リードα物理の使い方とレベル|まずは基本問題だけでいい理由
リードα物理の解説だけで自習を回すのは、正直なところ難しいです。物理という科目の性質上、問題集の解説を読むだけでは理解が追いつかない場面が多く出てきます。「わかりにくい」と感じているなら、その感覚は正しいと考えてください。読む側の力不足ではありません。
ただし、だからといって問題集を買い替える必要はありません。リードα物理はそのまま使い、理解が足りない部分だけ講義系の参考書で補う。そしてまずは基本問題だけを回して、良問の風へ渡す。これが竹内個別の考える使い方です。この記事では、その具体的な進め方をお伝えします。
この記事でわかること
- リードα物理の解説はなぜわかりにくいのか(化学とは事情が違う)
- どの大学の問題まで対応できるのか
- わからないときに戻る場所は教科書ではなく講義系である理由
- 力学で公式の選択を間違える本当の理由
- 発展問題まで解くべきか、基本問題だけでいいのか
リードα物理の解説はわかりにくい?
わかりにくいです。ここは正直にお伝えします。同じシリーズでも化学とは事情が違い、物理は解説だけで独学を成立させるのが難しい科目になります。まずはその理由を整理しておきましょう。ここを誤解したまま進めると、自分の理解力を疑って手が止まってしまいます。

解説だけで自習を回すのは難しい
リードα物理の解説は、答えに至る式変形を最短で示す書き方になっています。どの公式を使い、どう代入し、どう整理するか。そこは丁寧に追えるようになっています。ただしなぜその公式を選んだのかという部分は、ほとんど書かれていません。物理でつまずくのは、まさにそこです。式変形が追えても、自分で同じ問題を解こうとすると手が動かない。
この状態に心当たりがあるなら、原因は計算力ではなく方針の立て方にあります。解説は「解けた後の道筋」を示すものであって、「どうやってその道を見つけるか」は教えてくれないからです。竹内個別で見ている生徒でも、リードα物理の解説を読んで納得したはずなのに、翌日同じ問題が解けないというケースは珍しくありません。これは理解が浅いのではなく、理解すべき部分が解説に載っていないということです。
化学とは事情が違う
同じリードαでも、化学と物理では対処法が変わります。化学であれば、わからないときは教科書に戻るのが最も有効です。用語の定義や反応の原理は教科書に書かれているため、読み込めば解決する場面が多いからです。ところが物理は教科書に戻っても解決しないことが多いというのが実感です。教科書には法則と公式が並んでいますが、どの場面でどれを選ぶかという判断のしかたは書かれていません。
物理で必要なのは知識の確認ではなく、考え方の型そのものだからです。ここが物理の難しさであり、独学のハードルが高い理由でもあります。だからこそ、戻る場所を変える必要があります。教科書ではなく講義系の参考書に戻る。これがリードα物理を使ううえでの前提になります。詳しくは後ほど説明します。
解答が配られているかを確認する
前提としてもう1つ。別冊解答が手元にあるかどうかを確認してください。学校によっては解答を配らず、授業で答え合わせをする方針を取っている場合があります。この状態では自習が成立しません。正誤の判定すらできないからです。配られていない場合は、まず先生に相談してください。自習用に借りられないか、購入できないかを確認するのが順番として正しい対応になります。
ここを解決しないまま「リードαは使えない」と結論を出すのは早すぎます。数分で片づく話なので、後回しにしないでください。なお「リードα物理 解説 PDF」といった探し方をする高校生もいますが、これはおすすめしません。出どころのわからない解答は版が古く、問題番号がずれていることがあるからです。改訂を重ねている教材なので、手元の版と一致しない解答はかえって混乱を招きます。
リードα物理のレベルはどのくらい?
