広島大学医学部の配点と対策|二次で差がつきにくい

広島大学医学部医学科の配点には、他の国公立医学部にはほとんど見られない仕組みがあります。配点が3種類あり、大学がその3通りすべてで計算して合否を判定するという方式です。理科重視型・英数重視型・一般型の3つで、受験生が出願時に選ぶものではありません。要項にもそう明記されています。同じ試験を受けても、計算の仕方が3通りあるということですね。

ただし、この仕組みを受験生が気にする必要はありません。自分でコントロールできることではないからです。得意科目が活きる配点で拾ってもらえる可能性がある、という程度に理解しておけば十分で、やるべきことは変わりません。目の前の試験に全力を出すことにフォーカスしてください。制度を理解することと、対策を変えることは別だと考えてください。

では何が本当に大事なのか。竹内個別の判断は明確です。共通テストで勝っておくこと。広島の二次試験は国公立の典型問題が中心で、突飛な難問は出ません。そのぶん受験生の得点が固まりやすく、二次で差がつきにくいという性質があります。共通テストで負けると、二次で取り返すのが難しいということですね。この記事では令和9年度入学者選抜要項から配点を整理したうえで、対策の順番をお伝えします。竹内個別は大学受験全般に対応するオンライン個別指導塾です。配点の読み解きと方針の解説としてお読みください。

この記事でわかること

  • 広島大学医学部の3つの配点パターン(大学公式)と、その扱い方
  • 共通テストで勝っておくべき理由と、2段階選抜約3倍という条件
  • 難問対策は不要でも「楽々取れる」水準が必要な理由
  • 情報Ⅰ100点を12月に詰め込むための、前倒しの準備
  • 英語民間試験で共通テストの英語が満点とみなされる制度

広島大学医学部の配点【大学公式】

以下は広島大学が公表している数字です(出典:広島大学「令和9年度入学者選抜に関する要項」)。前期日程の募集人員は、11月下旬に公表予定の一般選抜学生募集要項で確認してください。まず共通テストから見ていきます。配点が3種類あるのは個別テストのほうで、共通テストは全パターン共通です。ここを分けて理解してください。

共通テストは6教科8科目・1,000点

共通テストの配点は3つのパターンで共通です。国語200点・地歴公民100点・数学200点・理科200点・外国語200点・情報Ⅰ100点で、合計1,000点になります。理科は物理・化学・生物から2科目を選択します。どのパターンで計算されても、共通テストの持ち点は変わらないということですね。違いが出るのは個別テストのほうだけです。

教科配点共テ内の比率
国語20020.0%
地歴公民10010.0%
数学20020.0%
理科20020.0%
外国語20020.0%
情報Ⅰ10010.0%
合計1,000100%

情報Ⅰが100点ある点が目を引きます。竹内個別がこれまで整理してきた大学のなかでは、琉球大学と並んで最大の配点です。香川・鳥取の20点、北海道の15点と比べると5倍以上あります。この扱いについては後ほど整理します。新課程で加わった科目ですが、大学によって扱いの差が大きい状態です。志望校によって投じるべき時間が変わる科目だといえます。

個別テストは3つの配点で計算されます

個別テストは2,000点です。ここから配点が3パターンに分かれます。数学・理科・外国語の重みが変わり、面接200点だけはどのパターンでも共通です。理科に寄せるか、英語と数学に寄せるか、均等にするかの3通りです。まず数字を確認してください。3つの名称はそれぞれの性格をそのまま表しています。理科型・英数型・均等型と言い換えると分かりやすいでしょう。

パターン数学理科外国語面接
A(s) 理科重視型3001,2003002002,000
A(em) 英数重視型8002008002002,000
B 一般型6006006002002,000

A(s)は理科だけで1,200点、個別テストの60%を占めます。A(em)は数学と外国語が各800点で、2科目だけで80%です。Bはすべて600点で均等になっています。同じ試験を受けても、どの配点で計算されるかで持ち点が大きく変わるということですね。得意科目の偏り方によって、有利になるパターンが変わるわけです。

