東京科学大学医学部の配点と対策|二次で難問まで必要
まず名称について触れておきます。東京科学大学は、2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合してできた大学です。医学部医学科は旧・東京医科歯科大学にあたります。過去の情報を調べるときは「東京医科歯科大学」で検索したほうが見つかることも多いので、両方の名称を押さえておいてください。統合前の情報も、そのまま参考にできる部分が多くあります。
配点を見ていきます。前期日程は共通テスト180点・個別テスト360点の合計540点です。比率は1対2で、総合の66.7%が個別テストで決まります。個別テストの内訳は数学120点・理科120点・外国語120点で完全に均等です。面接は実施されますが、配点は設けられていません。理科は物理・化学・生物から2科目を選択する形です。
3科目均等という構造だけを見ると、神戸大学や金沢大学、山口大学と同じに見えます。ただし東京科学大学の場合、話が変わってきます。二次試験の比率が大きいうえに、出題される問題の質が高いからです。同じ均等型でも、求められる難易度がまったく違うということですね。この記事では令和9年度入学者選抜要項から配点を整理したうえで、その中身をお伝えします。竹内個別は大学受験全般に対応するオンライン個別指導塾です。配点の読み解きと方針の解説としてお読みください。
この記事でわかること
- 東京科学大学医学部の共通テスト・個別テストの配点(大学公式)
- 3科目均等でも他の大学と難易度が違う理由
- 難問対策がどこまで必要か
- 共通テストが足切りと総合判定で別々に使われる仕組み
- 後期日程の配点と、小論文の出題形式
東京科学大学医学部の配点【大学公式】
以下は東京科学大学が公表している数字です(出典:東京科学大学「令和9年度入学者選抜要項」)。医学科の入学定員は97名で、一般選抜は前期日程69名・後期日程10名という内訳です。前期と後期で配点の考え方がまったく違うので、分けて確認していきます。まず前期から見てください。まず前期から見てください。募集人員は年度によって変わることがあります。
前期日程は共テ180点・個別360点
前期日程の配点は、共通テスト180点に対して個別テスト360点です。合計540点で、比率は1対2になります。総合の66.7%が個別テストで決まるということですね。個別テストの内訳は次のとおりです。個別テストの内訳を確認してください。科目ごとの時間と範囲も押さえておきましょう。面接には配点がありません。
| 科目 | 時間 | 配点 | 出題範囲 |
|---|---|---|---|
| 数学 | 90分 | 120 | 数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ全範囲、数A(図形の性質、場合の数と確率)、数B(数列)、数C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) |
| 理科 | 120分 | 120 | 物理・化学・生物から2科目選択(各全範囲) |
| 外国語 | 90分 | 120 | 英コミュⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ全範囲 |
| 面接 | — | 配点なし | 個人面接 |
| 合計 | 360 |
数学・理科・外国語が各120点で完全に同率です。理科は物理・化学・生物から2科目を選択します。数学は数学Ⅲまで全範囲が対象で、医学部の二次試験としては標準的な範囲だといえます。面接は個人面接で実施されますが、配点欄に数字は入っていません。選んだ2科目を120分で解く形式になります。どちらか一方が弱ければ、そこで崩れます。
共通テストは足切りで1,000点満点として使われます
共通テストには2つの使われ方があります。総合判定では180点として扱われますが、第1段階選抜(足切り)では1,000点満点で判定されます。この2つは別の計算だということですね。足切りと総合判定で満点が違うということですね。混同しないよう分けて確認してください。この2つは別の計算になります。満点が違う点に注意してください。
| 使われ方 | 満点 | 内訳 |
|---|---|---|
| 第1段階選抜 | 1,000 | 国語200・地歴公民100・数学200・理科200・外国語200・情報100 |
| 総合判定 | 180 | 上記を圧縮 |
第1段階選抜は、志願者が募集人員の約4倍を超えた場合に実施されます。英語はリーディング100点・リスニング100点の200点満点で扱われ、リスニングを免除された人はリーディング100点を200点に換算します。足切りを通らなければ個別テストに進めないので、共通テストで点を取ることが前提になります。足切りを通らなければ個別テストに進めません。
後期日程は共テ500点・個別200点
