福岡大学医学部の配点と対策|一次は理科が半分

福岡大学医学部医学科の配点で最初に押さえるべきは、一次選考400点のうち理科が200点を占めるという点です。英語100点・数学100点に対して、理科だけが2科目で200点。理科1科目あたりの重みが、英語や数学と同じという設計になっています。私立医学部としても理科に寄った配点だといえるでしょう。英語や数学が得意でも、理科で崩れれば届かないということですね。

この配点は対策の順番を変えます。理科の優先順位が上がり、現役生は先取りが必要になります。理科は学校の授業進度が最後まで終わらないことも多い科目です。一次選考の半分を占める科目を、直前まで未修範囲を抱えたまま迎えるわけにはいきません。ここが福岡を志望するうえで最初の分かれ目になります。他の医学部と同じ順番で進めると、間に合わなくなる可能性があります。

もうひとつ特徴的なのが、面接50点が二次選考でしか使われないという点です。一次選考400点を通過しなければ、面接そのものに進めません。これは東邦大学の「基礎学力50点は1次では使われない」という構造と同じで、極端な戦略が通用しないことを意味します。この記事では2027年度入試ガイドから配点を整理したうえで、対策の中身をお伝えします。竹内個別は大学受験全般に対応するオンライン個別指導塾です。配点の読み解きと方針の解説としてお読みください。

この記事でわかること

  • 福岡大学医学部の系統別日程・共通テスト利用型の配点(大学公式)
  • 理科が一次選考の半分を占めることが、対策の順番をどう変えるか
  • 現役生に理科の先取りが必要になる理由
  • 私立医学部3校(東邦・慶應・福岡)を並べたときの位置づけ
  • 共通テスト利用型を「受かったらいいな」で出すべき理由

福岡大学医学部の配点【大学公式】

以下は福岡大学が公表している数字です(出典:福岡大学「2027年度入試ガイド」)。福岡大学医学部医学科の一般選抜には2つの方式があり、募集人員が大きく違います。まずここを押さえてください。入学定員は110人です。方式によって使う科目も配点も違うため、どちらを本命にするかで準備が変わります。募集人員の差も確認しておいてください。

系統別日程は一次400点・二次で面接50点

系統別日程は募集人員60人で、医学科の一般選抜としては主軸になる方式です。共通テストは使わず、大学独自の試験だけで一次選考を行います。共通テストの結果を待たずに勝負が決まる方式だということですね。まずこの一次選考の配点を見てください。英語・数学・理科の3教科だけで一次が決まる形です。国語も社会も課されません。

科目配点一次選考内の比率
外国語10025.0%
数学10025.0%
理科200(各100×2科目)50.0%
一次選考 合計400100%
二次選考 面接50

理科だけで一次選考の半分を占めます。理科は物理・化学・生物から2科目を選択し、それぞれ100点です。数学の出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)と要項に明記されています。範囲が事前に絞られている点は押さえておきたいところです。

小論文は一次選考日に実施されますが、配点はありません。試験時間は50分で、調査書等の提出書類とあわせて「面接評価に活用する」とだけ書かれています。得点として加算される仕組みではないということですね。この扱いについては後ほど整理します。配点表に載らない試験なので、対策の比重をどう置くか迷いやすいところです。

共通テスト利用型は700点+面接50点

もうひとつが共通テスト利用型(Ⅰ期)で、募集人員は10人です。系統別日程の6分の1しかありません。共通テストの成績で一次選考を行い、通過者に面接50点を課す形になります。枠が狭いぶん、どう位置づけるかで使い方が変わってきます。まず配点を確認してください。国公立を目指す人にとっては、ほぼ追加負担なく出願できる方式でもあります。

科目配点共テ内の比率
外国語20028.6%
数学200(数ⅠA100+数ⅡBC100)28.6%
理科200(各100×2科目)28.6%
国語10014.3%
共通テスト 合計700100%
二次選考 面接50