科目ごとに合算するとこうなります

共通テストと個別テストを足すと、総合3,000点の内訳が見えてきます。3つのパターンを並べると違いがはっきりします。合否を決めるのはこの数字なので、共通テスト単体の比率と混同しないよう注意してください。比率まで含めて見ておくと、それぞれの性格がつかみやすくなります。どの科目にどれだけの重みがかかるかが、ここで初めて見えてきます。

パターン国語地歴公民数学理科外国語情報面接
A(s)2001005001,4005001002003,000
A(em)2001001,0004001,0001002003,000
B2001008008008001002003,000

A(s)では理科が1,400点で総合の46.7%を占めます。A(em)では数学と外国語が各1,000点で、2科目で66.7%です。Bでは数学・理科・外国語が各800点で、3科目合わせて80.0%になります。同じ受験生でも、パターンによって順位が入れ替わるという設計です。得意科目の偏り方によって、有利になる配点が変わるということですね。

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広島大学医学部は3つの配点で判定される

配点は3種類。ただし受験生が選ぶものではありません

まず仕組みを正確に押さえておきます。この3つの配点は、受験生が出願時に選ぶものではありません。要項にもはっきりそう書かれています。大学が3通りすべてで計算し、次の順番で合格者を決めます。誤解されやすいところなので、合格者の決め方から確認します。仕組みを知ったうえで、どう扱うかまで整理します。選抜要項に明記されている手順です。

合格者の決め方は2段構えです。まずA(s)配点(理科重視型)の上位から募集人員の1/2、またはA(em)配点(英数重視型)の上位から1/2に該当する者が合格になります。そしてその合格者を除いたうえで、B配点(一般型)の上位から残りの合格者が決まります。理科が飛び抜けていればA(s)で、英語と数学が強ければA(em)で拾われる可能性があるということですね。

得意科目が活きる配点で拾ってもらえる大学だといえます。琉球大学の記事では「得意科目と傾斜が噛み合う大学を選ぶ」という考え方をお伝えしましたが、広島は1つの大学の中に3つの傾斜があるわけです。志望校選びの段階では、この点は知っておく価値があります。1つの大学の中で3通りの評価を受けられる、という見方もできます。

ただし、受験生がこれを気にする必要はありません。自分で選べるものではなく、コントロールできることではないからです。どのパターンで拾われるかを計算しても、やるべきことは1ミリも変わりません。目の前の試験で全力を出すことにフォーカスしてください。制度の理解は、そこまでで十分です。戦略として使えるものではない、ということですね。

なお要項には、総合点の順位に関係なく不合格とする条件も書かれています。個別テストのいずれかの科目が受験者平均点の60%に満たない場合と、面接の点数が50点以下の場合です。ただしこれも身構える必要はありません。平均の60%を切るような状態では、そもそも合格圏に届いていないからです。普通に仕上げていれば問題になりません。

広島大学医学部 合格者の決まり方

共通テストで勝っておく。二次では差がつきにくい

ここからが本題です。竹内個別が広島についてお伝えしたいのは、共通テストで勝っておくことに尽きます。共テ:二次が1対2で二次のほうが重いにもかかわらず、です。理由は広島の二次試験の性質にあります。二次比率が高い大学でありながら、共通テストを最優先に置く理由を説明します。結論を先に書くと、共通テストの完成度がそのまま合否を左右します。

広島の二次試験は、国公立の典型問題が中心です。突飛な難問や、発想力を試すような問題はほとんど出ません。裏を返せば、受験生の得点が固まりやすいということです。みんなが取れる問題を、みんなが取ってくる。その結果、二次試験では大きな差がつきにくい構造になります。対策として何が求められるかは、この性質から決まってきます。

だからこそ共通テストが効いてきます。共通テストで負けると、二次で取り返すのが難しいからです。二次比率が高いという理由で共通テストを軽視すると、その差を埋める場所がないまま本番を迎えることになります。共通テストで勝っておくのが大事な試験だというのが竹内個別の判断です。配点の比率だけを見て判断すると、逆の結論を出してしまいます。

