岡山大学医学部の配点と対策|二次が共テの2倍、英検で英語満点
岡山大学医学部医学科の配点で最初に押さえるべきなのは、共通テスト550点に対して二次試験が1,100点という比率です。共テ対二次がちょうど1対2。同じ国公立医学部でも、香川大学のように共テ720点対二次700点でほぼ1対1という大学があるなかで、岡山は明確に二次重視型の設計になっています。この比率の違いは、学習をいつ始めるかという計画そのものを変えます。
竹内個別の見方では、難易度の高い大学ほど二次試験の比率が高くなる傾向があります。岡山大学は中国地方で最も偏差値の高い大学で、旧帝大と同じ部類に入ります。二次に1,100点が配分されているということは、二次で戦える学力を作る時間を確保しなければならないということ。二次対策を夏休みごろから始める必要がある大学だと、配点から読み取れます。
一方で、岡山には共通テストの得点率68%という足切りラインが明示されています。二次重視でありながら、共通テストを軽視できる設計にはなっていないということですね。この記事では2027年度の入学者選抜要項から配点と選抜条件を整理したうえで、竹内個別が実際の指導で使っている判断をお伝えします。竹内個別は大学受験全般に対応するオンライン個別指導塾で、医学部や国公立を目指す生徒の学習計画をオーダーメイドで組んでいます。
この記事でわかること
- 岡山大学医学部の共通テスト・二次試験の科目別配点(大学公式)
- 共テ対二次が1対2であることが、学習開始時期に与える影響
- 共通テスト68%(374点)という足切りラインの正しい使い方
- 英検準1級で共通テストの英語が満点扱いになる制度
- 文系科目の配点比率が低いことを、どう解釈すべきか
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
岡山大学医学部の配点【大学公式】

まず配点を確認します。以下は岡山大学が公表している入学者選抜要項に基づく数字です(出典:岡山大学「2027年度入学者選抜要項」)。医学部医学科は前期日程のみの募集で、後期日程は実施されていません。共通テストは6教科8科目が必要になります。募集人員は入学定員108名のうち一般選抜(前期日程)が95名で、このほかに地域枠コース(学校推薦型選抜Ⅱ)が岡山県4名・広島県2名・兵庫県2名、国際バカロレア選抜が設けられています。個別試験は2月25日と26日の2日間で実施されます。
| 区分 | 国語 | 地歴公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 情報Ⅰ | 面接 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 共通テスト | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 50 | — | 550 |
| 個別(二次) | — | — | 400 | 300 | 400 | — | 配点なし | 1,100 |
| 合計 | 100 | 100 | 500 | 400 | 500 | 50 | — | 1,650 |
共通テストは6教科がほぼ均等に100点ずつ配分され、情報Ⅰのみ50点です。二次試験は数学400点・理科300点・外国語400点の3科目に加えて面接が課されますが、面接には配点がありません。この点については後ほど詳しく説明します。共通テストの英語は、リーディングの得点×1.6とリスニングの得点×0.4を合計して換算されるため、比率としてはリーディング対リスニングが4対1になります。
科目ごとに合算するとこうなります
共通テストと二次を合わせて科目別に集計すると、岡山大学が何を重視しているかが見えてきます。大学は共テと二次の配点を別々に公表するので、この表は自分で作る必要があります。手間はかかりますが、志望校の候補を3〜4校まで絞った段階で一度やっておくと、その後の学習配分がぶれなくなるはずです。志望校を比較するときも、この形に直してから並べると判断しやすくなるでしょう。予備校の偏差値ランキングを眺めているだけでは、この情報は出てきません。
| 科目 | 合計配点 | 全体比(1,650点中) |
|---|---|---|
| 数学 | 500 | 30.3% |
| 外国語 | 500 | 30.3% |
| 理科 | 400 | 24.2% |
| 国語 | 100 | 6.1% |
| 地歴・公民 | 100 | 6.1% |
| 情報Ⅰ | 50 | 3.0% |
