京都大学医学部の配点と対策|二次国語150点をどう扱うか
京都大学医学部医学科の配点で最初に押さえるべきなのは、共通テスト275点に対して二次試験が1,000点という比率です。共テ対二次はおよそ1対3.6。総合1,275点のうち78.4%が二次で決まります。国公立医学部の中でも極端に二次に寄った設計で、岡山大学の1対2と比べてもさらに二次の比重が高くなっています。
そしてもうひとつ、京大医学部には二次試験に国語が150点あります。理系の最難関でありながら、二次で記述の国語が課される。国語の合計は200点で全体の15.7%を占め、これは香川大学の国語200点(14.1%)を上回る比率です。数字だけを見れば、無視できない配点に思えるでしょう。しかしこの150点をどう扱うかが、京大受験の戦略を大きく分けます。配点の大きさと、そこに時間を配分すべきかどうかは別の問題だからです。
結論から言えば、竹内個別の方針は「二次の国語はほぼないものとして扱う」というものです。加えて、他の医学部では「難問対策は不要」と伝えているところを、京大に関しては難問対策が必要だと考えています。この記事では令和8年度の入学者選抜要項から配点を整理したうえで、なぜその判断になるのかをお伝えします。
この記事でわかること
- 京都大学医学部の共通テスト・二次試験の科目別配点(大学公式)
- 足切り70%と本選抜で共通テストの配点が違うという二重構造
- 二次国語150点を「ほぼないもの」として扱うべき理由
- 京大では難問対策が必要になる理由
- 旧帝大レベルで変わる、問題集の選び方
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
京都大学医学部の配点【大学公式】

まず配点を確認します。以下は京都大学が公表している入学者選抜要項に基づく数字です(出典:京都大学「令和8年度入学者選抜要項」)。医学部医学科は前期日程のみの募集で、後期日程は実施されていません。共通テストは6教科8科目が必要になります。募集人員は前期日程100人で、入学定員105人のうち5人が特色入試の枠です。なお特色入試で入学手続者数が募集人員に満たない場合、その分は前期日程の募集人員に加えられます。
| 区分 | 国語 | 地歴公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 情報Ⅰ | 面接 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 共通テスト | 50 | 50 | 50 | 50 | 50 | 25 | — | 275 |
| 個別(二次) | 150 | — | 250 | 300 | 300 | 配点なし | — | 1,000 |
| 合計 | 200 | 50 | 300 | 350 | 350 | 25 | — | 1,275 |
共通テストは各科目50点(情報のみ25点)に圧縮され、合計275点にしかなりません。一方で二次試験は国語150点・数学250点・理科300点・外国語300点の合計1,000点。共テ対二次の比率はおよそ1対3.6になります。試験は3日間で実施され、1日目に国語と数学、2日目に外国語と理科、そして3日目は面接のみが行われます。共通テストの英語はリーディング150点・リスニング50点に換算されるため、比率は3対1です。
科目ごとに合算するとこうなります
共通テストと二次を合わせて科目別に集計すると、京都大学が何を重視しているかが見えてきます。大学は共テと二次の配点を別々に公表するので、この表は自分で作る必要があります。手間はかかりますが、志望校の候補が固まった段階で一度やっておくと、その後の学習配分がぶれなくなるはずです。予備校の偏差値ランキングを眺めているだけでは、この情報は出てきません。併願校についても同じ作業をして、並べて比較してみてください。
| 科目 | 合計配点 | 全体比(1,275点中) |
|---|---|---|
| 理科 | 350 | 27.5% |
| 外国語 | 350 | 27.5% |
| 数学 | 300 | 23.5% |
| 国語 | 200 | 15.7% |
| 地歴・公民 | 50 | 3.9% |
| 情報Ⅰ | 25 | 2.0% |
意外に思われるかもしれませんが、最大配点は理科と外国語(各27.5%)で、数学は3番目(23.5%)です。京大というと数学のイメージが強いのですが、配点上は数学が突出しているわけではありません。ただし後述するとおり、配点の大きさと対策の重さは必ずしも一致しないという点には注意が必要です。京大数学は難易度が高く、対策の負荷は配点比率以上になります。