大学共テ:二次
秋田1 : 0.67
琉球1 : 0.8
香川1 : 0.97
高知1 : 1.05
信州1 : 1.2
神戸1 : 1.26
北海道1 : 1.67
岡山1 : 2
広島1 : 2
京都1 : 3.6
東北1 : 4

そして2段階選抜が約3倍と厳しい水準です。志願倍率が募集人員の約3倍を超えると、共通テスト1,000点満点の合計点で第1段階選抜が実施されることがあります。竹内個別がこれまで整理してきた大学のなかで最も厳しい基準です(北海道3.5倍・高知4倍・秋田5倍・琉球5倍)。出願した時点で、共通テストの得点が最初の関門になるということですね。

つまり広島では、共通テストが2つの意味で効きます。ひとつは出願後に足切りを通過するための条件として。もうひとつは、二次で差がつきにくいなかでの持ち点として。二次比率が高い大学ではありますが、共通テストが最優先という方針は変わりません。どちらの意味でも、共通テストを固めることが先だという結論になります。

▶ 関連記事:医学部の共通テストボーダーは何割?戦略と目安を解説

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共通テストで勝っておく理由

難問対策はB。典型問題を「楽々取れる」水準まで

広島の二次試験に、難問対策そのものは必要ありません。ただし竹内個別の判断では、典型問題を100%取り切るだけでは足りないと考えています。理由は前の項で書いたとおりで、要求される得点率がかなり高いからです。出題される問題のレベルと、必要な仕上がりのレベルは別だということですね。この2つを混同すると、対策の水準を読み違えます。

竹内個別はこれまで整理してきた医学部を、二次試験で求められる到達度によって3段階に分けています。同じ医学部でも必要な到達点は大学ごとにかなり違うため、一律の対策をすると足りないかやりすぎるかのどちらかになるからです。志望校がどの段階に入るかで、使う問題集のレベルが変わってきます。この判断を早い段階で固めておくと、教材選びで迷う時間が減ります。

段階内容該当する大学
A典型問題を100%。難問対策は不要香川・東邦・岡山・鳥取・秋田・高知・琉球・福岡
B難問対策は不要だが、難問が解けるレベルまで仕上げる神戸・信州・広島
C難問対策が必要。上級問題精講レベルまで京都・慶應・北海道

広島はBに入ります。気持ちとしてはAで行きたい大学です。実際、出題されるのは国公立の典型問題ですから。ただしその典型問題を「楽々取れる」状態にしておく必要があるため、結果としてB寄りになります。神戸・信州と同じ段階だと考えてください。出題レベルだけで判断すると、対策が足りなくなる大学だといえます。AとBの違いは、問題の難易度ではなく仕上がりの深さにあります。

具体的にはこういうことです。典型問題をぎりぎり解ける状態と、余裕をもって処理できる状態は違います。本番では時間の制約もプレッシャーもあります。ぎりぎりの状態だと、そこで取りこぼしが出ます。周りより一段上の難易度まで触れておくことで、典型問題が「楽々取れる」状態に変わるということですね。得点率の要求が高い試験ほど、この差がそのまま合否に出ます。

とはいえ、京都や北海道のように上級問題精講レベルまで積み上げる必要はありません。難問対策そのものは不要です。あくまで典型問題の完成度を上げるための一段上、という位置づけになります。ここを取り違えると、必要のない難問に時間を吸われることになります。目的は難問を解けるようになることではなく、典型問題の精度を上げることです。

▶ 関連記事:神戸大学医学部の配点と対策|3科目均等で苦手が作れない

情報Ⅰは100点。12月に詰め込むための準備を先にする

広島の情報Ⅰは共通テストで100点です。共テ1,000点の10.0%、総合3,000点では3.3%にあたります。琉球大学と並んで、竹内個別がこれまで整理してきた大学のなかで最大の配点になります。大学によって扱いの差が大きい科目なので、これまで整理してきた大学と並べておきます。同じ科目でも、大学が変われば5倍以上の差が出ます。

大学情報Ⅰ共テ内
広島100点10.0%
琉球100点10.0%
秋田50点8.3%
岡山50点
高知50点5.3%
香川20点
鳥取20点
北海道15点1.8%

