抜ける

売っていない・買えないとき

エクセル化学を書店で探しても見つからない、という声もあります。ここは短く整理しておきます。

書店の店頭に並びにくい教材

エクセル化学は学校を通じて配られることが多い教材で、一般の書店の店頭には並びにくいという事情があります。近所の本屋で見つからないのはこのためです。ただし通販では取り扱いがあるので、どうしても必要なら入手はできます。そのうえで、竹内個別の立場をはっきりお伝えします。学校で配られているなら、買い足す必要はありません。手元にある1冊をそのまま使ってください。

持っている本を探し直す時間があるなら、その時間で数問進めたほうが確実です。問題なのは、手に入りにくいという事実が「入手困難な特別な教材だ」という印象につながってしまうことです。中身は標準的な傍用問題集で、特別なものではありません。手に入りにくさと教材の価値は関係ありません。配られたものを普通に使ってください。もうひとつ気をつけたいのが版の違いです。

エクセル化学には新課程に対応した版があり、書店や通販では旧版が並んでいることもあります。買い足す場合は、学校で使われているものと同じ版かどうかを確認してください。版が違うと問題番号がずれて、授業や課題と噛み合わなくなります。学校で配られたものを使うなら、この問題は最初から起きません。中古で安く手に入る場合も、版だけは必ず見てください。数百円の差より、番号がずれることのほうが負担になります。

解答や別冊がないときの考え方

学校によっては、解答編が配られないこともあります。この場合、答え合わせができないので学習が成立しにくくなります。まず担当の先生に確認してください。演習の進め方とあわせて、学校側で用意されている場合があります。解答が手元にない状態でどうしても進めたいなら、分野を絞って教科書と併走する形になります。計算過程が自分で検算できる範囲、つまり理論分野の基本問題であれば、教科書の例題と照らして確認できます。

ただしこれは応急処置で、効率は落ちます。いずれにしても、解答がないことを理由に化学の勉強そのものを止めないでください。問題集は手段であって目的ではありません。手元の条件で進められる形に組み替えるほうが先です。どう組み替えるかは、志望校や今の成績によって変わるので、判断に迷う場合は個別に相談してください。答えは配られているのに解説が簡素で困る、という場合も同じ考え方です。

足りないのは解説であって、答えではありません。ここを埋めるのは教科書の役割です。答え合わせができるなら学習は成立しますし、なぜその答えになるのかは教科書で追えます。解説の分量だけを見て教材の良し悪しを判断しないでください。判断すべきなのは、その1冊で必要な演習量を確保できるかどうかです。エクセル化学はその点で不足していません。

セミナー化学やリードαとどう違うか

「エクセル化学とセミナー化学はどちらがいいのか」という比較もよく検索されています。答えは一貫しています。

配られたものをやる

配られたものをやってください。エクセル化学、セミナー化学、リードαはいずれも学校で使われる傍用問題集で、役割は同じです。どれを使うかで結果が大きく変わることはありません。比較記事を読み比べて、自分の学校で配られていないほうが良さそうに見えることがあります。しかしその差は、1冊を回し切ったかどうかの差に比べれば小さいものです。教材選びで差がつくことはほとんどなく、差がつくのは仕上げ切ったかどうかです。

手元にあるものが、いちばん早く始められる1冊です。学校で配られているなら、授業や課題もそれに沿って進みます。別の問題集に乗り換えると、学校の進度と合わなくなり、かえって負担が増えます。学校の流れに乗れることも、配られた教材の強みです。定期テストの範囲もそこから出るのですから、二度手間になりません。そもそも竹内個別は、学校で配られた問題集をベースに組み立てるという立場です。

市販の参考書ルートを一律に勧めることはしていません。推奨ルートというのは、参考書を1冊も持っていない人向けの仮定の話であって、手元に教材がある人にそのまま当てはまるものではないからです。持っているものから組み立てるほうが、費用も時間も少なく済みます。学校の教材は非効率だという論調も見かけますが、竹内個別はその立場を取っていません。

買い替えたくなったときに確認すること

それでも乗り換えを考えたくなるのは、たいてい1周してうまくいかなかったときです。ただし、その原因が教材にあることは多くありません。教科書に戻っていない、周回していない、詰まった分野を放置している。この3つのどれかに当てはまるなら、本を変えても同じ結果になります。参考書は買った時点では1点にもなりません。成績になるのは解けるようになったときだけです。

乗り換えるたびに進捗はリセットされ、手をつけていない本が増えていきます。買い替えの前に、回し方のほうを点検してください。誤植が気になって乗り換えを考える人もいます。この場合は出版社のサイトを確認してください。教材の正誤情報が案内されていることがあります。誤植は乗り換えの理由にはなりません。該当箇所だけを直して使えば済む話で、1冊まるごと替える判断とは規模が違います。