リードα物理は基礎から始まりますが、後半には歯ごたえのある問題も入っています。到達点を正しく把握しておかないと、どこまでやるべきかの判断ができません。ここでは対応できる範囲と、ネット上の数字の読み方をお伝えします。

地方国公立の一部の問題まで対応できる
竹内個別の実感としては、リードα物理を仕上げれば地方国公立の一部の問題までは対応できます。共通テストレベルはもちろん、二次試験でも標準的な出題であれば手が届く範囲です。学校で配られる教材としては、十分に高い到達点だといえます。ただしこれは「全問を仕上げた場合」の話です。
後で詳しく説明しますが、竹内個別はリードα物理についてまずは基本問題だけでいいという立場を取っています。基本問題だけの段階では、この到達点にはまだ届きません。そこから先は次の問題集で作ります。つまりリードα物理は、単体で入試まで完走する教材というより、次の問題集に渡すための土台として使うのが現実的です。ここを取り違えて1冊を完璧にしようとすると、時間の配分を誤ります。
偏差値の数字は鵜呑みにしない
インターネット上には「リードα物理で偏差値60まで到達できる」といった記述があります。竹内個別としては、こうした数字をそのまま受け取ることはおすすめしません。1冊を完璧にした場合の理論値と、実際に生徒が到達する水準には差があるからです。偏差値は母集団によって変わりますし、他の科目の状況にも左右されます。
物理だけを取り出して「この本で偏差値いくつ」と言い切ること自体に無理があるといえます。控えめに見積もって計画を立てるほうが、あとで慌てずに済みます。判断の基準にすべきは偏差値ではなく、志望校の過去問で何点取れるかです。そこから逆算して必要な演習量を決める。この順番で考えれば、どの本をどこまでやるかは自然に決まってきます。
物理基礎版と物理基礎+物理版がある
手元の1冊がどちらの版なのかを確認しておいてください。リードαには「物理基礎」だけを扱う版と、「物理基礎・物理」をまとめた合本版があります。学校によってどちらが配られるかが変わるため、意外と本人が把握していないことがあります。物理基礎版しか配られていない場合、物理の範囲に入った時点で別の教材が必要になります。学校が後から配る場合もあるので、進度と合わせて先生に確認しておくと安心です。
共通テストで物理基礎のみを使うなら、物理基礎版を仕上げれば必要な水準には届きます。また改訂が重ねられているため、友人から譲り受けた場合や中古で買った場合は問題番号が一致しません。授業で「○番を解いておくように」と指示が出る教材なので、版は学校指定のものに揃えてください。ここがずれていると、授業と自習が噛み合わなくなります。
わからないときは講義系に戻る
リードα物理で手が止まったとき、戻る場所は教科書ではありません。講義系の参考書です。物理は考え方の型を身につける科目なので、法則が並んでいるだけの教材では解決しないからです。ここが化学との最大の違いになります。

物理は教科書では解決しない
化学の記事では「教科書をボロボロになるまで読み込め」とお伝えしています。化学は用語の定義と原理の理解が土台にあり、そこが曖昧なまま演習に入ると理解が積み上がらないからです。教科書に答えが書いてあります。物理は違います。教科書には運動方程式もエネルギー保存則も書かれていますが、目の前の問題でどれを使うべきかは書かれていません。
読んでも「知っている公式が増える」だけで、問題を前にしたときの手の動かし方は変わらないということです。必要なのは、問題の状況を見て方針を立てるまでの思考過程です。それを言葉で説明してくれる教材でないと、物理は前に進みません。ここを教科書で埋めようとして時間を溶かす受験生が多いので、早い段階で切り替えてください。
物理のエッセンスか宇宙一わかりやすいシリーズ
竹内個別が案内しているのは、物理のエッセンスか宇宙一わかりやすい高校物理です。どちらも講義形式で、なぜその公式を使うのかという部分から説明してくれます。リードαの解説に足りない部分を、ちょうど補ってくれる位置づけになります。使い分けの目安はシンプルです。物理にある程度の下地があり、演習を進めながら理解を補いたいならエッセンス。
授業についていけていない、そもそも何をしているかわからないという段階なら宇宙一わかりやすいシリーズから入ってください。難しいほうを選んで止まるのが一番損です。大事なのは、これらをリードαの代わりに使うのではないという点です。問題演習はリードαで続けます。詰まった単元だけ講義系を開いて理解を入れ、またリードαに戻る。この往復ができる形が、最も無駄がありません。