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共テ対二次が1対3.6。勉強の作り方そのものが変わります

二次に1,000点、共通テストに275点。この配点は、これまで竹内個別が他の医学部について説明してきた方針の一部を、京大では変える必要があることを意味します。配点の偏りがここまで大きくなると、単に「二次を早めに始める」という調整だけでは足りなくなるからです。何を使って、どこまで積み上げるかという中身そのものが変わってきます。まずその点から説明します。
竹内個別は通常、医学部志望の生徒に対して「典型問題を100%取り切ること」を方針として伝えています。青チャート・標準問題精講レベルの問題を、時間内に確実に正解できる状態を全範囲で作る。難問対策は必要ない、という考え方です。医学部だから特別に難しい問題が出るという思い込みは、多くの場合むしろ邪魔になります。実際、多くの国公立医学部ではこの方針で合格に届きますし、差がつくのは典型問題の取りこぼしのほうだからです。
ところが京都大学や旧帝大クラスになると、この作り方が変わります。典型問題100%を目指して勉強するというよりも、応用問題も解いていたら、気づいたら典型問題が100%になっていたという形になるのです。到達点が同じでも、そこへ向かう道筋が違うということですね。標準問題だけを繰り返して完成させるのではなく、その上のレベルに触れる過程で標準が固まっていく。この違いは、使う教材の選び方に直結します。
具体的に何が変わるのか。使う問題集のランクが1ランク、2ランク上がっていきます。標準レベルの問題集で止まらず、その上の段階まで進める必要が出てくるわけです。結果として、医学部受験全体の中でも難易度はかなり高くなります。同じ「医学部合格」でも、京大を目指す場合と地方国公立を目指す場合では、積み上げる教材の高さが違ってきます。志望校を決める段階で、この差は認識しておいたほうがよいでしょう。途中で目標を上げると、教材の積み直しが必要になるからです。
この違いは、二次に1,000点が配分されているという配点から必然的に生じるものです。二次で78.4%が決まるということは、二次試験での得点力がそのまま合否になるということ。標準レベルの完成度だけでは、1,000点の勝負で差をつけられません。配点表は、どの教材まで積み上げるべきかまで示しているということですね。
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足切り70%は「安心材料」ではありません

京都大学医学部医学科の第1段階選抜について、要項には具体的な数字が記載されています。多くの大学は予告倍率だけを示しますが、京大は得点率まで公表しているという点で親切です。ただしその読み方には注意が必要になります。数字が出ていると、つい目標として扱ってしまうからです。まず原文を確認してください。
> 医学科は、利用する大学入学共通テスト6教科8科目の得点(『英語』はリーディングを150点満点に、リスニングを50点満点になるように換算)の合計が1000点満点中700点以上の者のうちから、募集人員の約3倍までの者を総得点の順位に従って第1段階選抜の合格者とします。 > (出典:京都大学「令和8年度入学者選抜要項」)
ここで押さえておきたいのが、第1段階選抜と本選抜で共通テストの配点が違うという点です。足切りの判定に使われるのは1,000点満点(国語200・地歴公民100・数学200・理科200・外国語200・情報100)。しかし第1段階選抜を通過して本選抜に進むと、共通テストは275点に圧縮されます。同じ共通テストの成績が、段階によって異なる重みで扱われるという二重構造になっているわけですね。
そして最も重要なのが、70%という数字を安心材料にしてはいけないということです。これはあくまで第1段階選抜を通過するための下限であって、合格ラインではありません。実際のボーダーラインはもっと高いと考えてください。70%で足切りを通過できたとしても、そこから合格するのはまったく別の話になります。
なぜなら、現役生が二次試験で逆転するのはかなり難しいからです。確かに二次に1,000点あるので、計算上は挽回の余地が大きく見えます。しかし京大の二次で高得点を取る受験生は、共通テストでも相応の点数を取っています。共テで出遅れた分を二次で取り返すという構図は、京大では成立しにくいということですね。
「70%取れているから大丈夫」という判断は、絶対に避けてください。足切りラインは「下回ってはいけない線」であって、目標にする数字ではありません。目指すべきは実際の合格ラインのほうです。この区別ができていないと、共通テストの目標設定そのものが低くなってしまいます。しかも一度低い目標で走り出すと、途中で軌道修正するのは簡単ではありません。最初の設定を間違えないでください。
