大阪公立大学医学部の配点と対策|理系3科目で88.9%

大阪公立大学医学部医学科の配点には、はっきりした特色があります。数学500点・理科500点・外国語400点で、この3科目だけで総合1,575点の88.9%を占めるという点です。一方で国語100点・地歴公民50点・情報Ⅰ25点を合わせても175点、わずか11.1%にとどまります。竹内個別がこれまで配点を整理してきた14校のなかで、最も理系に寄った設計です。

この配点は、そのまま大学の性格を表しています。理系科目で勝負したい受験生にとっては、噛み合う配点だということですね。数学と理科がそれぞれ500点で、外国語の400点を上回る点も特徴的です。理系が得意なら、受験校の候補としてマークしておきたい大学になります。国語や社会で伸び悩んでいても、理系3科目が強ければ勝負できる設計だといえます。

ただし、その前に越えるべき条件があります。共通テストで70%以上という絶対ラインです。要項には「共通テストの総点が1,000点満点中700点以上の者のうちから、募集人員の3倍までを第1段階選抜合格者とする」と明記されており、しかも志願者数にかかわらず2段階選抜を実施すると書かれています。この記事では2027年度入学者選抜要項から配点を整理したうえで、対策の中身をお伝えします。竹内個別は大学受験全般に対応するオンライン個別指導塾です。配点の読み解きと方針の解説としてお読みください。

この記事でわかること

  • 大阪公立大学医学部の共通テスト・個別学力検査の配点(大学公式)
  • 理系3科目が総合の88.9%を占めるという配点の意味
  • 共通テストで70%以上という足切りラインの中身
  • 難問対策はどこまで必要か
  • 面接に配点がないことと、その対策の時期

大阪公立大学医学部の配点【大学公式】

以下は大阪公立大学が公表している数字です(出典:大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」)。前期日程の募集人員は75名で、医学科の入学定員は90名です。残りは総合型選抜5名・学校推薦型選抜10名という内訳になります。まず共通テストから確認していきます。共通テストと個別学力検査で配点の傾向が一貫しているので、まず全体像を押さえてください。

共通テストは6教科8科目・675点

共通テストの配点は国語100点・地歴公民50点・数学200点・理科200点・外国語100点・情報Ⅰ25点で、合計675点です。理科は物理・化学・生物から2科目を選択します。ここでも数学と理科が各200点で、国語や外国語の100点を上回っています。共通テストの段階から、すでに理系寄りの配点だということですね。

教科配点共テ内の比率
数学20029.6%
理科20029.6%
国語10014.8%
外国語10014.8%
地歴公民507.4%
情報Ⅰ253.7%
合計675100%

多くの国公立医学部では、共通テストの外国語は200点で扱われます。大阪公立はその半分の100点です。地歴公民50点・情報Ⅰ25点という配点も、他大学と比べて軽い水準になります。共通テストの中ですでに、数学と理科に重心が置かれているということですね。文系科目全体が軽く抑えられた設計だということですね。

個別学力検査は3科目900点。面接に配点はありません

個別学力検査は数学300点・理科300点・外国語300点の合計900点です。3科目が完全に同率で、国語や小論文は課されません。そして面接には配点がありません。要項では面接の欄に◎印が付いており、配点欄には数字が入っていない形です。3科目のあいだに優劣がないぶん、どれか1つが弱ければそこで崩れます。まず配点を確認してください。

科目配点二次内の比率
数学30033.3%
理科30033.3%
外国語30033.3%
面接◎(配点なし)
合計900100%

数学の出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cです。理科は物理基礎・物理/化学基礎・化学/生物基礎・生物から2科目を選択します。英語ではリスニングは課されません。面接の扱いについては後ほど詳しく整理します。理科は物理・化学・生物から2科目を選ぶ形で、科目の指定はありません。共通テストで選んだ科目をそのまま使えます。

科目ごとに合算するとこうなります

共通テストと個別学力検査を足すと、総合1,575点の内訳が見えてきます。合否を決めるのはこの数字なので、共通テスト単体の比率と混同しないよう注意してください。ここで大阪公立の特色がはっきりします。時間配分を決めるときは、必ず合算した数字を基準にしてください。同じ科目でも、共テ内で見るか総合で見るかによって位置づけが変わります。

科目共テ個別合計総合比
数学20030050031.7%
理科20030050031.7%
外国語10030040025.4%
国語1001006.3%
地歴公民50503.2%
情報Ⅰ25251.6%
合計6759001,575100%