英語はリーディング160点・リスニング40点の4対1に換算されます。そして国語は「近代以降の文章」のみで、古文・漢文は必要ありません。110点満点を100点に換算する形になります。国公立と併願する人にとっては、負担の軽い設計だといえるでしょう。国公立で共通テストを受ける前提なら、追加の準備がほとんど要らない形になります。

配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。

福岡大学医学部 一次選考の配点

一次選考は理科が半分を占めます

もう一度、系統別日程の一次選考だけを取り出します。400点の内訳は外国語100点・数学100点・理科200点。理科の比率が50.0%で、英語と数学を合わせた200点とちょうど同じ重さになります。理科1科目あたりで見ても100点なので、英語や数学と同格ということですね。配点を眺めるだけでは実感しにくいので、比率に直して確認してください。

医学部の入試で理科が重いこと自体は珍しくありません。ただし理科だけで半分という配点は、対策の順番に直接影響します。英語や数学で稼いで理科の穴を埋める、という組み立てが成立しにくいからです。理科を苦手なまま持ち込むと、一次選考の時点で届かなくなります。得意科目で他を埋めるという発想が通用しにくい配点だということですね。

竹内個別の判断はここから出てきます。福岡を志望校に据えるなら、理科の優先順位が上がります。他の科目と横並びで進めるのではなく、理科に先に手をつける形になるということです。そして現役生の場合、これは「先取り」という具体的な作業に変わります。配点の大きい科目から着手するという、素直な順番になります。配点の大きい科目に先に投資する、という考え方です。

現役生は理科の先取りが必要になります

理科は、学校の授業進度が最後まで終わらないことの多い科目です。物理も化学も生物も、範囲の後半に入るのが高3の秋以降というケースは珍しくありません。そのペースに合わせていると、一次選考の半分を占める科目が未完成のまま本番を迎えることになります。英語や数学と違って、高3の終盤まで未修範囲が残りやすい科目だということですね。

そこで竹内個別は、現役生には理科の先取りをお伝えしています。学校の進度を待たずに、自分で範囲を前倒しで終わらせるということです。理科200点という配点は、それだけの投資に見合います。逆にいえば、先取りをしないまま福岡を第一志望に据えるのは、かなり不利な戦い方になります。配点が大きい科目ほど、早く手をつける価値があります。

先取りといっても、いきなり難しい問題集に進む必要はありません。まず範囲を一周させて、典型問題を解ける状態を作ることが先です。未修範囲があること自体が最大のリスクなので、そこを潰すのが優先になります。仕上げの精度を上げるのは、範囲が一周してからで構いません。難易度を上げるのは、範囲が終わってからの作業になります。

▶ 関連記事:医学部受験の対策と勉強法|典型問題100%が合格の鍵

福岡大学医学部の入試方式は2つ

難問対策は不要。典型問題を100%取り切る

福岡の一次選考に、難問対策は不要です。竹内個別の判断では、典型問題を100%取り切れる状態を作ることが目標になります。上級問題精講のような難関大向けの問題集まで進める必要はありません。この判断は過去問の水準から出しているもので、配点の形とは別の話です。配点の形と出題の難易度は、分けて考える必要があります。

竹内個別はこれまで整理してきた医学部を、試験で求められる到達度によって3段階に分けています。同じ医学部でも必要な到達点は大学ごとにかなり違うため、一律の対策をすると足りないかやりすぎるかのどちらかになるからです。志望校がどの段階に入るかで、使う問題集のレベルが変わってきます。この判断を早い段階で固めておくと、教材選びで迷う時間が減ります。

段階内容該当する大学
A典型問題を100%。難問対策は不要香川・東邦・岡山・鳥取・秋田・高知・琉球・福岡
B難問対策は不要だが、難問が解けるレベルまで仕上げる神戸・信州
C難問対策が必要。上級問題精講レベルまで京都・慶應・北海道

福岡はAに入ります。同じ私立でも慶應はCなので、対策の中身はまったく違うということですね。福岡でやるべきことは、標準的な問題集を穴なく仕上げることです。新しい問題集を積み増すより、いま持っている1冊の正答率を100%に近づけるほうが得点に直結します。手を広げるほど1冊あたりの完成度は下がるので、教材は絞ってください。