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二次の国語150点は「ほぼないもの」として扱ってください
ここが京大医学部の戦略で最も判断が分かれる部分です。二次試験に国語が150点あり、共通テストと合わせると国語は200点、全体の15.7%を占めます。数字だけ見れば無視できない配点でしょう。地歴公民の50点や情報の25点と比べれば、はるかに大きな数字です。実際、この150点をどう扱うかで受験勉強の組み立ては大きく変わります。ここは配点表を見ただけでは判断できない部分になります。
しかし竹内個別の方針は明確です。京大の二次国語は、ほぼないものとして扱うくらいでちょうどいいと考えています。そして英語・数学・理科できちんと取っていくほうが、配点効率としても優れているというのが結論です。国語を捨てろという乱暴な話ではなく、限られた時間をどこに置くかという優先順位の問題ですね。以下、なぜその判断になるのかを3つに分けて説明します。
二次の国語は「努力が報われる科目」ではありません
竹内個別では、共通テストの国語について「努力が報われる科目」だとお伝えしています。現代文には解き方のスキルがありますし、古文・漢文は知識で取れる範囲が広いからです。センスや読書量の問題にされがちですが、対策の方向がはっきりしている科目でもあります。医学部志望は数学や英語が得意な生徒が多いぶん、周りが手薄な国語で差をつけやすいという側面もあります。共通テストの国語については、この考え方は京大志望でも変わりません。
ところが京大の二次国語は、これとは別物です。記述式で、しかも京大の出題となれば、対策に投下した時間が得点として返ってくる保証がありません。報われる科目ではないというのが竹内個別の見方です。共通テストの国語のように、解き方を身につければ点数が動くという構造にはなっていないからです。同じ「国語」という科目名でも、共通テストと京大の二次では性質がまったく違います。共通テストと同じ感覚で時間を配分すると、投資に対する回収が合わなくなるでしょう。
やってはいけないのは「国語をやって英数が足りない」状態です
最も避けるべき失敗は明確です。わざわざ二次の国語を勉強した結果、英語と数学が足りませんでした——これは基本的にやってはいけない方針になります。国語150点のために時間を割いて、合計650点を占める英語と数学の完成度が落ちるのでは本末転倒だからです。配点が4倍以上ある領域を犠牲にして、小さいほうを取りにいく形になってしまいます。しかも英語と数学は、どの大学を受けるにしても必要な科目です。
さらに現実的な話をすると、「とにかく医学部に行きたい」という受験生にとって、二次国語の勉強は無駄になることが多いのが実際のところです。理由は単純で、そもそも京大を受けられる位置まで到達できないケースが多いから。共通テストの結果を見て出願先が変わるのが医学部受験の普通ですから、京大の二次国語だけに使える対策は、他の大学ではまったく活きません。
正しい順番はこうなります
竹内個別が勧める進め方は次のとおりです。まず国語の勉強をするくらいなら、英語・数学・理科で京大でも勝てる得点を目指して勉強する。そのうえで京大を受けられそうな状況になったら京大に出願し、二次国語の対策は共通テストが終わった後に行う。この順番が最も効率がよく、ムダの少ない進め方になります。
面接対策を共通テスト後に回すのと同じ考え方ですね。志望校が確定していない段階で、1校にしか使えない対策に時間を投じない。共通テストの結果が出るまでは、どの大学でも通用する科目に集中するというのが原則です。京大の二次国語は、その原則がはっきり当てはまる領域だといえるでしょう。逆に言えば、京大に出願すると決まった時点で対策を始めれば十分に間に合います。順番の問題であって、対策そのものを否定しているわけではありません。
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京大では、難問対策が必要になります
竹内個別は多くの医学部について「難問対策は必要ない。典型問題を100%取り切ることを優先してください」と伝えています。医学部だから特別に難しい問題が出るという思い込みは外すべきで、実際、2026年に合格した岐阜大学医学部医学科では他学部と同じ問題が出題されました。差がつくのは典型問題の取りこぼしのほうだからです。
