北海道大学医学部の配点と対策|共テで国語が最も重い

北海道大学医学部医学科の配点で意外に思われるのが、共通テストのなかで国語が最も重いという点です。共通テストは科目ごとに傾斜率が異なり、国語だけが0.4倍。数学・理科・外国語はいずれも0.3倍です。その結果、共テ315点のうち国語が80点(25.4%)を占め、数学・理科・外国語(各60点)を上回ります。理系科目より国語のほうが重い、という逆転が起きているわけですね。

それでも竹内個別は、国語の優先順位を上げません。理由は配点そのものではなく、医学部に確実に受かるという目的から逆算しているからです。仮に共通テストが振るわなかった場合でも出願できる大学は、英語・数学・理科の配点が高い傾向にあります。国語に時間を投じて北大の配点に最適化しても、志望校が変われば活きないということです。

ただしこれは全員に当てはめる方針ではありません。北海道大学しか行かないという覚悟が決まっている場合は、国語の優先順位を上げることも視野に入れます。この記事では令和8年度の学生募集要項から配点を整理したうえで、その判断の中身をお伝えします。

この記事でわかること

  • 北海道大学医学部の共通テスト・二次試験の科目別配点(大学公式)
  • 共通テストの傾斜が科目ごとに4段階に分かれていること
  • 国語の配点が高くても優先順位を上げない理由
  • 覚悟が決まっている場合の例外
  • 旧帝大水準で必要になる対策のレベル

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北海道大学医学部の配点【大学公式】

まず配点を確認します。以下は北海道大学が公表している学生募集要項に基づく数字です(出典:北海道大学「令和8(2026)年度 学生募集要項(一般選抜)」)。医学部医学科は学科単位で募集し、前期日程の募集人員は85名です。このほかにフロンティア入試(総合型選抜)もあります。北海道大学には総合入試という制度もありますが、医学科は学部別入試での募集になります。後期日程は実施されていません。

区分国語地歴公民数学理科外国語情報面接
共通テスト804060606015315
個別(二次)15015015075525
総計80402102102101575840

共通テストは315点、個別試験は525点で、比率にすると1対1.67になります。総合840点のうち62.5%が二次で決まる計算です。二次試験は数学150点・理科150点(75点×2科目)・外国語150点に、面接75点が加わる構成になります。共通テストの315点という数字は、竹内個別がこれまで配点を整理してきた大学のなかで最も小さい水準です。それだけ二次に重心があるということですね。

共通テストの傾斜は4段階に分かれます

共通テストの傾斜は4段階

北海道大学の共通テストは、科目によって傾斜率が細かく設定されています。素点をそのまま使うのではなく、科目ごとに倍率をかけて換算する方式です。しかもその倍率が4段階に分かれているという点が、他大学にはない特徴になります。この傾斜の付け方に、大学が何を見たいかが表れています。要項の記載を整理すると次のようになります。

科目素点傾斜配点共テ315点中
国語200×0.48025.4%
地歴・公民100×0.44012.7%
数学200×0.36019.0%
理科200×0.36019.0%
外国語200×0.36019.0%
情報Ⅰ100×0.15154.8%

国語と地歴公民が0.4、数学・理科・外国語が0.3、情報Ⅰが0.15という4段階です。素点はいずれも200点(情報と地歴公民は100点)ですが、傾斜のかけ方でここまで差がつきます。同じ100点を取っても、科目によって総合点への効き方が変わるということですね。自己採点の段階で換算しないと、実際の持ち点を見誤ることになります。

科目ごとに合算するとこうなります

科目別に合算した配点
科目合計配点全体比(840点中)
数学 / 理科 / 外国語各210各25.0%
国語809.5%
面接758.9%
地歴・公民404.8%
情報Ⅰ151.8%

総合で見ると、数学・理科・外国語が各210点で完全に同率になり、この3科目だけで75%を占めます。国語は9.5%、情報Ⅰにいたっては1.8%です。共通テストの中では国語が最大でも、総合では9.5%にとどまるという点が重要になります。共通テストだけを切り取って見るか、総合で見るかで、国語の位置づけがまったく変わってくるということですね。ここが北大の配点を読むうえでの分岐点になります。