数学と外国語が同率30.3%で最大、次いで理科が24.2%。この3科目だけで全体の84.8%を占めます。二次試験の1,100点だけで見ると、数学36.4%・外国語36.4%・理科27.3%という配分です。理系科目と英語で勝負が決まる配点だといえるでしょう。ただし文系科目の比率が低いことをどう解釈すべきかについては、記事の後半で改めて扱います。ここを読み違えると計画を誤ります。
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共テ対二次が1対2。だから始める時期が早くなります

配点の中で最も対策に直結するのが、共通テスト550点に対する二次試験1,100点という比率です。二次の配点が共通テストのちょうど2倍あります。総合1,650点のうち3分の2が二次で決まる計算になりますね。この構造は偶然ではありません。大学が二次試験でどれだけの差をつけたいかという意思が、そのまま数字に表れているからです。志望校を選ぶ段階で、この比率は必ず確認しておくべきでしょう。
竹内個別の見方では、難易度の高い大学ほど二次試験の比率が高くなる傾向があります。岡山大学は中国地方で最も偏差値が高く、旧帝大と同じ部類に入る難易度の大学です。二次で差をつけられる受験生を選抜したいという設計思想が、配点に表れているということですね。二次比率の高さは、その大学の難易度を測るひとつの指標にもなります。
では受験生にとって何が変わるのか。二次試験に時間を使えないといけない、という一点に尽きます。共通テスト対策だけを積み上げても、1,100点の勝負には届きません。マーク形式の演習をいくら重ねても、記述で得点する力は別に作る必要があるからです。二次で戦える学力を作るには、記述式の演習量と、それを支える基礎の定着が要ります。そしてその演習には、まとまった時間が必要になるということですね。
そこから逆算すると、岡山大学を第一志望に置く場合、二次試験の対策を夏休みごろから始める必要が出てきます。秋以降に二次対策を始める計画では、演習量が確保できません。そのためには夏までに基礎を仕上げておく必要があり、結果として勉強をスタートしなければいけない時期そのものが早くなります。本当に早め早めから基礎学力を定着させていくことが求められる大学です。
この「開始時期が早くなる」という点が、二次重視型の大学の実質的な難しさになります。同じ学力を持っていても、着手が遅ければ間に合わない。偏差値の数字には表れない難しさが、ここにあるということですね。配点表を見ただけでは気づきにくい部分ですが、計画を立てるうえでは最も重要な情報でしょう。志望校が固まっている受験生ほど、この差は効いてきます。高2の段階でこの記事を読んでいるなら、今から逆算しておく価値があります。
それでも、共通テストが最優先です
二次比率が高いと聞くと、共通テスト対策を後回しにしてよいように思えるかもしれません。配点が2倍あるほうに時間を割くのが合理的に見えるからです。しかし竹内個別の方針は、共通テストが最優先という点で変わりません。岡山のように二次の比重が2倍ある大学でも、この順番は動かないと考えています。前倒しにするのは着手時期であって、優先順位ではないということですね。ここを混同すると計画が崩れます。
理由は2つあります。ひとつは足切りが存在すること。岡山大学医学部医学科では、共通テストの得点が一定のラインに届かなければ、そもそも二次試験を受けられません。二次で1,100点を取る力があっても、試験会場に行けなければ意味がないわけですね。しかも岡山の場合は、後述するとおり得点率のラインが具体的な数字で公表されています。共通テストは二次に進むための条件でもある、と考えてください。
もうひとつは、医学部受験の実情です。「この大学の医学部にしか行きたくない」という受験生より、「とにかくどこでもいいから医学部に行きたい」という受験生のほうが実際には多くなります。とにかく医学部に入りたい、その中で岡山大学も視野に入っているという状況であれば、共通テスト対策を最優先で進めるのが正解です。共通テストの得点は出願先を選ぶ材料そのものになるので、ここが高いほど選択肢が広がります。
つまり、岡山の二次重視という特徴は「共通テストより二次を優先せよ」という意味ではありません。共通テストを最優先に置いたまま、二次対策に入る時期を前倒しする、という読み方が正しいということです。順番を変えるのではなく、全体を早めるという話ですね。共通テストの土台ができていない状態で二次の演習に入っても、結局は基礎に戻ることになります。土台を早く作り、そのぶん早く二次に移る。これが岡山型の計画になります。