それでも動かないなら人に聞く
講義系を読んでも手が動かない場合があります。物理では珍しいことではありません。文章で説明されている思考過程を、自分の問題に当てはめる作業自体が難しいからです。ここで何週間も粘るのは、時間の使い方として得策ではないでしょう。竹内個別では、こうした段階では個別指導で直接教えるほうが早いと考えています。
目の前で解いてもらい、どこで判断を誤ったかをその場で指摘する。文字だけでは埋まらない部分が、対話だと短時間で埋まることがあるからです。独学にこだわりすぎて夏を溶かすくらいなら、早めに人に聞いてください。物理は最初の関門を越えるまでが最も重いので、そこにコストをかける価値があります。越えてしまえば、あとは演習量が素直に成績に変わります。
▶ 関連記事:物理の参考書ルート|志望校別の順番と選び方を塾講師が解説
力学でつまずくのは公式選択が直感だから
リードα物理で最も手が止まるのは、力学です。これは竹内個別で生徒を見ていて一貫している傾向になります。そして止まる理由もはっきりしています。ここがこの記事で最もお伝えしたい部分です。

みんな公式の選択を間違える
力学で間違える生徒の答案を見ると、計算ミスではないケースがほとんどです。そもそも選んでいる公式が違います。運動方程式で解くべき問題をエネルギー保存で解こうとしたり、その逆をやったり。方針の時点でずれているので、どれだけ丁寧に計算しても答えは合いません。本人に理由を聞くと、たいてい明確な答えが返ってきません。
「なんとなくこっちかと思った」という説明になります。つまり公式を知らないのではなく、知っている公式のうちどれを使うかの判断で外しているということです。ここが厄介なのは、間違いの原因が見えにくい点にあります。計算ミスなら見直せば気づきますが、方針のずれは自分では気づけません。解説を読んで「ああ、こっちか」と納得して終わってしまい、次も同じところで外します。
判断の基準が直感になっている

なぜ選択を間違えるのか。理由は判断の基準が直感になっているからです。問題を読んで「たぶんこれ」と決めている状態では、似た問題で条件が少し変わっただけで外れます。当たったり外れたりを繰り返すので、実力も安定しません。本来、公式の選択には基準があります。時間の情報が問題文にあるかどうか、力が一定かどうか、経路の途中を問われているのか始点と終点だけなのか。
こうした条件を見れば、使うべき道具は絞り込めるようになっています。選択は勘ではなく手順です。ところがリードα物理の解説には、この手順が書かれていません。すでに公式が選ばれた状態から始まるからです。だから解説を何度読んでも、選ぶ力は育ちません。足りないのは演習量ではなく、判断基準の言語化だといえます。
判断の基準を言葉にする
対策はシンプルです。問題を解いたあと、なぜその公式を選んだのかを一言で書き残してください。「時間が問われているから運動方程式」「速さだけ聞かれていてエネルギーで足りるから保存則」。この一言があるかどうかで、次に似た問題を見たときの精度が変わります。書けない問題があれば、そこが伸びしろです。答えが合っていても、理由を言葉にできないなら判断は直感のままだからです。
正解した問題ほど、理由を確認する価値があります。ここを飛ばすと、力学は最後まで安定しません。講義系の参考書を使うのも、この判断基準を入れるためです。エッセンスや宇宙一わかりやすいシリーズは、公式そのものより「どういうときに使うか」に紙面を割いています。リードαで演習し、講義系で判断基準を補う。この組み合わせが力学攻略の型になります。
リードα物理は基本問題だけでいい
「基本問題だけ解くのがいいのか、発展問題までやるべきか」という質問をよく受けます。竹内個別の答えは明確で、まずは基本問題だけでいいです。理由をお伝えします。

まずは基本問題だけを回す
リードα物理は問題数が多く、全問を仕上げようとするとかなりの時間がかかります。物理は理科のなかでも1問あたりの負荷が重い科目なので、なおさらです。ここに時間を注ぎ込むと、他の科目に手が回らなくなります。竹内個別が基本問題に絞るよう伝えているのは、基本問題の段階で身につけるべきものが明確だからです。