▶ 関連記事:京都大学医学部の配点と対策|二次国語150点をどう扱うか

共通テストの中では、国語が最も重い

同じ国語でも見る場所で位置が変わる

もう一度、共通テストだけを取り出して見てみます。315点の内訳は国語80点・地歴公民40点・数学60点・理科60点・外国語60点・情報15点。国語が単独で25.4%を占め、理系科目のどれよりも大きいという結果になります。国語と地歴公民を合わせた文系科目だけで120点、共テの38.1%に達する計算です。医学部の共通テストとしては、かなり文系寄りの配分だといえるでしょう。

これは国公立医学部としては珍しい設計です。多くの大学は理科や数学に高い傾斜をかけるか、全科目を均等に扱います。秋田大学のように理科だけを等倍にして優遇する例もあります。北海道大学は逆に、理系科目を0.3に抑え、国語と地歴公民を0.4に置いているわけですね。二次で理系科目をしっかり課すぶん、共通テストでは文系科目を見るという設計だと読むこともできます。

配点だけを見れば、「共通テストでは国語を優先すべき」という結論になりそうです。実際、竹内個別は鳥取大学の記事で「難問対策に時間を使うくらいなら共通テストの国語・社会に時間をかけるべき」とお伝えしています。鳥取は共テの比重が全体の56.8%と高く、国語200点が全体の12.3%を占めるためでした。同じ「共テの国語」でも、大学によって扱いが変わるということです。

しかし北海道大学では、同じ結論になりません。鳥取は共通テストが総合の56.8%を占めるのに対し、北大は37.5%にとどまります。共テの比重も、志望校としての性質も違うということですね。ここは配点表を眺めているだけでは出てこない判断になります。次の項でその理由を説明します。

▶ 関連記事:鳥取大学医学部の配点と対策|共テのほうが二次より重い

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それでも、国語の優先順位は上げません

国語の優先順位を上げるかどうか

竹内個別の判断は明確です。共通テストで国語の傾斜が高くても、国語を最優先に引き上げることはしません。配点表を見れば国語が最大なので、直感には反する結論かもしれません。理由は配点の中ではなく、指導方針そのものにあります。何を目的に置くかで、同じ配点表から違う答えが出るということですね。以下、その理由と例外を順に説明します。

竹内個別が目指しているのは、医学部に確実に受かることです。現役で受かること、浪人するとしてもなるべく短い年数で合格すること。北海道大学に受かることそのものではなく、医師になるという目的から逆算しているわけですね。1年遅れることの重さを考えれば、確実性を優先する判断になります。この立場に立つと、配点への最適化とは別の答えが出てきます。

理由は「志望校が変わっても使えるか」です

医学部受験の実情として、もともと第一志望だった大学をそのまま受験できる人はそれほど多くありません。共通テストの結果を見て出願先が変わるのが普通です。そして「この大学の医学部にしか行きたくない」という受験生より、「とにかくどこでもいいから医学部に行きたい」という受験生のほうが実際には多くなります。この前提が判断を大きく左右します。

そしてここが重要な点になります。仮に共通テストが低かったとしても出願できる大学は、英語・数学・理科の配点が高い傾向にあります。竹内個別がこれまで配点を整理してきた大学を見ても、二次で課されるのはほとんどが数学・理科・外国語です。国語を二次で課す大学は京都大学のような一部に限られますし、共通テストの国語に高い傾斜をかける大学も多くはありません。

つまり、国語に時間を投じて北大の配点に最適化しても、志望校が変わればその投資は活きにくいということです。一方で英語・数学・理科は、どの大学を受けても必要になります。限られた時間をどこに置くかは、配点の数字ではなく「その勉強が他でも活きるか」で判断する——これが竹内個別の基準です。この考え方は北大に限らず、併願先の選び方や特殊な科目への向き合い方にも共通します。

例外は「北大しか行かない」と決まっている場合です

ただし、これは絶対の方針ではありません。北海道大学しか絶対に行かないという覚悟が決まっている場合は、国語の優先順位を上げることも視野に入れます。志望校が動かないのであれば、その配点に最適化するのが合理的だからです。他大学で活きるかどうかを気にする必要がなくなるためですね。共テ315点中80点という数字は、その前提であれば十分に狙う価値があります。

問題は、その覚悟が本当に固まっているかどうかです。「行けたら行きたい」「第一志望ではあるけれど、無理なら他でもいい」という段階であれば、まだ最適化すべきではありません。共通テストの結果次第で出願先が変わる可能性が残っているからです。ここを曖昧なまま国語に時間を割くと、いざ志望校を変えたときに取り返しがつきません。