しかし京都大学については、この方針が変わります。京大では難問にもきちんと対応できる状態を作っておく必要があります。標準レベルの問題集を完璧にするだけでは足りず、上級問題精講のようなレベルまで対策を進めておくべきだと考えています。ここは他の医学部について書いている内容と食い違いますが、意図的に変えています。相手が変われば、必要な準備も変わるからです。
理由は先ほどの配点構造にあります。二次で1,000点、全体の78.4%が決まる試験では、標準問題を確実に取れるだけでは差がつきません。受験する層のレベルが上がるため、標準レベルは全員が取ってくる前提になるからです。全員が取る問題を取っても、それは差にならないということですね。そこから先で得点を積み上げられるかどうかが合否を分けます。地方国公立とは、この前提条件がまったく違ってきます。
これが「応用問題も解いていたら、気づいたら典型問題が100%になっていた」という進め方につながります。難問に取り組む過程で、典型問題の処理速度と正確性は自然に上がっていくからです。上のレベルを扱えるようになれば、下のレベルは相対的に易しく感じられるようになります。目的は難問を解くことではなく、難問を扱える状態に到達する過程で標準レベルを盤石にすることだと考えてください。難問そのものが目的化すると、かえって遠回りになります。
ただし誤解しないでいただきたいのは、最初から難問に手を出せという意味ではないという点です。土台ができていない段階で上級問題集に進んでも、時間を消費するだけで身につきません。解説を読んで理解した気になって終わる、という状態に陥りやすくなります。標準レベルを固めたうえで、そこから1ランク、2ランク上の問題集へ進む。この順番は守ってください。京大だから最初から難問、ではなく、京大だから標準の先まで積み上げるということです。
最大配点は理科と英語。数学ではありません
科目別の合算表をもう一度見てみましょう。理科350点(27.5%)、外国語350点(27.5%)、数学300点(23.5%)という順序です。京大というと数学の印象が強いため、この結果は意外に映るかもしれません。二次試験だけで見ても理科300点・外国語300点・数学250点で、やはり数学は3番目になります。
この配点が示しているのは、数学だけで勝負が決まる試験ではないということです。数学が得意な受験生が有利であることは間違いありませんが、理科と英語で合計700点、全体の55%を占めるという事実は無視できません。数学に時間を注ぎ込んで理科や英語が手薄になると、配点の大きいところで失点することになります。京大数学は難しいという評判が先行するぶん、この配分を誤る受験生は少なくないでしょう。
とくに理科は、共通テスト50点に対して二次が300点という配分です。二次での比重が圧倒的に高いため、記述で得点する力を作る必要があります。竹内個別が理科について「先取り学習」を勧めているのは、この演習量を確保するためです。普通の公立高校で通常どおり履修すると理科が終わるのは高3の秋になることが多く、それでは二次の演習時間が取れません。授業を待たずに自分で進める前提で、年間計画を組んでおいてください。京大のように上級レベルまで積み上げる大学では、この差がそのまま到達点の差になります。
英語についても同様に、共通テスト50点に対して二次300点。英語の学力は二次で問われます。共通テスト対策だけを積み上げても、京大の二次英語には届きません。マーク形式で速く正確に処理する力と、記述で答える力は別物だからです。ここでも「共通テストは通過点であって、勝負は二次」という構造が一貫しています。英語こそ早い時期から土台を作っておきたい科目でしょう。
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面接に配点はないが、志望理由書が全員必須です
京都大学医学部医学科の二次試験には面接が課されますが、配点はありません。試験は3日目に単独で実施され、時間は9:00から17:30の枠が取られています。学科試験が2日間で終わり、面接だけのために丸1日が確保されているということですね。この日程からも、大学が面接をどれだけ重視しているかがうかがえます。要項には次のように書かれています。
> 面接試験では、'医学部医学科が望む学生像'に記載されている医師・医学研究者としての適性・人間性などについて評価を行い、学科試験の成績と総合して合否を判定しますので、学科試験の成績の如何にかかわらず不合格となることがあります。
点数はつかないが、評価次第では学科の成績に関わらず落ちることがある、という位置づけです。岡山大学と同じ構造ですね。ただし京大にはもうひとつ条件があります。「個別学力検査受験者全員から、受験に至るまでの経緯・志望理由などを記載した書類の提出を求めます」という規定です。志望理由書が全員必須で、加えて調査書も面接の参考資料になります。