配点が大きくても、対策の方法そのものは変わりません。情報Ⅰは範囲が限られているため、投じた時間が得点に変わりやすい科目です。年間を通じて時間を割く対象ではなく、短期集中で仕上げるのが合理的だという判断は琉球と同じになります。ただし優先順位は上げてください。共テ1,000点のうち100点を手つかずで迎えるわけにはいきません。

12月に詰め込むには、その前の準備が要ります

ここに竹内個別の具体的な指導方針が関わってきます。竹内個別では、共通テスト対策の期間を12月以降に置いています。情報Ⅰについても、この時期に短期で詰め込む形になります。範囲が限られている科目なので、この進め方で間に合うからです。この時期設定には前提があるので、あわせて説明します。時期の設定そのものより、その前提のほうが重要になります。

問題はその前提条件です。12月に情報を詰め込むためには、12月の時点で理科などの他科目に新しい知識を入れる作業が残っていてはいけません。未修範囲を抱えたまま12月を迎えると、情報に回す時間そのものが確保できなくなります。同時に2つのことを詰め込むのは、現実的に無理があります。時間そのものが足りなくなる、という単純な話です。

つまり、前もった準備を早めに終わらせておく必要があるということです。理科の未修範囲を秋のうちに潰しておく。新しい単元の学習を12月まで持ち越さない。この準備ができているかどうかで、12月からの共通テスト対策の質が決まります。情報Ⅰ100点という配点は、実は秋までの進度に左右されるということですね。配点表を見るだけでは出てこない、実際の計画の話になります。

▶ 関連記事:共通テストの勉強法まとめ|科目別の戦略と12月からの6週間対策

配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。

12月に情報を詰め込むための準備

英語民間試験で共通テストの英語が満点になります

広島には、英語民間試験を活用する制度があります。大学が指定する条件をすべて満たした場合、その年度の共通テストの『英語』の得点を満点とみなすという仕組みです。要項にそう明記されています。共通テストの英語200点が確定するということですね。共通テストの英語で確実に持ち点を確保できる仕組みだということですね。

ただし一般選抜における具体的な条件は、11月下旬に公表予定の学生募集要項で確認する必要があります。現時点の入学者選抜要項には「詳細は学生募集要項を参照」とだけ書かれています。出願を検討する段階で必ず最新の要項を確認してください。制度そのものは存在するので、対象になりそうなら早めに把握しておいてください。

竹内個別としては、この制度は使っておきたいと考えています。共通テストの英語が満点として扱われるなら、本番でのブレがひとつ消えるからです。共通テストで勝っておくことが重要な大学なので、確定させられる持ち点があるのは大きいということですね。本番の得点が読めない科目をひとつ減らせる、という意味もあります。

迷っているなら、高校1年生・2年生のうちに取っておくとよいでしょう。この学年なら英語の資格試験に取り組む時間の余裕があります。そして英検のような資格の対策は、共通テストの英語そのものにも効いてきます。制度の適用を狙うかどうかに関わらず、英語力を上げる作業として無駄になりません。取っておいて損のない資格だといえます。

▶ 関連記事:岡山大学医学部の配点と対策|二次が共テの2倍、英検で英語満点

面接は200点。対策は共通テスト後で構いません

広島の面接は200点です。総合3,000点に対して6.7%で、比率としては小さいほうに入ります。調査書や履歴書に記載された活動も参考にしながら、複数の面接員が医療人としての適性を評価する形式です。配点の比率と、実際に注意すべき点は分けて考えてください。形式と評価の観点を先に押さえておいてください。学科試験とは別の観点で評価される、ということですね。

要項には面接の点数が50点以下の場合は不合格とするという条件も書かれています。ただしこれを過度に気にする必要はありません。50点以下になる受験生はあまり出てきません。通常の受け答えができていれば、この条件に引っかかることはないと考えてください。条件として存在することだけ知っておけば十分です。対策の順番を変える理由にはならない、ということですね。