学校で使っているなら、先生が把握していることもあります。授業で扱った箇所であれば、その場で訂正が入っていることも多いはずです。手を止める理由にはなりません。気づいた箇所は本に書き込んでおけば、次の周回で迷いません。例外は、志望校の出題水準に対して手元の1冊では足りないと分かった場合です。これは乗り換えではなく上乗せの話で、判断の基準も違います。次の項目でお伝えします。

▶ 関連記事:リードα物理の使い方|力学でつまずく理由は公式の選び方

次は重要問題集をやるべきか

エクセル化学が終わったあと、何に進むか。ここが本題です。

志望校によってはやりすぎになる

エクセル化学の次にやる教材としては、レベルにもよりますが重要問題集が候補になります。実際、多くの記事がこのルートを勧めていますし、竹内個別としても選択肢として挙げます。ただし、そのまま鵜呑みにしないでください。志望校によっては、重要問題集はやりすぎになることがあります。重問は難関大の二次試験を見据えた問題集で、共通テストと標準的な国公立の二次までであれば、そこまでの水準は要求されません。

必要のない難易度に時間を使うと、他科目に回せたはずの時間が消えます。「エクセルだけでは足りない」「重問もやったほうがいい」と言われて不安になっている人は多いのですが、足りるかどうかは志望校の出題を見なければ決まりません。一般論で不足を判断すると、必要のない上乗せをすることになります。ここは受験戦略の問題であって、教材の優劣の問題ではありません。

誤解のないようにお伝えすると、重要問題集そのものは良い問題集です。竹内個別も否定はしません。問題は、必要かどうかを確認せずに進んでしまうことです。周りがやっているから、次にやる本として名前がよく挙がるから、という理由で始めると、難しさに時間を吸われて他科目が止まります。やるかどうかは、自分の志望校を基準に決めてください。周りが何をやっているかは、判断の材料になりません。

進む前に確認すること

重要問題集に進む前の2つの確認

判断の基準は2つです。ひとつは、エクセル化学が仕上がっているか。解けなかった問題が残っている状態で次に進んでも、土台が抜けたまま難しい問題に取り組むことになります。まず手元の1冊を回し切ってください。もうひとつは、志望校の過去問で何が問われているかです。過去問を解いて、エクセル化学の範囲で対応できているなら、上乗せは要りません。手が出ない問題が明確にあるなら、そこを埋めるために重問へ進む。

過去問で不足を確認してから上乗せするという順番であれば、無駄が出ません。過去問は合格した後に解くものではなく、何が要るかを調べるために早めに1年分だけ解いておくものだと考えてください。全部を解く必要はありません。1年分で出題の水準と形式が分かれば、いま手元の教材で足りるかどうかは判断できます。この1回の確認が、必要のない1冊を買わずに済ませてくれます。

手が出ない問題があった場合も、それが化学の知識不足なのか演習量の不足なのかで、次に取る手は変わります。そして、この判断は化学だけでは決められません。他科目の仕上がり、得意・不得意、残り時間によって、化学にどこまで投資すべきかが変わるからです。化学を伸ばすより、他科目に時間を回したほうが合格に近い場合もあります。ここは個別の事情に踏み込まないと答えが出ない部分なので、迷う場合は相談してください。

いつまでに終わらせるか

終わらせる時期についても、一律の目安は出していません。志望校、今の成績、得意科目と苦手科目、そして全体の戦略によって変わるからです。他人のスケジュールをそのまま持ってきても、自分の条件には合いません。自分で見積もる方法はあります。残っている問題数を数え、1時間で何問進むかを1週間ほど実測して、割り算をする。これで必要な総時間が出ます。

周回する前提なので、その分を見込んで計算してください。ここまでは自分で計算できます。決められないのは、その総時間を他科目とどう配分するかです。ここは志望校と現状の組み合わせで決まります。竹内個別ではこの部分を個別相談できちんとお伝えしています。計算そのものより、配分の判断のほうが結果を左右します。そのうえで、ひとつだけ共通して言えることがあります。

過去問演習の期間を直前期に確保できるように逆算することです。エクセル化学のような演習用の問題集は、志望校の過去問に入る前に終わっている必要があります。ここが崩れると、仕上げの時間がなくなります。締切から逆算して組む。この考え方だけは、志望校にかかわらず共通です。演習用の問題集を直前期まで持ち越すと、過去問に充てる時間がそのまま削られます。夏までに一通り触れておくと、その後の組み替えが利きます。

よくある質問

エクセル化学の到達レベルはどのくらいですか?

リードαと同じくらいで、地方国公立の一部の問題までは対応できます。学校で配られる傍用問題集としては、やり込めば相応のところまで届きます。ただし1周では身につかないので、何周もやり込む前提で使ってください。なお総合版と化学基礎版があるので、受験で化学を使うなら手元の1冊が志望校の出題範囲を覆っているかを最初に確認してください。

エクセル化学は解説がわかりにくいと聞きました。使って大丈夫ですか?