その判断は本当に生徒によって変わります。竹内個別では、最初の無料の計画相談会で全体の方針を決めていくことにしています。志望校の固さ、現在の学力、残された時間、浪人を許容できるかどうか。こうした条件を踏まえたうえで、国語にどこまで時間を割くかを個別に決めます。同じ北大志望でも、高2で余裕がある生徒と高3の秋に決めた生徒では答えが変わるからです。

「全員が北大を目指すならこの方針」という決め方は絶対にしません。配点表から機械的に導ける答えではないからです。配点は判断の材料のひとつであって、それだけで計画は決まりません。むしろ生徒の状況のほうが、優先順位を左右する要素として大きくなります。同じ大学を目指していても、正解が人によって変わるということですね。

難問対策は必要。旧帝大の水準で積み上げます

学科の対策方針も整理しておきます。竹内個別は大学のレベルに応じて、難問への向き合い方を3段階に分けて考えています。同じ医学部でも必要な到達点は大学によってかなり違うため、一律の対策をすると足りないかやりすぎるかのどちらかになるからです。北海道大学は最上位の段階、つまり難問対策が必要な大学にあたります。

大学のタイプ方針
秋田・鳥取・香川・東邦・岡山典型問題を100%取り切る。難問対策は不要
神戸・信州難問対策は不要だが、難問が解けるレベルまで進める
北海道・京都・慶應・旧帝大難問対策が必要。上級問題精講レベルまで

使う問題集のランクを1〜2段階上げ、標準レベルで止まらずその先まで積み上げる必要があります。典型問題100%を目指して勉強するというより、応用問題に取り組む過程で典型問題が完成していく、という積み上げ方になりますね。到達すべき学力の高さは旧帝大と同水準だと考えてください。地方国公立を目指す場合とは、積み上げる教材の高さが変わってきます。

そして北大は、総合840点のうち62.5%が二次で決まります。二次の数学150点・理科150点・外国語150点で合計450点。面接75点を加えて525点になります。ここでの得点力がそのまま合否につながる構造ですね。共通テスト315点だけを固めても届かないということです。二次で戦える学力を作るには、記述式の演習量とそれを支える基礎の定着が要ります。

ただし順番は守ってください。土台ができていない段階で上級問題集に手を出しても、解説を読んで理解した気になって終わるだけです。時間だけが消費され、標準レベルの穴も埋まりません。標準の完成度を上げていった先に到達する水準であって、最初から難問だけを解く話ではありません。上のレベルを扱えるようになれば、下のレベルは相対的に易しく感じられるようになります。

▶ 関連記事:医学部受験の対策と勉強法|典型問題100%が合格の鍵

情報Ⅰは15点。全体の1.8%です

北海道大学の配点でもうひとつ特徴的なのが、情報Ⅰの扱いです。素点100点に傾斜0.15をかけた15点で、総合840点に占める比率はわずか1.8%になります。傾斜0.15という数字は、他の科目(0.3〜0.4)と比べても明らかに小さい設定です。新課程で導入された科目をどう扱うかは大学によって差が出ますが、北大は控えめな配分を選んでいます。

竹内個別がこれまで配点を整理してきた大学と比べると、この軽さは際立っています。多くの大学は情報Ⅰに0.5倍程度の傾斜をかけ、50点前後を配分しています。秋田大学は50点、岡山大学も50点、香川大学は20点、鳥取大学も20点でした。北海道大学の15点は、そのなかでも最も小さい水準になります。総合に占める比率で見ても1.8%と、突出して小さい数字です。

配点上の位置づけとしては、情報Ⅰで大きく差がつく構造にはなっていないといえます。満点と半分の差が7.5点、総合840点のなかでは1%未満の違いにしかなりません。二次試験の数学1問分にも届かない差だということですね。ただし共通テストの受験科目として必要なことに変わりはないので、受験しないという選択肢はありません。指定科目を1つでも欠くと出願資格を満たさなくなります。

2段階選抜は3.5倍。倍率ではなく合格最低点を見る

北海道大学医学部医学科では、志願者数が募集人員85名の3.5倍を上回った場合、共通テストの成績により第1段階選抜が行われます。単純に計算すれば約298名が基準になります。北海道大学は学部・学科ごとに倍率を設定しており、文学部・法学部・経済学部などは4.0倍、保健学科看護学専攻は5.0倍です。そのなかで医学科の3.5倍は最も厳しい設定になっています。