したがって竹内個別の方針は他の大学と同じです。面接対策は共通テストが終わってからで構いません。志望校が確定しないと面接の中身を組み立てられないためです。共通テストの結果を見て出願先が変わることは普通にあります。確定していない大学の面接練習に、共通テスト前の時間を使うのは効率が悪いということですね。この判断は面接の配点が大きい大学でも変わりません。

学科試験で合格圏に入ることが先で、面接はそのあとに準備する。この順番は広島でも変わりません。ただし志望動機と、医師を目指す理由を自分の言葉で説明できる状態は作ってください。共通テスト後からの準備でも、そこまでは十分に間に合います。この2つが作れていれば、共通テスト後からの準備でも十分に間に合います。

▶ 関連記事:医学部の面接対策|よく聞かれる質問10選と回答の方向性を解説

広島大学を目指すなら、優先順位はこうなります

ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。広島は二次比率が高い大学ですが、やるべきことの中心は共通テストです。以下は総合3,000点という配点を前提にしたものだと考えてください。やるべきことの順番は、配点の複雑さに比べるとはっきりしています。以下は総合3,000点という配点を前提にしたものだと考えてください。

  • 共通テストが最優先。二次で差がつきにくいぶん、ここで勝っておく
  • 2段階選抜は約3倍。共テ1,000点の合計点で足切りが行われる
  • 二次は難問対策不要。ただし典型問題を「楽々取れる」水準まで
  • 情報Ⅰ100点は短期集中。ただし優先順位は上げる
  • 12月に情報を詰め込むため、理科などの未修範囲を秋までに潰す
  • 英語民間試験は使っておきたい。高1・高2なら取っておく
  • 面接200点の対策は共通テスト後から
  • 3つの配点は気にしない。選べるものではないので全力を出すことに集中する

このなかで最も見落とされやすいのが、上から5つ目です。12月からの共通テスト対策が機能するかどうかは、秋までの進度で決まります。12月に理科の未修範囲を抱えていると、情報Ⅰに回す時間が消えます。同時に2つの新しい知識を入れるのは現実的ではないからです。逆算して、新しい単元の学習を12月まで持ち越さないでください。

そして配点が3種類あることについては、知識として知っておくだけで構いません。理科が飛び抜けていればA(s)で、英語と数学が強ければA(em)で拾われる可能性がある。それは事実ですが、受験生が操作できることではありません。どのパターンで計算されても、やるべきことは同じです。全科目を仕上げて、本番で全力を出す。それだけです。

最後に、広島の二次試験について改めてお伝えします。典型問題しか出ないのに、要求される得点率は高いというのが広島の性質です。難しい問題を解けるようになる勉強ではなく、取れるはずの問題を確実に取り切る勉強が求められます。竹内個別では最初の計画相談会で、この逆算から全体の方針を決めていきます。この違いを意識できるかどうかで、直前期の勉強の中身が変わります。

FAQ

Q1. 広島大学医学部の配点はなぜ3種類あるのですか?

A. 理科重視型(A(s))・英数重視型(A(em))・一般型(B)の3つで、大学が3通りすべてで計算します。まずA(s)またはA(em)の上位から募集人員の1/2を合格とし、その合格者を除いたB配点の上位から残りを決定します。得意科目が活きる配点で拾われる可能性があるということです。受験生が出願時に選ぶものではないと要項に明記されています。

Q2. どの配点を狙って対策すればいいですか?

A. 狙う必要はありません。受験生が選べるものではなく、コントロールできることではないからです。どのパターンで計算されても、やるべきことは同じです。全科目を仕上げて本番で全力を出すことに集中してください。制度としては知っておく価値がありますが、対策の中身を変える理由にはなりません。制度としては知っておく価値がありますが、対策の中身を変える理由にはなりません。

Q3. 共テ:二次が1対2なのに共通テストが最優先なのはなぜですか?

A. 広島の二次試験は国公立の典型問題が中心で、突飛な難問が出ないためです。受験生の得点が固まりやすく、二次では大きな差がつきにくくなります。共通テストで負けると取り返す場所がないということですね。さらに2段階選抜が約3倍と厳しく、共通テスト1,000点の合計点で足切りが行われます。共通テストは2つの意味で効いてきます。

Q4. 二次試験に難問対策は必要ですか?