とはいえ、竹内個別の対策方針は基本的に他の大学と変わりません。配点の有無で対策の中身を変えることはしないからです。配点があるから力を入れる、ないから手を抜くという発想を取りません。大学ごとに形式と特色を調べ、その大学に向けた内容を組み立てる。この作業をきちんとやるという点は、どの大学でも共通しています。面接で落とされない状態を作るという目的は同じだからです。
そして対策を始めるのは共通テストのあとです。志望校が確定していないと大学に向けた内容は作れませんし、医学部受験では第一志望をそのまま受験できる人がそれほど多くないからです。共テ後に面接対策の時間を確保できるよう、11月までに学科の対策を終えておくという逆算をしてください。二次国語の対策を共テ後に回すという先ほどの方針とも、ここで整合します。
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京都大学を目指すなら、優先順位はこうなります

ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。他の国公立医学部について竹内個別がお伝えしている方針とは、いくつかの点で変わってきます。とくに問題集のレベルと国語の扱いは、地方国公立を目指す場合と正反対の判断になる部分です。以下は京大の1,275点という配点を前提にしたものだと理解してください。
- 英語・数学・理科で勝負する。この3科目で全体の78.5%
- 問題集のランクを1〜2段階上げる。標準レベルの先まで積み上げる
- 難問対策は必要。上級問題精講レベルまで進める
- 二次の国語はほぼないものとして扱う。対策するなら共通テスト後
- 足切り70%は安心材料ではない。実際のボーダーはもっと高い
- 面接は共通テスト後。配点はなくても不合格はありうる
このうち最も強調したいのが、上から4つ目です。国語150点という配点に引きずられて、英語・数学・理科の完成度を落とすのが最悪のパターンになります。配点が存在することと、そこに時間を配分すべきかどうかは別の問題です。限られた時間をどこに置くかという判断では、配点の数字より「その勉強が他の大学でも活きるか」を優先してください。
そしてもうひとつ。京大を目指す場合でも、共通テストを最優先に置く順番は変わりません。足切りがある以上、共通テストは二次に進むための条件です。二次で1,000点を取る力があっても、試験会場に行けなければ意味がありません。加えて、共通テストの結果は出願先を選ぶ材料そのものになります。京大に出願できる位置にいるかどうかは、共通テストが終わるまで確定しないということですね。選択肢を残したまま1月を迎える状態を作ってください。
実際に基礎から順番に積み上げて結果を出した例もあります。竹内個別で英検2級に合格したひとみさんは、単語→文法→解釈→長文という順番で英語を組み立て、偏差値49から57まで伸ばしました(2025年度・当塾在籍生)。京大のように英語の配点が高い大学でも、土台を順番に固める設計は変わりません。むしろ上のレベルまで積み上げる必要がある分、土台づくりを早く終えておく重要性は増します。順番を守ることが、遠回りに見えて最短になります。
FAQ
Q1. 京都大学医学部の共通テストと二次の配点比率は?
A. 共通テスト275点に対して二次試験1,000点で、比率はおよそ1対3.6です。総合1,275点のうち78.4%が二次で決まります。共通テストは各科目50点(情報のみ25点)に圧縮され、二次は国語150点・数学250点・理科300点・外国語300点という配分です。国公立医学部の中でも極端に二次に寄った配点だといえます。
Q2. 共通テストは何%必要ですか?
A. 第1段階選抜の基準は1,000点満点中700点以上(70%)と要項に明記されています。ただしこれは足切りを通過するための下限であって、合格ラインではありません。実際のボーダーはもっと高くなります。現役生が二次試験で逆転するのはかなり難しいため、「70%取れているから安心」という判断は避けてください。
Q3. 第1段階選抜と本選抜で共通テストの配点が違うのはなぜですか?
A. 京大では足切りの判定に1,000点満点(国語200・地歴公民100・数学200・理科200・外国語200・情報100)を使い、本選抜では275点に圧縮した配点を使います。段階によって共通テストの重みが変わる二重構造です。足切りの計算と合否の計算では、使う数字が異なると理解してください。自分の得点を計算するときも、どちらの配点で見ているのかを混同しないよう注意が必要です。
Q4. 二次試験の国語150点はどう対策すべきですか?