数学と理科が各500点で、外国語の400点を上回ります。理系3科目を合わせると1,400点、総合の88.9%です。一方で国語・地歴公民・情報Ⅰの合計は175点、11.1%にとどまります。同じ医学部でも、ここまで理系に寄せた配点は多くありません。国語だけで200点を配点する大学が多いことを考えると、その軽さが際立ちます。

配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。

大阪公立大学医学部 科目別の総合配点

理系3科目で総合の88.9%を占めます

もう一度、総合配点の内訳を確認します。数学500点・理科500点・外国語400点で1,400点。総合1,575点に対して88.9%です。竹内個別がこれまで整理してきた大学と並べると、この比率の高さがはっきりします。この数字が、そのまま対策の優先順位を決めることになります。他の大学と並べて確認してください。

大学理系3科目の合計総合点総合比
大阪公立1,4001,57588.9%
広島(B配点)2,4003,00080.0%
金沢2,4003,05078.7%
山口1,2001,55077.4%
高知1,5001,95076.9%
北海道63084075.0%
琉球1,2001,80066.7%

大阪公立が最も理系に寄っています。文系科目に割り当てられているのは175点だけで、国語100点・地歴公民50点・情報Ⅰ25点という内訳です。国語だけで200点を配点する大学が多いことを考えると、その軽さが際立ちます。この配点そのものが、大学の特色を表しているといえるでしょう。理系3科目で積んだ得点が、そのまま総合点に反映される設計です。

竹内個別の見方はこうです。理系科目が得意な受験生にとっては、噛み合う配点だということですね。数学と理科で積んだ得点が、そのまま総合点に大きく反映される設計だからです。理系に自信があるなら、**受験校の候補としてマークしておく価値があります。国語や社会が伸び悩んでいても、理系で押し切れる余地があるということです。共通テストの段階から理系寄りなので、その傾向は一貫しています。

ただし「1科目の得意で突破する」話ではありません

ここは誤解されやすいので、はっきり分けておきます。竹内個別は一貫して、どれか1科目の得意で突破するという発想は医学部受験に向かないとお伝えしています。医学部の合格ラインは高い位置にあり、1科目の上振れで届く水準ではないからです。上振れは狙って出せるものではないからです。得点の上限を上げるより、下振れの幅を狭めるほうが確実に効きます。

大阪公立で「理系が得意な人に向く」というのは、それとは別の話です。数学・理科・外国語の3科目がまとまって仕上がっている状態を指しています。個別学力検査では3科目が各300点で完全に同率なので、どれか1つが弱ければそこで崩れます。理系3科目すべてが強い人にとって噛み合う配点、という意味だと理解してください。

▶ 関連記事:琉球大学医学部の配点と対策|リスニングと情報が重い

理系3科目が総合に占める割合

共通テストで70%以上という絶対ラインがあります

大阪公立の2段階選抜には、他の大学にない明示性があります。要項の注9にこう書かれています。多くの大学が「実施することがある」と書くのに対して、大阪公立は条件を数字で示しています。まず要項の記載を確認してください。条件が数字で示されているぶん、目標を立てやすいともいえます。目標が数字で示されている以上、そこから逆算して計画を立てられます。

> 医学部医学科が指定する大学入学共通テストの教科・科目の成績の総点が1,000点満点中700点以上の者のうちから、募集人員の3倍までのものを第1段階選抜合格者とし、個別学力検査等を課します

さらに要項には「医学部医学科は志願者数にかかわらず2段階選抜を実施します」と明記されています。志願者が少ない年でも足切りが行われるということですね。多くの大学が「◯倍を超えた場合に実施することがある」と書くなかで、大阪公立は毎年必ず実施すると宣言しています。つまり毎年必ず足切りがあるということですね。

条件は2つあり、両方を満たす必要があります。ひとつは共通テストの素点で1,000点満点中700点以上という絶対ライン。もうひとつは募集人員の3倍までという相対的な枠です。募集75名なら225名までが第1段階選抜の合格者になります。どちらか一方だけを満たしても通過できません。70%を超えていても、上位225名に入らなければ通過できないということですね。

なおこの判定に使われるのは素点です。配点表の675点ではなく、共通テストの素点1,000点満点で判定されます。外国語の英語はリーディング100点・リスニング100点の200点満点で扱われ、リスニングを免除された人はリーディング100点を200点に換算します。70%というラインが公表されている以上、そこを下回れば二次に進めません。