公式の使い方を覚え、典型的な状況を処理できるようにする。この2つができていれば、次の問題集に進む準備は整います。逆に言えば、基本問題があやふやなまま発展問題に進んでも得るものは多くありません。土台のない状態で難しい問題を解いても、解説を読んで納得するだけで終わるからです。先に薄く全範囲を通すほうが、結果的に早く仕上がります。
発展問題を抱え込むと止まる
発展問題まで含めて完璧にしようとすると、多くの受験生は途中で止まります。1問に時間がかかり、進んでいる実感が持てなくなるからです。力学の途中で失速して、電磁気に一度も触れないまま秋を迎えるという事態も起こり得ます。物理は分野ごとの独立性が高い科目です。力学を100%にしても、電磁気が0%なら得点は伸びません。
全範囲を基本レベルで通しておくほうが、部分的に深いより点数になります。この判断は入試本番の配点構造から見ても合理的でしょう。発展問題をやるべきタイミングがないわけではありません。ただしそれは、全範囲を基本レベルで通し終えたあとの話です。そして多くの場合、その段階では次の問題集に進んだほうが効率的になります。
「できた」の基準を決めておく
基本問題だけに絞るなら、その基本問題をどこまでやれば合格とするかを決めておく必要があります。基準は自力で最後まで解き切れることです。解説を見て理解できた、では足りません。具体的には、解いた問題を3つに分けてください。自力で解けた問題、解説を読んで理解できた問題、解説を読んでもわからなかった問題。
2つ目は翌日もう一度解き、3つ目は講義系に戻ります。分類を記録しておかないと、2周目に全問を解き直すことになります。問題番号の横に記号を書き込むだけで構いません。凝った管理は不要ですし、続かなければ意味がないからです。周回を重ねるほど解く問題が減っていく状態を作れていれば、進め方は正しいといえます。
共通テストだけで物理を使うなら
二次試験で物理を使わず、共通テストだけで必要という受験生もいます。この場合、リードα物理の基本問題を全範囲で仕上げた段階で、必要な土台はほぼ整うと考えて構いません。良問の風まで進める必要は必ずしもないということです。そのうえで、共通テスト形式の演習は別途行ってください。時間配分と出題形式に慣れる作業は、問題集では代替できないからです。
ただしこれは知識の不足を埋める作業ではなく、形式に慣れる作業になります。土台としてはリードαの基本問題で足ります。共通テストの物理は、リード文が長く状況設定を読み取る負荷が高い出題が増えています。ここで効いてくるのも、結局は公式選択の判断基準です。状況を読んで使う道具を決められるかどうかで、時間の余裕がまったく変わってきます。
リードα物理の次は良問の風
基本問題を回し終えたら、次に進みます。竹内個別が案内しているのは良問の風です。ここでリードα物理の役割は終わり、入試レベルの演習に移ります。

リードαの基本問題から良問の風へ
良問の風は、基礎を入試標準レベルに引き上げるための問題集です。リードα物理の基本問題で公式の使い方が入っていれば、そのまま接続できます。間に別の問題集を挟む必要は基本的にありません。「エッセンスをやってから良問の風」という順番を勧める記事も多く見かけます。ただしそれは、学校の問題集を使わない前提の話です。
リードαが手元にあるなら、演習はリードαで足ります。エッセンスは通しでやる本ではなく、詰まった単元を調べるために使う本と考えてください。地方国公立やMARCHが志望校であれば、良問の風を仕上げた段階で必要な演習力は身につきます。そこから先の志望校であれば、さらに上の問題集に進む形になります。
良問の風で手が止まったら
良問の風に入って手が止まる場合、原因は2つに分かれます。リードαの基本問題が固まっていないか、講義系での理解が足りていないかです。前者ならリードαに戻り、後者ならエッセンスや宇宙一わかりやすいシリーズを開いてください。ここで新しい問題集を買い足すのは避けてください。参考書は買った時点では1点にもなりません。
成績になるのは、解けるようになったときだけです。手元の2冊を往復するほうが、確実に点数につながります。どちらに戻るべきか自分で判断できない場合は、人に見てもらうのが早いでしょう。物理は方針のずれが自分では見えにくい科目なので、外から指摘してもらう価値が特に大きい科目です。
▶ 関連記事:物理基礎の参考書と勉強法|文系が共通テスト満点を狙う全手順
いつまでに終わらせればいい?