A. 竹内個別の方針では、ほぼないものとして扱うくらいでちょうどよいと考えています。京大の二次国語は記述式で、対策時間が得点として返ってくる保証がないためです。英語・数学・理科で取るほうが配点効率に優れます。国語を勉強した結果、英語と数学が足りなくなるのが最悪のパターンでしょう。対策するとしても共通テストが終わった後、京大に出願することが決まってからにしてください。
Q5. 共通テストの国語は「努力が報われる科目」ではないのですか?
A. 共通テストの国語は努力が報われる科目です。現代文には解き方のスキルがあり、古文・漢文は知識で取れる範囲が広いためです。医学部志望は数学や英語が得意な生徒が多いぶん、周りが手薄な国語で差をつけやすい面もあります。ただし京大の二次国語は記述式で別物になります。同じ「国語」でも、共通テストと京大の二次では性質も投資効率も異なると考えてください。
Q6. 京大でも「典型問題100%・難問対策は不要」ですか?
A. 京都大学については方針が変わります。難問にもきちんと対応できる状態を作る必要があり、上級問題精講のようなレベルまで対策を進めておくべきです。京大や旧帝大クラスでは、典型問題100%を目指すというより、応用問題も解いているうちに典型問題が100%になるという形になります。使う問題集のランクが1〜2段階上がります。
Q7. 京大医学部は数学が最も重要ですか?
A. 配点上は理科350点(27.5%)と外国語350点(27.5%)が最大で、数学は300点(23.5%)で3番目です。数学が突出しているわけではありません。二次試験だけで見ても理科300点・外国語300点・数学250点という配分になっています。ただし京大数学は難易度が高いため、対策の負荷は配点比率以上になります。数学に時間を注ぎすぎて理科や英語が手薄になるのは避けてください。
Q8. 面接に配点がないなら対策は不要ですか?
A. 必要です。要項には「学科試験の成績の如何にかかわらず不合格となることがあります」と明記されています。加えて京大では個別学力検査の受験者全員に、受験に至るまでの経緯・志望理由を記載した書類の提出が求められ、調査書も参考資料になります。試験3日目は面接だけのために丸1日が確保されています。対策の開始は共通テスト後で構いません。
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まとめ
京都大学医学部医学科の配点で最も重要なのは、共通テスト275点に対して二次試験1,000点、比率にしておよそ1対3.6という点です。総合1,275点のうち78.4%が二次で決まります。科目別に合算すると理科350点(27.5%)と外国語350点(27.5%)が最大で、数学300点(23.5%)がこれに続きます。
この配点は、勉強の作り方そのものを変えます。竹内個別が他の医学部で伝えている「典型問題100%・難問対策は不要」という方針は、京大では変わります。使う問題集のランクが1〜2段階上がり、上級問題精講のようなレベルまで進める必要が出てきます。応用問題に取り組む過程で典型問題が100%になる、という形の積み上げになるわけですね。
そして二次国語150点については、ほぼないものとして扱うというのが竹内個別の判断です。国語150点のために英語と数学の完成度が落ちるのが最悪のパターンだからです。配点が存在することと、そこに時間を配分すべきかどうかは別の問題になります。対策するなら共通テスト後、京大に出願すると決まってからにしてください。
足切りの70%についても、安心材料にしないでください。実際のボーダーはもっと高く、現役生が二次で逆転するのはかなり難しいのが実情です。京大の二次で高得点を取る受験生は、共通テストでも相応の点数を取っているからです。足切りラインは下回ってはいけない線であって、目指す線ではありません。目標設定を間違えると、そこから軌道修正するのは簡単ではないでしょう。
配点は大学ごとに違い、同じ「国公立医学部」でも求められる科目バランスも、使う問題集のレベルも変わります。香川大学のように共テと二次がほぼ1対1の大学もあれば、京大のように1対3.6の大学もあるからです。志望校の候補が固まってきたら、必ず入学者選抜要項で配点と選抜条件を確認してください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。そして共通テストの結果を見てから出願先を決められるよう、どの大学でも通用する得点力を先に作っておくことをおすすめします。
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)



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