後期日程は前期とまったく違う設計です。共通テスト500点に対して個別テスト200点で、合計700点になります。個別テストの内訳は小論文100点・面接100点で、学科の試験はありません。共通テストが総合の71.4%を占める形です。学科の試験がない代わりに、小論文と面接で判定されます。共通テストの比重が非常に高い形です。
小論文は120分で、要項には「医学科については英文により出題する場合がある」と記載されています。将来医療に従事する者としての適性、論理的思考、問題発見と解決の能力等を評価するという位置づけです。なお後期日程の第1段階選抜は、募集人員の約12倍を超えた場合に実施されます。後期日程の第1段階選抜は、募集人員の約12倍を超えた場合に実施されます。
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3科目均等。ただし他の均等型とは難易度が違います
個別テストは数学120点・理科120点・外国語120点で完全に均等です。この構造だけを見ると、竹内個別がこれまで整理してきた神戸大学・金沢大学・山口大学と同じに見えます。どの科目にも優劣がなく、苦手を1つも残せないという点は共通しています。配点の形だけを見れば、既視感のある構造だといえます。3科目とも取り切る前提で計画を組んでください。
ただし東京科学大学では、そこから先が違います。理由は2つあります。ひとつは二次試験の比率が大きいことです。共テ:二次が1対2で、総合の66.7%が個別テストで決まります。共通テストで積んだ得点だけでは届かない設計だということですね。共通テストの持ち点だけでは届かない設計だということですね。二次で取り切る前提になります。
もうひとつが本質的な違いです。出題される問題の質が高いという点になります。同じ「3科目均等」でも、そこで問われる中身が違うということですね。標準的な問題を確実に取れば届く大学と、難問まで解けなければ届かない大学では、必要な準備がまったく変わります。出題の質が変われば、同じ配点でも必要な準備は変わります。
竹内個別の判断はこうです。東京科学大学では、二次試験で難問まで解ける必要があります。均等型の配点だからといって、他の均等型の大学と同じ対策では足りません。構造が同じでも、難易度が違えば対策は別物になるということです。この点は次の項で詳しく整理します。対策の量そのものが変わってきます。次の項で到達度の段階に当てはめます。
▶ 関連記事:神戸大学医学部の配点と対策|3科目均等で苦手が作れない

難問対策はC。上級問題精講レベルまで
東京科学大学の二次試験には、難問対策が必要です。竹内個別の判断では、上級問題精講のような難関大向けの問題集まで積み上げる必要があります。典型問題を100%取り切るだけでは足りないということですね。到達度の段階で整理しておきます。到達度の段階に当てはめて確認してください。標準的な問題集を仕上げただけでは届きません。
竹内個別はこれまで整理してきた医学部を、二次試験で求められる到達度によって3段階に分けています。同じ医学部でも必要な到達点は大学ごとにかなり違うため、一律の対策をすると足りないかやりすぎるかのどちらかになるからです。志望校がどの段階に入るかで、使う問題集のレベルが変わってきます。この判断を早い段階で固めておくと、教材選びで迷う時間が減ります。
| 段階 | 内容 | 該当する大学 |
|---|---|---|
| A | 典型問題を100%。難問対策は不要 | 香川・東邦・岡山・鳥取・秋田・高知・琉球・福岡・金沢・山口 |
| B | 難問対策は不要だが、難問が解けるレベルまで仕上げる | 神戸・信州・広島・大阪公立 |
| C | 難問対策が必要。上級問題精講レベルまで | 京都・慶應・北海道・東京科学 |
東京科学大学はCに入ります。京都大学・慶應義塾大学・北海道大学と同じ段階です。BとCの違いは、難問を「解けるようになっておく」のか「対策として取り組む」のかにあります。Cの段階では、難問そのものが得点源として必要になるということですね。難問を1問も落とせないという意味ではありませんが、解ける状態は前提になります。
具体的には、標準的な問題集を仕上げたあとに上級問題精講レベルの演習を積むという流れになります。ここまで到達するには相応の時間が必要なので、着手を早める必要があります。二次比率が1対2と高いことも、その判断を後押しします。志望校が固まっているなら、早い段階から積み上げてください。逆算すると、着手の時期はかなり早くなります。
▶ 関連記事:京都大学医学部の配点と対策|二次国語150点をどう扱うか
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共テ:二次は1対2。他大学と並べるとこうなります
竹内個別がこれまで配点を整理してきた医学部と並べると、東京科学大学の位置がはっきりします。同じ「国公立医学部」でも、共通テストと二次の比重には大きな開きがあります。この比率が変われば、いつ何を始めるべきかという計画そのものが変わってきます。二次比率の高い大学ほど、二次対策の着手を早める必要があります。