A. 難問対策そのものは不要ですが、典型問題を100%取り切るだけでは足りません。要求される得点率が高いため、典型問題を「楽々取れる」水準まで仕上げる必要があります。神戸・信州と同じ段階です。周りより一段上の難易度に触れておくことで、典型問題に余裕が生まれます。ただし上級問題精講レベルまで進める必要はありません。

Q5. 情報Ⅰの配点はどれくらいですか?

A. 共通テストで100点です。共テ1,000点の10.0%、総合3,000点の3.3%にあたります。琉球大学と並んで最大の配点で、香川・鳥取の20点、北海道の15点と比べると5倍以上あります。ただし対策は短期集中で構いません。範囲が限られているため、投じた時間が得点に変わりやすい科目です。優先順位だけを上げてください。

Q6. 共通テスト対策はいつから始めるべきですか?

A. 竹内個別では12月以降に置いています。ただしそのためには、12月の時点で理科などに未修範囲が残っていないことが前提になります。12月に新しい知識を入れる作業と共通テスト対策を同時に進めるのは現実的ではありません。秋までに新しい単元の学習を終わらせておくことが、12月からの対策の質を決めます。秋までに新しい単元の学習を終わらせておくことが、12月からの対策の質を決めます。

Q7. 英語民間試験はどう使えますか?

A. 大学が指定する条件をすべて満たした場合、その年度の共通テストの『英語』の得点が満点とみなされます。ただし一般選抜における具体的な条件は、11月下旬に公表予定の学生募集要項で確認してください。竹内個別としては使っておきたい制度です。高校1年生・2年生であれば、迷っているなら取っておくことをおすすめします。

Q8. 面接で不合格になることはありますか?

A. 要項には面接の点数が50点以下の場合は不合格とすると書かれています(面接は200点満点)。ただし50点以下になる受験生はあまり出てきません。通常の受け答えができていれば問題にならないと考えてください。対策は共通テスト後で構いませんが、志望動機と医師を目指す理由を自分の言葉で説明できる状態は作っておいてください。

▶ 関連記事:金沢大学医学部の配点と対策|二次で生物が選べない

▶ 関連記事:大阪公立大学医学部の配点と対策|理系3科目で88.9%

まとめ

広島大学医学部医学科の配点で最も特徴的なのは、理科重視型・英数重視型・一般型という3つの配点で判定されることです。まずA(s)またはA(em)の上位から募集人員の1/2が合格となり、残りがB配点の上位から決まります。得意科目が活きる配点で拾われる可能性がある、ということですね。受験生が出願時に選ぶものではないと、要項に明記されています。

ただし受験生がこれを気にする必要はありません。出願時に選べるものではなく、コントロールできることではないからです。どのパターンで計算されても、やるべきことは変わりません。全科目を仕上げて、本番で全力を出す。制度の理解はそこまでで十分です。制度の理解は、知識として持っておく程度で十分です。どのパターンで計算されても、やるべきことは同じです。

竹内個別が広島についてお伝えしたいのは、共通テストで勝っておくことです。共テ:二次は1対2で二次のほうが重いのですが、広島の二次試験は国公立の典型問題が中心で、大きな差がつきにくいという性質があります。共通テストで負けると取り返す場所がないということですね。2段階選抜も約3倍と、これまで整理してきた大学のなかで最も厳しい水準です。

二次試験については、難問対策そのものは不要です。ただし要求される得点率が高いため、典型問題を「楽々取れる」水準まで仕上げる必要があります。神戸・信州と同じ段階だと考えてください。難しい問題を解けるようになる勉強ではなく、取れるはずの問題を確実に取り切る勉強が求められます。難しい問題を解けるようになる勉強とは、目的が違うということですね。

そして忘れてはいけないのが、12月からの共通テスト対策を機能させるための準備です。情報Ⅰ100点は短期集中で仕上げられますが、12月に理科などの未修範囲を抱えていると、情報に回す時間が消えます。新しい単元の学習を12月まで持ち越さないでください。配点表を見るだけでは出てこない、実際の計画の話です。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。

著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

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