この数字を見ると身構えてしまいますが、竹内個別は倍率をあまり気にしなくてよいと考えています。倍率は出願が締め切られるまで確定しませんし、確定したところで自分にできることは変わらないからです。偏差値が低めの大学ほど「ここなら受かるかも」と考える出願者が増えて倍率が上がる、という傾向もあります。倍率の大小がそのまま難易度を表しているわけではないということですね。

見るべきなのは合格最低点です。ただし最低点だけを目標にすると、そのすぐ下に落ちてしまう受験生が出てきます。合格者平均まで意識してください。入学して学生生活を共にする仲間たちが取っている得点を目標に据えると、目標設定が現実的になります。倍率は見ない、最低点は下回ってはいけない線として見る、合格者平均を目標にする。この3層で整理しておくと迷いません。

なお面接は75点で、総合840点の8.9%にあたります。調査書や成績証明書が参考資料として使われる点も要項に明記されています。竹内個別の面接対策は共通テストのあとに始める方針です。大学ごとに形式と特色を調べて内容を組み立てるため、志望校が確定していないと作りようがないからです。そのために11月までに学科の対策を終えておいてください。

▶ 関連記事:医学部の面接対策|よく聞かれる質問10選と回答の方向性を解説

北海道大学を目指すなら、優先順位はこうなります

ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。どれも配点の数字と要項の条件から導かれるものですが、国語の扱いだけは配点表から機械的に出る答えとは違います。医学部に確実に受かるという目的から逆算した結果だからです。以下は北大の840点という配点を前提にしたものだと理解してください。

  • 英語・数学・理科を最優先。各210点で全体の75%を占める
  • 難問対策は必要。上級問題精講レベルまで積み上げる
  • 国語の優先順位は上げない。共テで最大でも総合では9.5%
  • ただし北大が絶対の第一志望なら、上げることも視野に入れる
  • 情報Ⅰは15点(1.8%)。差がつく科目ではない
  • 倍率ではなく合格最低点、さらに合格者平均を見る

このうち最も伝えたいのが、上から3つ目と4つ目の関係です。配点が高い科目が、そのまま優先すべき科目になるとは限りません。共通テストの国語は確かに傾斜0.4で最大ですが、総合では9.5%です。そして志望校が変われば使えなくなります。判断の軸は「その勉強が他の大学でも活きるか」に置いてください。

一方で、志望校が動かないのであれば話は変わります。北大しか受けないと決まっているなら、その配点に最適化するのは合理的です。他大学で活きるかどうかを気にする必要がなくなるからですね。この判断は生徒ごとに違うので、竹内個別では最初の計画相談会で決めていきます。志望校の固さ、現在の学力、残された時間を踏まえたうえで方針を作ります。全員に同じ方針を当てはめることはしません。

実際に基礎から順番に積み上げて結果を出した例もあります。竹内個別で英検2級に合格したひとみさんは、単語→文法→解釈→長文という順番で英語を組み立て、偏差値49から57まで伸ばしました(2025年度・当塾在籍生)。北大のように上級レベルまで積み上げる必要がある大学ほど、土台づくりを早く終えておく重要性は増します。

配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。

FAQ

Q1. 北海道大学医学部の共通テストと二次の配点比率は?

A. 共通テスト315点に対して二次試験525点で、比率は1対1.67です。総合840点のうち62.5%が二次で決まります。共通テストは国語80・地歴公民40・数学60・理科60・外国語60・情報15。二次は数学150・理科150・外国語150・面接75という配分です。共通テスト315点という数字は、竹内個別が整理してきた大学のなかで最も小さい水準になります。

Q2. 共通テストで国語の配点が高いのは本当ですか?

A. 本当です。共通テストは科目ごとに傾斜率が異なり、国語と地歴公民が0.4、数学・理科・外国語が0.3、情報Ⅰが0.15という4段階です。その結果、共テ315点のうち国語が80点(25.4%)を占め、数学・理科・外国語(各60点)を上回ります。国語と地歴公民を合わせると共テの38.1%に達し、理系科目より文系科目のほうが重いという設計になっています。

Q3. では国語を優先して対策すべきですか?