この質問には、一律の答えを出すことができません。ネット上には「何ヶ月で終わる」といった目安が並んでいますが、竹内個別ではそうした数字を提示しない方針を取っています。理由と、代わりの決め方をお伝えします。

一律の目安を出さない理由
終わらせる時期は、志望校・現在の成績・他の科目との兼ね合いによって決まります。この3つが人によって違う以上、共通の締切を設定しても意味がないからです。同じ「リードα物理」でも、置かれている状況はまったく違います。物理を二次試験で使う受験生と、共通テストだけで使う受験生では、必要な仕上がりが変わります。
さらに学校の進度も影響します。電磁気や原子分野が高3の後半までかかる学校もあり、その場合は先取りをどこまでするかという判断が加わります。目安の数字だけを見て動くと、自分の状況と合わない計画になります。特に物理は他の理科科目より1問の負荷が重いので、他人の日数をそのまま当てはめると必ずずれます。
決め方の順番
とはいえ「わからないから決められない」では進みません。決め方の順番だけお伝えします。
1. 志望校を決める(物理を二次で使うかどうかを確定させる) 2. 必要な到達点を決める(良問の風までか、その先まで必要か) 3. 入試日から逆算する(良問の風に入る時期を決める) 4. 他科目との配分を決める(物理に割ける時間の総量を出す) 5. 総量をリードαの基本問題数で割る(1日あたりのノルマが出る)
この順番で考えれば、自分にとっての締切は自動的に決まります。5番で使うのは全問題数ではなく基本問題の数です。ここを全問で計算すると、実態より重い計画になって最初から崩れます。1時間で何問解けるかは、1週間ほど記録すれば平均が出ます。推測で埋めずに実測してください。他人の出した日数より、この計算で出た数字のほうが確実に当たります。
判断に迷うなら相談してほしい
ただし、1と2の判断は自分だけでは難しい部分でもあります。志望校に対して物理がどの水準まで必要か、他科目とどう配分すべきか。ここを間違えると、そのあとの計算がすべてずれます。竹内個別の無料相談会では、志望校と現在の状況をうかがったうえで、必要な参考書と時期の目安をお出ししています。
リードα物理をどこまでやるべきか、いつ良問の風に移るべきか。個別の状況に合わせた答えをお伝えできます。理科は夏以降に学習量が急増する科目です。判断を先送りするほど選択肢が減っていくので、迷っている段階で一度整理しておくことをおすすめします。
▶ 関連記事:勉強計画の立て方|入試日から逆算する5ステップで合格をつかむ方法
▶ 関連記事:センサー物理はステップ1〜2でいい|3を飛ばして良問の風へ
よくある質問
リードα物理の解説はわかりにくいですか?