ただし「簡単だから楽」という話ではありません。典型問題100%というのは、実際にはかなり高い水準です。特に理科は200点あるので、取りこぼしがそのまま一次選考の合否に響きます。難問を1問解けるようになるより、典型問題の落としを1問減らすほうが効くということですね。易しい大学だと考えて臨むと、足元をすくわれます。

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面接50点は、二次選考でしか使われません

福岡の面接は50点です。ただしこの50点は、一次選考400点を通過した人にしか関係しません。二次選考で実施されるものだからです。一次で落ちれば、面接の得点は存在しないのと同じことになります。配点表に並んでいる数字でも、使われる場面が限られるということですね。一次で落ちてしまえば、面接の準備そのものが使われないということですね。

この構造は東邦大学と同じです。東邦では基礎学力50点が1次試験では使われず、2次に進んだ人だけに関わる形でした。竹内個別はそこで「極端な戦略が通用しない」とお伝えしています。福岡でも同じことが言えます。まず一次選考400点を突破する学力を作ることが、すべての前提になるということですね。面接で挽回するという発想が、そもそも成立しない形になります。

裏を返せば、一次を通れば面接50点が加わるということでもあります。とはいえ50点は一次400点に対して12.5%です。ここで大きな逆転が起こる設計ではありません。学科試験で合格圏に入ることが先で、面接はそのあとに準備する。この順番は福岡でも変わらないと考えてください。準備の順番を間違えなければ、面接が不利に働くことはありません。

小論文は点数化されません

小論文についても同じ整理になります。一次選考日に50分で実施されますが、配点はありません。要項には「調査書等の提出書類・小論文は、面接評価に活用します」とだけ書かれています。得点として加算されるものではないということですね。点数として加算されない以上、学科試験と同列に時間を割く対象ではありません。配点表に載らない試験は、優先順位を下げて構いません。

竹内個別は慶應義塾大学の記事でも、小論文と面接には配点がないためそこまで対策の比重を置く必要はないとお伝えしました。福岡も同じ扱いで構いません。時間の配分としては、一次選考400点の学科試験に集中するのが合理的です。ただし白紙で出すような状態は避けてください。面接の材料として使われる以上、最低限の形は整える必要があります。

▶ 関連記事:東邦大学医学部の配点と対策|基礎学力50点は1次では使われない

私立医学部3校の学費と対策の違い

私立医学部3校を並べるとこうなります

竹内個別がこれまで配点を整理してきた私立医学部と並べると、福岡の位置がはっきりします。国公立で使ってきた「共テ:二次=1対◯」という比較軸は、系統別日程が独自試験のみなので福岡には当てはまりません。そこで別の軸で並べます。私立同士でどう違うのかは、配点以外の項目にも表れます。難問対策の到達度と、面接・小論文の扱い、そして学費の3点で比べます。

項目東邦慶應福岡
難問対策ACA
面接の扱い基礎学力50点は1次で使われない配点非公表50点・二次選考のみ
小論文配点なし点数化せず面接評価に活用
学費(6年総額)2,580万円約2,272万円約3,775万円
学費の順位(31校中・安い順)9位7位26位

注目すべきは学費です。私立医学部31校の平均は約3,200万円ですが、福岡は約3,775万円で26位。東邦との差は約1,195万円、慶應との差は約1,503万円になります。同じ私立医学部でも、6年間で1,000万円以上の開きが出るということですね。配点だけを見比べていると見落とす差だということですね。

竹内個別は東邦大学の記事で、1年浪人することの機会損失を2,000〜3,000万円と見積もっているとお伝えしました(これは公的な統計ではなく当塾の考え方です)。学費の差1,000万円は、その半分に相当する金額になります。併願先を私立で絞るときは、配点だけでなくこの数字も並べて考えてください。6年間で回収する前提の金額なので、出願段階で把握しておく価値があります。