A. 竹内個別は優先順位を上げません。総合840点で見れば国語は9.5%にとどまるうえ、志望校が変わると活きにくいためです。医学部受験では共通テストの結果を見て出願先が変わるのが普通で、そのとき出願できる大学は英語・数学・理科の配点が高い傾向にあります。限られた時間は、どの大学でも通用する科目に置いてください。

Q4. 北大が第一志望でも国語を優先しないのですか?

A. 北海道大学しか絶対に行かないという覚悟が決まっている場合は、国語の優先順位を上げることも視野に入れます。志望校が動かないなら、その配点に最適化するのが合理的だからです。ただし「行けたら行きたい」という段階なら最適化すべきではありません。この判断は生徒ごとに違うため、竹内個別では計画相談会で決めています。

Q5. 難問対策は必要ですか?

A. 必要です。北海道大学は京都大学や慶應義塾大学と同じ段階にあたり、上級問題精講レベルまで積み上げる必要があります。総合840点の62.5%が二次で決まり、二次では数学・理科・外国語が各150点なので、共通テストだけを固めても届きません。ただし標準の完成度を上げた先に到達する水準であって、最初から難問だけを解く話ではありません。

Q6. 情報Ⅰの対策はどこまで必要ですか?

A. 配点は15点で、総合840点の1.8%にあたります。傾斜が0.15と低く、竹内個別がこれまで配点を整理してきた大学のなかで最も小さい水準です。満点と半分の差が7.5点、二次の数学1問分にも届きません。情報Ⅰで大きく差がつく構造にはなっていないということですね。ただし共通テストの受験科目としては必要で、欠くと出願資格を満たさなくなります。

Q7. 2段階選抜の条件は何ですか?

A. 志願者数が募集人員85名の3.5倍を上回った場合、共通テストの成績により第1段階選抜が行われます。単純計算で約298名が基準です。北海道大学は学部ごとに倍率を設定しており、文学部・法学部・経済学部などが4.0倍、保健学科看護学専攻が5.0倍であるのに対し、医学科の3.5倍は最も厳しい設定になっています。

Q8. 面接の配点と対策時期は?

A. 面接は75点で、総合840点の8.9%にあたります。調査書や成績証明書が参考資料として使われます。対策は共通テストのあとで構いません。竹内個別は大学ごとに形式と特色を調べて内容を組み立てるため、志望校が確定してからでないと作れないからです。そのために11月までに学科の対策を終えておいてください。

▶ 関連記事:琉球大学医学部の配点と対策|リスニングと情報が重い

▶ 関連記事:東京科学大学医学部の配点と対策|二次で難問まで必要

まとめ

北海道大学医学部医学科の配点で意外なのは、共通テストのなかで国語が最も重いという点です。傾斜が国語0.4、数学・理科・外国語0.3、情報Ⅰ0.15という4段階に分かれており、共テ315点のうち国語が80点(25.4%)を占めます。理系科目より国語のほうが重いという、医学部としては珍しい設計になっています。

それでも竹内個別は、国語の優先順位を上げません。総合840点で見れば国語は9.5%にとどまりますし、志望校が変わればその投資は活きにくいからです。共通テストが振るわなかった場合に出願できる大学は、英語・数学・理科の配点が高い傾向にあります。判断の軸は配点の数字ではなく、「その勉強が他の大学でも活きるか」に置いてください。

ただし北海道大学しか行かないという覚悟が決まっている場合は、国語の優先順位を上げることも視野に入れます。志望校が動かないなら、その配点に最適化するのが合理的だからです。この判断は生徒ごとに違うため、竹内個別では最初の計画相談会で全体の方針を決めていきます。全員に同じ方針を当てはめることはしません。

学科の対策としては、難問対策が必要な最上位の段階にあたります。総合の62.5%が二次で決まり、二次では数学・理科・外国語が各150点。京都大学や慶應義塾大学と同じく、上級問題精講レベルまで積み上げることになります。ただし標準の完成度を上げた先に到達する水準なので、順番は守ってください。

配点は大学ごとに違い、傾斜のかけ方まで変わります。北大のように国語を重く見る大学もあれば、秋田大学のように理科だけを等倍にする大学もあるからです。志望校の候補が固まってきたら、必ず学生募集要項で配点と傾斜を確認してください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。そのうえで、その配点にどこまで合わせるかは自分の状況から判断してください。

著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

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