▶ 関連記事:医学部の共通テストボーダーは何割?戦略と目安を解説

配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。

大阪公立大学医学部 2段階選抜の2つの条件

難問対策はB。難問が解けるレベルまで仕上げる

大阪公立の個別学力検査に、難問対策そのものは必要ありません。ただし竹内個別の判断では、典型問題を100%取り切るだけでは足りないと考えています。難問が解けるレベルまで仕上げておく必要があるということですね。上級問題精講のような難関大向けの問題集まで進める必要はありません。この判断は過去問の水準から出しているものです。

竹内個別はこれまで整理してきた医学部を、二次試験で求められる到達度によって3段階に分けています。同じ医学部でも必要な到達点は大学ごとにかなり違うため、一律の対策をすると足りないかやりすぎるかのどちらかになるからです。志望校がどの段階に入るかで、使う問題集のレベルが変わってきます。この判断を早い段階で固めておくと、教材選びで迷う時間が減ります。

段階内容該当する大学
A典型問題を100%。難問対策は不要香川・東邦・岡山・鳥取・秋田・高知・琉球・福岡・金沢・山口
B難問対策は不要だが、難問が解けるレベルまで仕上げる神戸・信州・広島・大阪公立
C難問対策が必要。上級問題精講レベルまで京都・慶應・北海道

大阪公立はBに入ります。神戸・信州・広島と同じ段階です。典型問題をぎりぎり解ける状態と、余裕をもって処理できる状態は違います。本番では時間の制約もプレッシャーもあるので、ぎりぎりの状態では取りこぼしが出るということですね。周りより一段上の難易度に触れておくことで、典型問題に余裕が生まれます。出題レベルだけで判断すると、対策が足りなくなる大学だといえます。

とはいえ、京都や北海道のように上級問題精講レベルまで積み上げる必要はありません。あくまで典型問題の完成度を上げるための一段上、という位置づけです。ここを取り違えると、必要のない難問に時間を吸われることになります。目的は難問を解けるようになることではなく、典型問題の精度を上げることだと考えてください。

▶ 関連記事:神戸大学医学部の配点と対策|3科目均等で苦手が作れない

共通テストの段階から理系寄りの配点

共通テストの英語は100点。ただし計画は変わりません

大阪公立の共通テストでは、外国語が100点です。多くの国公立医学部が200点で扱うことを考えると、半分の配点になります。共テ675点のなかでは14.8%、国語と同じ扱いです。数学・理科の200点と比べると、確かに軽い位置づけになります。この数字だけを見ると、英語を軽く見てよいように思えるかもしれません。

ただし、この事実で勉強の計画や中身が変わるわけではありません。個別学力検査では英語が300点あり、総合では400点になるからです。総合の25.4%を占める以上、英語を軽く見る理由にはなりません。共通テストの英語だけを見て判断すると、全体像を見誤ります。英語は共通テストと二次の両方で問われる科目です。

竹内個別としてお伝えしたいのは、共テ英語が軽いことよりも、数学・理科・外国語の3科目の配点が高いことのほうが重要だということです。そちらが対策の順番を決めるからです。共テ英語100点という数字は、事実として知っておけば十分だと考えてください。理系3科目に重心があるという事実のほうが、計画に影響するからです。

面接に配点はありません。ただし不合格になることがあります

大阪公立の面接には配点がありません。要項の配点欄には◎印が付いており、数字が入っていない形です。ただし注記にはこう書かれています。ただし面接そのものが不要という意味ではありません。要項の注記まで読む必要があります。配点表の記号が何を指すかは、注記まで読まないと分かりません。得点として加算される仕組みではないということですね。

> 入学者受入れの方針に基づき、一般的態度・発言内容・コミュニケーション能力等の評価を通じて、医師・研究者としての適性を判断します。したがって、学力検査の成績の如何にかかわらず不合格となることがあります

配点はないものの、不合格の判断材料にはなるということですね。山口大学の「総合審査の資料にする」という記載よりも、踏み込んだ書き方になっています。とはいえ過度に身構える必要はありません。通常の受け答えができていれば、この条項に引っかかることはないと考えてください。学力で合格圏に入っていれば、まず問題にはなりません。

対策の時期については、他の大学と同じです。面接対策は共通テストが終わってからで構いません。志望校が確定しないと面接の中身を組み立てられないためです。共通テストの結果を見て受験校が変わることは普通にあります。確定していない大学の面接練習に、共通テスト前の時間を使うのは効率が悪いということですね。学科試験の仕上げが先だと考えてください。