▶ 関連記事:私立医学部の学費ランキング【2026年・全31校】安い順と国公立との差

共通テスト利用型は「受かったらいいな」で出す

福岡には共通テスト利用型(Ⅰ期)もあります。ただし募集人員は10人で、系統別日程60人の6分の1です。この枠の狭さが、使い方を決めることになります。竹内個別の考え方は、受験生の立場によって2つに分かれます。同じ大学でも、方式によって狙い方が変わるということですね。枠の狭さを踏まえたうえで、どう使うかを決めてください。

国公立と併願する人は、「受かったらいいな」くらいで出すのが適切です。共通テストの成績をそのまま使えるので、追加の対策がほとんど要りません。国語も近代以降の文章だけで、古文・漢文は不要です。負担がほぼゼロで出願できるという点にこの方式の価値があります。10人枠に賭けるのではなく、通ればラッキーという位置づけで構いません。

一方、福岡を先願で狙う場合は話が変わります。その場合は福岡大学の対策をしっかりやるのが一番いいというのが竹内個別の判断です。募集60人の系統別日程が本命であり、そこを取りに行く準備をするということですね。共通テスト利用型は10人枠なので、そこを主戦場に据えるのは分の悪い戦い方になります。枠の広いほうを本命に据えるのが、合格の確率を上げる組み方になります。

▶ 関連記事:慶應義塾大学医学部の配点と対策|併願は慎重に決める

配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。

英語資格の加点は共通テスト利用型だけ

英検の加点は、高1・高2のうちに取る話です

共通テスト利用型には、英語の資格・検定試験による加点制度があります。共通テストの英語をリーディング160点・リスニング40点に換算したあと、資格のスコアに応じて点数を加える仕組みです。加点後の得点が満点200点を超える場合は、200点が上限になります。英語で先に点を確保できる仕組みだということですね。

以下は2026年度入学試験要項に掲載されている加点表です。2027年度の加点表はまだ公表されていないため、出願前に最新の要項で必ず確認してください。スコアの有効期間にも条件があるため、あわせて確認しておいてください。加点の対象は4技能すべてを受験したものに限られます。英検以外の資格でも同じ加点が受けられます。

加点英検GTECIELTSTOEFL iBT
40点準1級・1級合格1180以上5.5以上72以上
20点2級合格930〜11794.0〜5.042〜71

ここで大事なのはこの制度が使えるのは共通テスト利用型だけだという点です。系統別日程には適用されません。募集60人の主軸である系統別日程では、英語の資格を持っていても加点されないということですね。この前提を踏まえたうえで、竹内個別の判断は学年によって分かれます。同じ大学の入試でも、方式によって資格の価値が変わるということですね。

高校3年生は、英検について一旦考えなくて構いません。残された時間を英検の対策に振り向けるより、福岡大学の対策を進めるほうが優先度が高いからです。系統別日程では加点されないうえ、共テ利用型は10人枠です。いま英検を取りに行く時間対効果は高くありません。限られた時間をどこに使うかという判断になります。いま取り組むべきことは、一次選考400点を突破する学力を作ることです。

高校1年生・2年生であれば話は別で、英検の受験を推奨します。この学年なら英検に取り組む時間の余裕がありますし、取っておくと出願できる選択肢そのものが増えるからです。福岡の共テ利用型に限らず、英語の資格を評価する大学は複数あります。早い学年のうちに取っておけば、志望校を決める段階で使える手札になるということですね。

▶ 関連記事:岡山大学医学部の配点と対策|二次が共テの2倍、英検で英語満点

全国15会場で受験できます

福岡大学の一般選抜は、全国15会場で実施されます。福岡まで足を運ばなくても受験できるということです。地方の私立医学部を併願するときに問題になりやすいのが、この移動の負担でした。遠方の大学を併願するときには、これが実際の負担として効いてきます。受験のために前日から現地入りする必要がない、ということですね。

この負担が減ることは、はっきりとした利点です。受験にかかる交通費と宿泊費が浮くだけでなく、移動そのものによる消耗も避けられます。連続する受験日程のなかで前後に別の大学を受ける場合、移動時間の有無は当日のコンディションにも直結します。日程を組む自由度が上がるということですね。見落とされがちですが、併願計画を組むうえで無視できない条件になります。