わかりにくいです。式変形は追えますが、なぜその公式を選んだのかが書かれていないためです。物理でつまずくのはその判断の部分なので、解説を読み返すより講義系の参考書に戻るほうが解決が早くなります。化学のように教科書に戻っても、物理では解決しないことが多いと考えてください。
リードα物理はどのレベルまで対応できますか?
全問を仕上げれば地方国公立の一部の問題までは対応できます。ただし竹内個別は基本問題だけを回す方針なので、その段階ではまだ到達しません。基本問題は土台づくりと考え、入試レベルの演習は良問の風で作ってください。
リードα物理は基本問題だけ解けばいいですか?
まずは基本問題だけで構いません。物理は1問あたりの負荷が重く、発展問題まで抱え込むと途中で失速するからです。分野ごとの独立性が高い科目なので、力学を深めるより全範囲を基本レベルで通すほうが得点になります。
力学でいつも間違えてしまいます。どうすればいいですか?
計算ではなく公式の選択で外している可能性が高いです。判断の基準が直感になっていると、条件が少し変わっただけで外れます。問題を解いたあと「なぜその公式を選んだか」を一言で書き残してください。正解した問題ほど、理由を確認する価値があります。
物理のエッセンスと宇宙一わかりやすい、どちらを使えばいいですか?
下地があり演習しながら理解を補いたいならエッセンス、授業についていけていない段階なら宇宙一わかりやすいシリーズから入ってください。難しいほうを選んで止まるのが最も損になります。どちらも通しでやる本ではなく、詰まった単元を調べるために使う本です。
リードα物理の次は何をやればいいですか?
良問の風です。リードαの基本問題で公式の使い方が入っていれば、間に別の問題集を挟まずに接続できます。地方国公立やMARCHが志望校であれば、良問の風を仕上げた段階で必要な演習力は身につきます。
リードα物理は何ヶ月で終わりますか?
一律の目安はありませんが、自分で見積もれます。基本問題の残り数を数え、1時間で何問解けるかを1週間ほど実測し、割り算をしてください。全問題数ではなく基本問題の数で計算するのがポイントです。全問で計算すると実態より重い計画になります。
共通テストだけで物理を使う場合も良問の風まで必要ですか?
必ずしも必要ありません。リードα物理の基本問題を全範囲で仕上げれば、共通テストの土台はほぼ整います。ただし時間配分と出題形式に慣れるための演習は別途行ってください。これは知識を埋める作業ではなく、形式に慣れる作業です。
リードα物理基礎とリードα物理基礎・物理はどう違いますか?
物理基礎だけを扱う版と、物理基礎・物理をまとめた合本版があります。物理基礎版しか配られていない場合、物理の範囲に入った時点で別の教材が必要になります。学校が後から配ることもあるので、進度と合わせて先生に確認してください。
市販の参考書に買い替えたほうがいいですか?
必要ありません。演習はリードαで足ります。買い替えではなく、理解が足りない単元だけ講義系で補う形にしてください。手元の1冊を仕上げるほうが、新しい本を増やすより確実に点数につながります。
まとめ
リードα物理の解説だけで自習を回すのは、正直なところ難しい科目です。化学のように教科書に戻っても解決しないので、戻る場所は講義系の参考書になります。物理のエッセンスか宇宙一わかりやすいシリーズを、詰まった単元だけ調べる形で使ってください。最も手が止まるのは力学です。原因は計算力ではなく、公式の選択が直感になっていることにあります。
問題を解いたあとに「なぜその公式を選んだか」を一言で書き残す。この習慣が力学を安定させます。そしてまずは基本問題だけで構いません。発展問題を抱え込むと途中で失速します。基本問題を回し終えたら良問の風へ渡す。いつまでに終わらせるかは志望校・成績・他科目との兼ね合いで変わるため、一律の目安はお出ししていません。判断に迷う場合は、無料相談会で個別にお伝えします。
著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)



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