▶ 関連記事:医学部の共通テストボーダーは何割?戦略と目安を解説
共テ68%は足切りライン。目標ではありません

岡山大学医学部医学科の2段階選抜について、要項には具体的な数字が明記されています。多くの大学は「約○倍」という予告倍率だけを示しますが、岡山は得点率まで公表しているという点で珍しいケースです。この数字の扱い方を間違えると、目標設定そのものがずれてしまいます。まず原文を確認してください。
> 原則として,出願倍率にかかわらず,大学入学共通テストの配点550点の得点率68%(374点)に満たない場合は,第1段階選抜で不合格とします。 > (出典:岡山大学「2026年度一般選抜(前期日程)学生募集要項」)
予告倍率は約3倍ですが、それとは別に得点率の絶対ラインが数字で示されている点が特徴です。多くの大学は倍率だけを予告しますが、岡山は「68%(374点)」という具体的な数値を出しています。注目すべきは「出願倍率にかかわらず」という文言でしょう。出願者が少ない年であっても、このラインを下回れば第1段階選抜で不合格になるということですね。倍率が低ければ足切りが緩むだろう、という期待は通用しません。
ここで注意していただきたいのが、この68%を目標にしてはいけないということです。68%はあくまで足切りのラインであって、合格ラインではありません。目標として使うべきなのは、実際の合格ラインのほうです。足切りを通過することと、合格することはまったく別の話になります。具体的な数字が公表されていると、ついそれを基準にしてしまいがちですが、そこは切り分けてください。68%は「これを下回ると受験すらできない」という下限に過ぎません。
確かに、共通テスト68%であっても、岡山の二次試験比率であれば逆転は十分に可能です。二次に1,100点あるということは、それだけ挽回の余地があるということですから。ただし竹内個別の考えでは、現役生が合格するためには、二次で大逆転を狙うより、共通テストも二次試験もしっかり取るというのが基本戦略になります。
大逆転を前提にした計画は、そのとおりに進まなかったときに立て直しがききません。共通テストで想定どおり取り、二次でも取る。この両方を積み上げるほうが、結果として合格の確率は高くなります。逆転の余地があることと、逆転を前提に計画することは別だということですね。足切りラインは「下回ってはいけない線」であって、「目指す線」ではないと考えてください。この区別が、そのまま年間計画の質になります。
英検準1級で、共通テストの英語が満点になります
岡山大学の一般選抜(前期日程)には、英語資格・検定試験を活用する制度があります。近年は英語資格を入試に組み込む大学が増えていますが、その扱い方は大学ごとにかなり違います。加点方式を採る大学もあれば、出願資格として使う大学もあるからです。岡山の場合は「みなし満点」という形式を採っています。要項の記述は次のとおりです。
> 「本学が指定する英語資格・検定試験(4技能)一覧とCEFR相当レベルとの対照表」において,C2レベル又はC1レベルに該当する者は,大学入学共通テストの「外国語(英語)」を満点とみなします。英語資格・検定試験の成績の提出は,任意です。
CEFRのC1レベルは、英検でいえば準1級の上位から1級に相当する水準です。TOEFL iBTなら95以上、IELTSなら7.0以上が目安になります。この基準を満たしていれば、共通テストの英語が満点扱いになるということですね。医学科の共通テストは550点満点で英語が100点ですから、その18.2%が確定することになります。成績は2024年4月以降に受験したものが有効で、提出は任意です。
竹内個別としては、これは狙う価値がある制度だと考えています。準1級を取れれば共通テストの英語が満点扱いになるので、共通テストの試験勉強がかなり楽になるからです。英語1科目分の対策時間を、そのまま他の科目や二次対策に回せることになります。二次対策を夏から始めなければならない大学であることを踏まえると、この時間的な余裕は大きいでしょう。
時期については、時間がある人なら高1のうちに準1級レベルを取っておきたいところです。東邦大学のような英検の加点制度とは、狙う層が違います。東邦はCSEスコア1980から加点が始まるので英語が苦手な生徒にも意味がありますが、岡山のC1要件は英語が得意な生徒が取りにいく制度だと考えてください。準1級は高校卒業程度を超える水準なので、高3から準備を始めるのは現実的ではありません。
▶ 関連記事:英検準1級が満点扱いになる大学一覧|大学受験での使い方