学科試験で合格圏に入ることが先で、面接はそのあとに準備する。この順番は大阪公立でも変わりません。ただし志望動機と、医師を目指す理由を自分の言葉で説明できる状態は作ってください。共通テスト後からの準備でも、そこまでは十分に間に合います。なお面接は2月26日に実施されます。志望動機と、医師を目指す理由の2つが説明できれば十分です。

▶ 関連記事:医学部の面接対策|よく聞かれる質問10選と回答の方向性を解説

配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。

情報Ⅰは25点。これまでで最も軽い水準です

大阪公立の情報Ⅰは共通テストで25点です。共テ675点の3.7%、総合1,575点では1.6%にあたります。竹内個別がこれまで整理してきた大学と比べても、かなり軽い部類に入ります。文系科目全体が軽い設計の一部だと考えてください。大学によって扱いの差が大きい科目なので、位置づけを確認しておいてください。

大学情報Ⅰ総合比
琉球100点5.6%
広島100点3.3%
秋田50点5.0%
高知50点2.6%
山口50点3.2%
北海道15点1.8%
大阪公立25点1.6%

扱いは他の大学と同じで、短期集中で仕上げてください。情報Ⅰは範囲が限られているため、投じた時間が得点に変わりやすい科目です。年間を通じて時間を割く対象ではありません。優先順位は数学・理科・外国語の下で構いません。共通テスト直前期にまとめて仕上げる形で間に合います。範囲が絞られているぶん、投じた時間が素直に得点になります。

ただし足切りの判定は素点1,000点満点で行われるという点は押さえておいてください。配点表では25点でも、第1段階選抜では情報Ⅰも素点として計算に入ります。70%というラインを越えるうえでは、他の科目と同じ扱いになるということですね。放置してよい科目ではありません。配点表の軽さと、足切りでの扱いは別だということですね。

大阪公立大学を目指すなら、優先順位はこうなります

ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。大阪公立は理系3科目に大きく寄った配点で、しかも共通テストに明確な足切りラインがある大学です。以下は総合1,575点という配点を前提にしたものだと考えてください。やるべきことの順番は、配点の偏りぶんだけはっきりしています。

  • 数学・理科・外国語が総合の88.9%。この3科目の完成度がほぼすべて
  • 数学500点・理科500点が外国語400点を上回る
  • 共通テストで素点70%以上が第1段階選抜の絶対条件
  • 足切りは志願者数にかかわらず毎年実施される
  • 難問対策は不要だが、難問が解けるレベルまで仕上げる
  • 共テ英語は100点だが、勉強の計画は変わらない
  • 面接に配点はない。対策は共通テスト後から
  • 情報Ⅰ25点も、足切りの素点計算には入る

このなかで最初に越えるべきなのが、上から3つ目です。共通テストで70%を取れなければ、個別学力検査に進めません。理系3科目がどれだけ仕上がっていても、そこで終わってしまいます。配点表の675点ではなく素点1,000点で判定される点も、あわせて押さえておいてください。出願を検討する段階で、まずここを確認してください。

そのうえで、理系3科目の完成度が合否を決めます。総合の88.9%を占める以上、ここでの1点が他の科目の数倍の重みを持ちます。個別学力検査では3科目が各300点で同率なので、どれか1つが弱ければそこで崩れるということですね。3科目とも取り切る前提で計画を組んでください。苦手が1つあるなら、そこから手をつけてください。

そして受験校を決める段階の話です。理系科目が得意な受験生にとって、大阪公立は噛み合う配点になります。国語や社会で伸び悩んでいても、理系3科目が強ければ勝負できる設計だからです。竹内個別では最初の計画相談会で、得意・不得意と配点の相性から受験校の候補を組み立てていきます。得意・不得意と配点の相性を突き合わせる、という考え方です。

FAQ

Q1. 大阪公立大学医学部の配点で最も重い科目は何ですか?

A. 数学と理科です。それぞれ総合1,575点のうち500点で、31.7%を占めます。次いで外国語400点(25.4%)、国語100点(6.3%)、地歴公民50点(3.2%)、情報Ⅰ25点(1.6%)となります。数学と理科が外国語を上回るという構成は、国公立医学部としては珍しい部類に入ります。理系3科目を合わせると総合の88.9%です。

Q2. 共通テストの足切りラインはどれくらいですか?

A. 素点1,000点満点中700点、つまり70%以上です。要項に明記されており、この条件を満たす者のうちから募集人員の3倍までが第1段階選抜の合格者になります。募集75名なら225名が上限です。さらに大阪公立は志願者数にかかわらず毎年2段階選抜を実施すると要項に書かれています。配点表の675点とは別の計算になる点に注意してください。

Q3. 足切りの判定は配点表の675点で行われますか?