竹内個別としても、併願先として勧めやすくなる要素だと考えています。同じ条件の大学が並んだときに、移動が要らないほうを選べる場面は実際にあります。私立を複数受ける前提で計画を組むなら、会場の場所は必ず確認しておいてください。出願先を検討する段階で、確認しておく価値のある情報です。配点や学費と同じように、出願を決める材料のひとつになります。

福岡大学を目指すなら、優先順位はこうなります

ここまでの内容を整理します。配点と選抜方法から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。福岡は理科の比重が突出しているぶん、順番そのものははっきりしています。以下は系統別日程の一次選考400点を前提にしたものだと考えてください。やるべきことの順番が、他の医学部よりはっきりしている大学だといえます。

  • 理科が最優先。一次選考400点のうち200点=50%を占める
  • 現役生は理科の先取りをする。学校の進度を待つと間に合わない
  • 難問対策は不要。典型問題を100%取り切る水準まで
  • 英語100点・数学100点も落とさない。理科だけでは通らない
  • 面接50点は二次選考のみ。一次を通らなければ関係がない
  • 小論文は点数化されない。ただし白紙は避ける
  • 共通テスト利用型は10人枠。国公立併願なら「受かったらいいな」で出す
  • 英検の加点は高1・高2の話。高3は福岡の対策を優先する

このなかで最も重いのが、上から2つ目の「理科の先取り」です。理科は学校の授業が最後まで終わらないことが多い科目で、そのペースに合わせていると一次選考の半分が未完成のまま本番を迎えることになります。先取りといっても難しい問題集に進む必要はなく、まず範囲を一周させて典型問題を解ける状態を作ることが先です。

そして忘れてはいけないのが、英語と数学も各100点あるということです。理科の比率が高いからといって、英語や数学を落としていい配点ではありません。理科200点を取り切っても、残り200点で崩れれば一次選考は通らないからです。理科を優先するというのは、他を捨てるという意味ではありません。配点の大きい科目から着手する、という優先順位の話だと理解してください。

最後に、私立医学部を受けるなら学費を含めて併願先を決めてください。福岡は6年間で約3,775万円と、東邦や慶應より1,000万円以上高くなります。配点との相性だけで出願先を決めると、後から重い判断を迫られることがあります。竹内個別では最初の計画相談会で、志望校の組み方から一緒に決めていきます。早い段階で家庭とすり合わせておくほうが、出願直前に慌てずに済みます。

FAQ

Q1. 福岡大学医学部の配点で最も重い科目は何ですか?

A. 系統別日程の一次選考では理科です。400点のうち200点、50.0%を占めます。物理・化学・生物から2科目を選択し、それぞれ100点です。外国語100点(25.0%)と数学100点(25.0%)を合わせた200点と、理科だけで同じ重さになります。理科1科目あたりで見ても英語や数学と同格なので、理科の優先順位を上げる必要があります。

Q2. 系統別日程と共通テスト利用型はどちらを狙うべきですか?

A. 募集人員は系統別日程60人・共通テスト利用型10人で6倍違うため、本命は系統別日程です。福岡を先願で狙うなら福岡大学の対策をしっかり進めてください。国公立と併願する人であれば、共通テスト利用型は追加の対策がほとんど要らないので「受かったらいいな」くらいの位置づけで出願する形が適切です。枠の広いほうを本命に据えるのが基本の考え方になります。

Q3. 現役生は理科をいつまでに終わらせるべきですか?

A. 学校の授業進度を待たずに先取りしてください。理科は範囲の後半に入るのが高3の秋以降になることも多く、そのペースでは一次選考の半分を占める科目が未完成のまま本番を迎えます。まず範囲を一周させて典型問題を解ける状態を作ることが先で、仕上げの精度を上げるのはそのあとで構いません。未修範囲があること自体が最大のリスクです。

Q4. 二次試験に難問対策は必要ですか?