面接に配点はない。それでも対策は他大学と同じです
岡山大学医学部医学科の二次試験には面接が課されますが、配点がありません。配点表を見ると、数学400点・理科300点・外国語400点の3科目に点数が振られ、面接の欄には数字が入っていないことがわかります。ただし、点数がないことと重要でないことはまったく違います。要項の注記にはこう書かれています。
> ※1の「面接」は,総合判定の資料とし,評価によっては,学力検査等の成績にかかわらず不合格となることがあります。
点数はつかないが、評価次第では学力の成績に関わらず落ちることがある、という位置づけです。香川大学が面接に100点を配点しているのとは扱いが違います。配点がある大学では、面接の出来が得点として積み上がる形になりますが、岡山ではそうなりません。配点がないぶん軽く見えるかもしれませんが、不合格になりうるという意味では重みは変わりません。むしろ点数で挽回できないぶん、一定水準を確実にクリアする必要があるとも言えるでしょう。
では対策はどう変えるべきか。竹内個別の答えは、基本的に他の大学と変わらないというものです。配点の有無で対策の中身を変えることはしません。配点が100点ある大学だから力を入れる、配点がないから手を抜く、という発想を取らないということですね。やるべきことは、正しく準備することに尽きます。面接で落とされない状態を作るという目的は、どの大学でも同じだからです。
竹内個別の面接対策は、大学ごとに中身を組み立てるところから始まります。個人面接なのかグループディスカッションなのかという形式の確認から入り、大学のホームページを見て何に力を入れている大学なのかを調べます。そのうえで面接の構成を作り、その大学に向けた内容に仕上げていくわけですね。汎用的な回答例をなぞるのではないので、志望校が確定していないと作れません。
そのため対策を始めるのは共通テストのあとになります。医学部受験では、もともと第一志望だった大学をそのまま受験できる人はそれほど多くありません。共通テストの結果を見て出願先が変わるのが普通だからです。共テ後に面接対策の時間を確保できるよう、11月までに学科の対策を終えておくという逆算をしてください。
▶ 関連記事:医学部の面接対策|よく聞かれる質問10選と回答の方向性を解説
文系科目の比率が低い=手を抜いていい、ではありません
ここが最も誤解されやすい部分です。科目別の合算表では、国語が6.1%、地歴・公民が6.1%で、文系科目は合計12.2%しかありません。数学と外国語がそれぞれ30.3%であることと比べると、確かに小さな数字に見えるでしょう。しかしこの数字だけを見て「岡山は文系科目を軽くしていい」と判断すると、計画を誤ります。配点比率という指標には、そのままでは読み取れない前提が隠れているからです。
まず前提として、この12.2%という比率は二次試験を含めた場合の数字です。二次に1,100点あるぶん、共通テストだけの科目である国語と地歴公民の比率が相対的に下がっているにすぎません。共通テスト550点の中だけで見れば、国語100点・地歴公民100点で、合わせて36.4%を占めます。決して小さい割合ではないということですね。
確かに、難易度の高い大学ほど文系科目の配点は下がる傾向があります。岡山大学や旧帝大クラスになると、理系科目と英語の比重が高くなるのが一般的です。二次試験で課される科目が数学・理科・外国語に限られることが、その主な理由になります。ですから優先度としては、英語・数学・理科が重要であることに変わりはありません。時間配分の中心をどこに置くかという問いへの答えは、この3科目です。
しかし、それは文系科目を捨ててよいという意味にはなりません。医学部志望はまず共通テストから積み上げていくのが基本です。そして共通テストで8割、9割、あるいは85%といった水準を目指すのであれば、国語と社会を適当にやっていいという話にはなりません。全科目で高い得点率が必要になるからです。
正しい理解はこうなります。文系科目は他の大学と同じ基準で仕上げる。そのうえで、理系科目にはそれ以上の基準が求められる。配点比率が低いことは、文系科目の要求水準が下がることを意味しません。理系科目の要求水準が上がるということです。決して文系科目が軽視される受験ではないと考えてください。
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倍率ではなく合格最低点を見てください