A. いいえ、素点1,000点満点で判定されます。配点表の675点とは別の計算だという点に注意してください。外国語の英語はリーディング100点・リスニング100点の200点満点で扱われ、リスニングを免除された人はリーディング100点を200点に換算します。配点表では25点の情報Ⅰも、素点計算には通常どおり入ります。

Q4. 二次試験に難問対策は必要ですか?

A. 難問対策そのものは不要ですが、典型問題を100%取り切るだけでは足りません。難問が解けるレベルまで仕上げておく必要があります。神戸・信州・広島と同じ段階です。ただし京都や北海道のように上級問題精講レベルまで進める必要はありません。目的は難問を解けるようになることではなく、典型問題の精度を上げることです。

Q5. 共通テストの英語が100点なら、英語対策は軽くていいですか?

A. いいえ。個別学力検査で英語が300点あり、総合では400点(25.4%)になるためです。共通テストの配点だけを見て判断すると全体像を見誤ります。共テ英語が100点という事実は知っておけば十分で、勉強の計画や中身が変わるわけではありません。数学・理科・外国語の3科目の配点が高いことのほうが重要です。

Q6. 面接に配点はありますか?

A. ありません。要項の配点欄には◎印が付いており、数字が入っていない形です。ただし「学力検査の成績の如何にかかわらず不合格となることがあります」と明記されています。配点はないものの、不合格の判断材料にはなるということです。対策は共通テスト後で構いませんが、志望動機は説明できる状態にしてください。対策は共通テスト後で構いません。

Q7. 情報Ⅰの配点はどれくらいですか?

A. 共通テストで25点です。共テ675点の3.7%、総合1,575点では1.6%にあたります。竹内個別が整理してきた大学のなかでも軽い部類です。ただし足切りの判定は素点1,000点満点で行われるため、そこでは他の科目と同じ扱いになります。短期集中で仕上げれば十分ですが、放置してよい科目ではありません。

Q8. どんな受験生に向いている大学ですか?

A. 理系3科目がまとまって仕上がっている受験生です。数学・理科・外国語で総合の88.9%が決まるため、国語や社会で伸び悩んでいても勝負できる設計になっています。ただし1科目の得意で突破できるという意味ではありません。個別学力検査は3科目が各300点で同率なので、どれか1つが弱ければそこで崩れます。3科目とも取り切る前提で準備してください。

▶ 関連記事:徳島大学医学部の配点と対策|共テが総合の70.4%

まとめ

大阪公立大学医学部医学科の配点で最も特徴的なのは、理系3科目で総合の88.9%が決まるという点です。数学500点・理科500点・外国語400点で1,400点。一方で国語100点・地歴公民50点・情報Ⅰ25点を合わせても175点、11.1%にとどまります。竹内個別が整理してきた14校のなかで最も理系に寄った配点です。

しかも数学と理科が各500点で、外国語の400点を上回ります。共通テストの段階でも数学200点・理科200点に対して外国語は100点です。この配点そのものが大学の特色を表しており、理系科目が得意な受験生にとっては噛み合う設計だといえます。受験校の候補としてマークしておく価値があります。この傾向は共通テストから二次まで一貫しています。

ただし前提として、共通テストで素点70%以上という絶対ラインがあります。要項には「1,000点満点中700点以上の者のうちから募集人員の3倍まで」と明記され、しかも志願者数にかかわらず毎年2段階選抜を実施すると書かれています。理系3科目がどれだけ仕上がっていても、ここを越えなければ二次に進めません。

二次試験については難問対策は不要ですが、難問が解けるレベルまで仕上げる必要があります。神戸・信州・広島と同じ段階です。面接に配点はありませんが、「学力検査の成績の如何にかかわらず不合格となることがある」と明記されている点は押さえておいてください。対策は共通テスト後で構いません。上級問題精講レベルまで進める必要はありません。

最後にひとつ補足します。「理系が得意な人に向く」というのは、理系3科目がまとまって仕上がっているという意味です。どれか1科目の得意で突破するという話ではありません。個別学力検査は3科目が各300点で同率なので、1つでも弱ければそこで崩れます。配点は大学ごとに違い、理系比率は66.7%から88.9%まで開きます。志望校の候補が固まってきたら、必ず入学者選抜要項で確認してください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。

著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

Follow me!

大阪公立大学医学部の配点と対策|理系3科目で88.9%” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です