A. 不要です。典型問題を100%取り切ることが目標になります。上級問題精講のような難関大向けの問題集まで進める必要はありません。香川・東邦・岡山・鳥取・秋田・高知・琉球と同じ段階です。同じ私立でも慶應はCの段階なので、対策の中身はまったく違います。ただし理科は200点あるため、取りこぼしがそのまま合否に響きます。

Q5. 面接と小論文の対策はどれくらい必要ですか?

A. 面接は50点ですが、一次選考400点を通過した人にしか関係しません。小論文は一次選考日に50分で実施されるものの配点はなく、調査書とあわせて面接評価に活用されます。どちらも学科試験で合格圏に入ることが前提なので、時間配分としては一次選考の400点に集中してください。ただし小論文を白紙で出すような状態は避けてください。

Q6. 英検を持っていると有利になりますか?

A. 共通テスト利用型に限り加点されます。2026年度入学試験要項の加点表では準1級・1級で40点、2級で20点でした(200点が上限)。ただし系統別日程では加点されません。高校3年生はいま英検を取りに行くより福岡大学の対策を優先してください。高校1年生・2年生であれば時間の余裕があり選択肢も増えるので、受験を推奨します。

Q7. 共通テスト利用型の国語は古文・漢文も必要ですか?

A. 必要ありません。「近代以降の文章」のみが対象で、110点満点を100点に換算します。共通テスト700点のうち国語は100点、14.3%です。古文・漢文の負担がないぶん、国公立と併願する人にとっては出願しやすい設計になっています。英語はリーディング160点・リスニング40点の4対1に換算されます。

Q8. 試験会場はどこですか?

A. 全国15会場で実施されます。福岡まで足を運ばなくても受験できるということです。交通費と宿泊費が抑えられるだけでなく、移動による消耗も避けられます。連続する受験日程のなかで前後に別の大学を受ける場合、移動時間がないことは当日のコンディションにも効いてきます。併願計画を組む際の利点になります。出願先を比較する段階で確認しておいてください。

▶ 関連記事:帝京大学医学部の配点と対策|理科なしでも受験できる

▶ 関連記事:獨協医科大学医学部の配点と対策|1次は全教科マーク

まとめ

福岡大学医学部医学科の配点で最も特徴的なのは、系統別日程の一次選考400点のうち理科が200点を占めることです。英語100点・数学100点に対して、理科だけで半分。理科1科目あたりで見ても英語や数学と同格の重さになります。理科を苦手なまま持ち込むと、一次選考の時点で届きません。理科1科目あたりで見ても、英語や数学と同格の重さになります。

この配点から出てくる方針が、現役生の理科の先取りです。理科は学校の授業が最後まで終わらないことの多い科目で、そのペースに合わせていると本番までに完成しません。難しい問題集に進む必要はなく、まず範囲を一周させて典型問題を解ける状態を作ることが優先になります。難問対策そのものは不要で、典型問題を100%取り切る水準が目標です。

面接50点は二次選考でしか使われません。一次選考400点を通らなければ関係がないという構造は、東邦大学と同じです。極端な戦略が通用しないということですね。小論文も点数化されず面接評価に使われるだけなので、時間配分は一次選考の学科試験に寄せてください。面接で挽回するという発想が成立しない形だということですね。

共通テスト利用型は募集10人と枠が狭く、国公立と併願する人が「受かったらいいな」で出す方式です。国語が近代以降の文章のみで負担が軽く、英語の資格による加点もあります。ただし先願で福岡を狙うなら、募集60人の系統別日程を取りに行く準備をするほうが確実です。英検については、高3は福岡の対策を優先し、高1・高2なら取っておくと選択肢が増えます。

そして私立医学部である以上、学費も併願先を決める材料になります。福岡は6年間で約3,775万円、私立31校中26位です。東邦(2,580万円)や慶應(約2,272万円)とは1,000万円以上の開きがあります。全国15会場で受験できるという利点もあるので、配点・学費・移動負担をまとめて見たうえで出願先を決めてください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。

著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

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