岡山大学医学部医学科の2段階選抜の予告倍率は約3倍です。一般選抜の募集人員が95名ですから、単純に計算すれば約285名が第1段階選抜を通過することになります。この数字を見ると身構えてしまいますが、竹内個別は倍率をあまり気にしなくてよいと考えています。倍率は出願が締め切られるまで確定しませんし、確定したところで自分にできることは変わらないからです。理由は倍率の成り立ちにもあります。
どの大学にも言えることですが、偏差値が低めの大学ほど倍率は高くなる傾向があります。「ここなら受かるかもしれない」と考えて出願する人が増える一方で、募集人員は変わらないからです。分母だけが増えて分子が動かないので、結果として倍率の数字が大きくなります。倍率が高い=難しい、という単純な関係ではないということですね。
見るべきなのは合格最低点です。倍率にかかわらず、合格最低点を超えることだけを考えてください。倍率は自分でコントロールできませんが、得点は積み上げられます。判断材料にならない数字に気を取られるより、必要な点数から逆算するほうが確実ですし、精神的にも安定するでしょう。岡山の場合は足切りの68%という数字もありますが、こちらも目標ではなく下限として扱ってください。
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岡山大学を目指すなら、優先順位はこうなります

ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。どれも配点の数字と要項の条件から導かれるもので、一般論としての「医学部対策」とは力点が違ってきます。同じ国公立医学部でも、共テと二次の比率が変われば計画の組み方は変わるということですね。以下は岡山の1,650点という配点を前提にしたものだと理解してください。
- 共通テストが最優先。足切りがあり、出願先を選ぶ材料にもなる
- スタート時期を前倒しする。二次対策を夏休みごろから始められるよう逆算する
- 数学・外国語(各30.3%)と理科(24.2%)に最も時間を配る
- 文系科目は他大学と同じ基準で仕上げる。比率が低くても手は抜かない
- 時間があれば高1のうちに英検準1級。共テ英語が満点扱いになる
- 68%は下限。目標は実際の合格ライン
- 面接は志望校確定後。配点がなくても対策の中身は変えない
このうち特に強調したいのが2つ目です。二次比率が高い大学の本当の難しさは、着手時期が早くなることにあります。同じ学力の受験生でも、夏に二次対策へ入れるかどうかで到達点が変わってきます。偏差値やボーダー得点率を見ているだけでは、この差は見えてきません。配点表は科目の重みだけでなく、計画の締め切りも教えてくれるということですね。志望校が決まっているなら、逆算は早いほど有利になります。
そして、共通テストと二次のどちらかを選ぶ発想は持たないでください。現役生が合格するための基本戦略は、共通テストも二次試験もしっかり取ることです。二次で大逆転という計画は、うまくいかなかったときに立て直しがききません。配点上は逆転の余地があるとしても、それを前提に組むかどうかは別の話になります。両方を積み上げる前提で年間計画を組んでいきましょう。結果として、それが最も確実な道になります。
実際に基礎から順番に積み上げて結果を出した例もあります。竹内個別で英検2級に合格したひとみさんは、単語→文法→解釈→長文という順番で英語を組み立て、偏差値49から57まで伸ばしました(2025年度・当塾在籍生)。英語の土台を早い時期に作っておくことは、岡山のように英語の配点が高い大学ではそのまま得点力になります。
FAQ
Q1. 岡山大学医学部の共通テストと二次の配点比率は?
A. 共通テスト550点に対して二次試験1,100点で、比率は1対2です。二次のほうが2倍の配点を持ち、総合1,650点のうち3分の2が二次で決まります。共通テストは国語・地歴公民・数学・理科・外国語が各100点、情報Ⅰが50点。二次は数学400点・理科300点・外国語400点で、面接には配点がありません。科目別に合算すると数学と外国語が各30.3%で最大になります。
Q2. 共通テストは何%必要ですか?
A. 足切りラインは68%(550点中374点)と要項に明記されています。しかも「出願倍率にかかわらず」という条件付きなので、出願者が少ない年でも緩和されません。ただしこれは第1段階選抜を通過するための下限であって、合格ラインではありません。目標にすべきなのは実際の合格ラインのほうです。竹内個別の考えでは、現役生は共通テストと二次の両方をしっかり取る戦略が基本になります。
Q3. 二次対策はいつから始めればいいですか?