大丈夫です。自習にはなかなか耐えませんが、それは欠陥ではありません。エクセル化学は演習用の問題集で、理解の部分は教科書が担うからです。解けなかった問題は解説だけで済ませず、教科書の該当ページを読み込んでください。問題は難易度別に段階分けされているので、志望校と現状に合わせて演習する段階を絞れます。全部を頭から潰す必要はありません。

エクセル化学だけで医学部は厳しいですか?

基礎から標準を固める用途としては問題ありません。ただし到達点が地方国公立の一部までである以上、志望校の出題水準によっては上乗せが必要になります。必要な量は志望校で変わるので、過去問を確認してから判断してください。加えて医学部は総合点の勝負なので、化学だけを突出させても順位は動きません。他科目の残量を並べてから化学の時間を決めてください。

次は重要問題集をやったほうがいいですか?

候補にはなりますが、志望校によってはやりすぎになることがあります。重問は難関大の二次試験を見据えた問題集なので、共通テストと標準的な国公立の二次までなら、そこまでの水準は要求されません。過去問で不足を確認してから進んでください。判断の基準は2つで、エクセル化学を回し切ったかどうかと、志望校の過去問で何が足りないかです。両方そろってから上乗せすれば無駄が出ません。

エクセル化学とセミナー化学はどちらがいいですか?

配られたものをやってください。どちらも学校で使われる傍用問題集で役割は同じです。どれを使うかで結果が大きく変わることはなく、差がつくのは1冊を仕上げ切ったかどうかです。学校で配られているなら授業や課題もそれに沿って進むため、乗り換えると進度が合わなくなります。定期テストの範囲もそこから出るので二度手間になりません。

エクセル化学はどこで売っていますか?

学校を通じて配られることが多い教材で、一般の書店の店頭には並びにくいという事情があります。通販では取り扱いがあります。ただし学校で配られているなら、買い足す必要はありません。買い足す場合は、新課程に対応した版かどうかを必ず確認してください。版が違うと問題番号がずれて、授業や課題と噛み合わなくなります。

理論分野が理解できません。どうすればいいですか?

理論分野は教科書を読んだらわかるという性質の問題ではないことが多いので、講義系とセットになっている問題集を1冊挟んでください。化学全体を乗り換えるのではなく、詰まっている分野だけを補います。補った後はエクセル化学に戻り、止まっていた問題が解けるかを確認してください。理解できていないのか覚えていないだけなのかは、翌日に同じ問題を解けば判定できます。同じ問題で3回止まるなら対処を変える合図です。

エクセル化学は何周すればいいですか?

回数そのものに意味はありません。1周では身につかない問題集なので、解けなかった問題が減っていく形で仕上げてください。周回のたびに解けない問題だけを回せば、後半ほど速く進みます。基準は問題を見て解き方が浮かぶかどうかで、回数ではありません。1周してレベルが上がらないと感じても、それは想定内だと考えてください。

終わらせる時期の目安はありますか?

一律の目安は出していません。志望校、今の成績、得意科目と苦手科目、全体の戦略によって変わるからです。残り問題数を実測して割り算すれば必要な総時間は出せますが、他科目とどう配分するかは個別の事情で決まります。判断に迷う場合は相談してください。ひとつだけ共通して言えるのは、過去問演習の期間を直前期に確保できるよう逆算することです。演習用の問題集を直前期まで持ち越すと、その時間がそのまま削られます。

まとめ

エクセル化学は、解説だけで独学を進める本ではありません。自習にはなかなか耐えませんが、それは欠陥ではなく、演習用の問題集だからです。化学は教科書が主役なので、解けなかった問題は解説で済ませず、教科書の該当ページをボロボロになるまで読み込んでください。エクセルと教科書はセットで1つの教材です。到達点はリードαと同じくらいで、地方国公立の一部までは対応できます。1周では身につかないので、何周もやり込んでください。理論分野だけは教科書を読んでも抜けないことが多いので、その分野に限って講義系とセットの問題集で補う

セミナー化学やリードαと比べて迷う必要もありません。配られたものを使ってください。そして次に進むとき、重要問題集は志望校によってはやりすぎになります。「エクセルだけでは足りない」と言われて不安になる必要はありません。まず手元の1冊を回し切り、志望校の過去問で何が足りないかを確認してから上乗せする。この順番であれば無駄が出ません。化学にどこまで投資すべきかは他科目との兼ね合いで決まるので、判断に迷う場合は無料相談会でお伝えします。

著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

Follow me!

エクセル化学は解説が薄くていい|主役は教科書、次の重問は要注意” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です