A. 岡山を第一志望に置くなら、夏休みごろから始められるよう計画してください。二次に1,100点が配分されているため、秋以降の着手では演習量が足りません。そのためには夏までに基礎を仕上げる必要があり、結果として勉強を始める時期そのものが早くなります。難易度の高い大学ほど二次比率が高く、着手時期が早まる傾向があります。
Q4. 英検を持っていると有利になりますか?
A. CEFRのC1またはC2レベルに該当すれば、共通テストの「外国語(英語)」が満点とみなされます。C1は英検準1級の上位から1級、TOEFL iBT 95以上、IELTS 7.0以上が目安です。共テ550点中100点が確定するため、英語の対策時間を他に回せます。提出は任意で、2024年4月以降に受験した成績が有効です。
Q5. 英検準1級はいつまでに取るべきですか?
A. 時間に余裕がある人なら、高1のうちに準1級レベルを取っておきたいところです。準1級は高校卒業程度を超える水準なので、高3から準備を始めるのは現実的ではありません。取得できれば共通テストの英語対策が不要になり、その時間を二次対策に回せます。なお岡山のC1要件は英語が得意な生徒が取りにいく制度で、加点方式の大学(東邦大学など)とは狙う層が異なります。
Q6. 面接に配点がないなら対策は不要ですか?
A. 必要です。要項には「総合判定の資料とし、評価によっては、学力検査等の成績にかかわらず不合格となることがあります」と明記されています。点数はつきませんが、落ちる可能性はあるということです。竹内個別では配点の有無で対策の中身は変えず、大学ごとに形式と特色を調べて内容を組み立てます。開始時期は共通テスト後です。
Q7. 国語や社会は手を抜いてもいいですか?
A. いけません。国語6.1%・地歴公民6.1%という比率は二次試験を含めた数字であり、共通テスト550点の中で見れば両科目で36.4%を占めます。共通テストで85%以上を目指す以上、全科目で高い得点率が必要です。文系科目は他大学と同じ基準で仕上げ、そのうえで理系科目にはそれ以上の基準が求められる、と考えてください。
Q8. 岡山大学医学部の難易度はどのくらいですか?
A. 中国地方では最も偏差値が高く、旧帝大と同じ部類に入る難易度です。竹内個別の見方では、難易度の高い大学ほど二次試験の比率が高くなる傾向があり、岡山の共テ対二次1対2という配点もその特徴に当てはまります。偏差値そのものより、二次で戦える学力をいつまでに作れるかが実質的な難易度になります。二次対策を夏から始められる状態を作れるかどうかが分かれ目でしょう。
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まとめ
岡山大学医学部医学科の配点で最も重要なのは、共通テスト550点に対して二次試験1,100点、比率にして1対2という点です。科目別に合算すると数学500点(30.3%)と外国語500点(30.3%)が同率で最大、理科400点(24.2%)が続きます。この3科目で全体の84.8%を占める配点になっています。
二次比率が高い大学の本当の難しさは、着手時期が早くなることです。二次対策を夏休みごろから始める必要があり、そのためには夏までに基礎を仕上げなければなりません。同じ学力でも、着手が遅ければ演習量が確保できないということですね。難易度の高い大学ほど二次比率が高くなる傾向があるので、志望校の配点を見れば、いつまでに何を終えるべきかも見えてきます。配点表は計画の締め切りを教えてくれる資料でもあります。
ただし、共通テストが最優先という順番は変わりません。68%(374点)という足切りラインは下限であって目標ではなく、目指すべきは実際の合格ラインです。そして文系科目の比率が低いことは、手を抜いてよいという意味ではありません。文系科目は他大学と同じ基準、理系科目にはそれ以上の基準が求められると考えてください。
配点は大学ごとに違い、同じ「国公立医学部」でも求められる科目バランスも学習開始時期も変わります。香川大学のように共テと二次がほぼ1対1の大学もあれば、岡山のように1対2の大学もあるからです。志望校の候補が固まってきたら、必ず入学者選抜要項で配点と選抜条件を確認してください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。そして共通テストの結果を見てから出願先を決められるよう、どの大学でも通用する得点力を先に作っておくことをおすすめします。
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)



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