| 大学 | 共テ:二次 |
|---|---|
| 山口 | 1 : 0.63 |
| 秋田 | 1 : 0.67 |
| 琉球 | 1 : 0.8 |
| 香川 | 1 : 0.97 |
| 高知 | 1 : 1.05 |
| 信州 | 1 : 1.2 |
| 神戸 | 1 : 1.26 |
| 大阪公立 | 1 : 1.33 |
| 北海道 | 1 : 1.67 |
| 岡山 | 1 : 2 |
| 広島 | 1 : 2 |
| 東京科学 | 1 : 2 |
| 金沢 | 1 : 2.21 |
| 京都 | 1 : 3.6 |
| 東北 | 1 : 4 |
東京科学大学は1対2で、二次寄りの部類に入ります。岡山・広島と同率です。ただし同じ1対2でも、岡山と広島は難問対策の段階がAとBでした。比率が同じでも、求められる到達度は大学ごとに違うということですね。配点表だけを見て判断すると、必要な準備の量を読み違えます。同じ比率でも、到達度は3段階に分かれるということですね。
二次比率が高い以上、二次対策の着手を早める必要があります。総合540点のうち360点が個別テストで、しかも難問まで解ける水準が求められるからです。高2のうちから二次を意識した積み上げを始める判断になります。共通テスト対策と並行して進める形になるということですね。共通テスト対策と並行して進める形になります。

2段階選抜は前期が約4倍
東京科学大学の前期日程では、志願者が募集人員の約4倍を超えた場合に第1段階選抜が実施されます。判定に使われるのは共通テストの成績で、1,000点満点で計算されます。後期日程は募集人員の約12倍が基準です。他の大学と並べると、厳しめの部類に入ります。比較のために他の大学の基準も並べておきます。出願前に確認しておいてください。
竹内個別がこれまで整理してきた大学と並べると、次のようになります。数字だけを比較のために置いておきます。基準は大学によってかなり幅があります。ただしこの数字を見て安心する必要も、身構える必要もありません。必要な得点率を取りに行けば結果として通過するからです。前年の倍率を出願の根拠にしないでください。
| 大学 | 2段階選抜の基準(前期) |
|---|---|
| 広島 | 約3倍 |
| 金沢 | 3倍程度 |
| 大阪公立 | 3倍(志願者数にかかわらず毎年実施) |
| 北海道 | 3.5倍 |
| 東京科学 | 約4倍 |
| 高知 | 4倍 |
| 秋田 | 5倍 |
| 琉球 | 5倍 |
| 山口 | 7倍 |
この数字を過度に気にする必要はありません。二次で戦える学力を作る過程で、共通テストの得点も自然についてくるからです。竹内個別が医学部志望の生徒に「共通テストが最優先」とお伝えしているのは、どの大学を志望していても変わらない方針です。地方の国公立を志望する場合でも同じですね。方針そのものは志望校によって変わりません。
つまり足切りのラインを目標にするのではなく、必要な得点率を取りに行けば結果として通過するということです。倍率そのものは毎年変動しますし、志願者の学力層までは読めません。見るべきは合格最低点、さらに合格者平均点だと考えてください。合格最低点を目標にすると、その少し下に落ちます。目標は合格者平均点に置いてください。
▶ 関連記事:医学部の共通テストボーダーは何割?戦略と目安を解説
面接に配点はありません
東京科学大学の前期日程では、個人面接が実施されます。ただし配点欄に数字は入っておらず、点数として加算される仕組みではありません。山口大学や大阪公立大学と近い扱いだといえます。学科の得点で合否がほぼ決まるということですね。配点表を見るときは、数字の有無まで確認してください。得点として加算される仕組みではないということですね。
とはいえ、面接そのものが不要という意味ではありません。実施される以上、受け答えが成立しない状態は避ける必要があります。なお要項には、面接試験の評価については開示しないと記載されています。評価の中身を知る手段はないということですね。受け答えが成立する状態までは作ってください。最低限の準備はしておく必要があります。
対策の時期については、他の大学と同じです。面接対策は共通テストが終わってからで構いません。志望校が確定しないと面接の中身を組み立てられないためです。共通テストの結果を見て受験校が変わることは普通にあります。確定していない大学の面接練習に、共通テスト前の時間を使うのは効率が悪いということですね。学科試験の仕上げが先だと考えてください。
学科試験で合格圏に入ることが先で、面接はそのあとに準備する。この順番は東京科学大学でも変わりません。ただし志望動機と、医師を目指す理由を自分の言葉で説明できる状態は作ってください。共通テスト後からの準備でも、そこまでは十分に間に合います。志望動機と、医師を目指す理由の2つが説明できれば十分です。共通テスト後からの準備でも間に合います。
▶ 関連記事:医学部の面接対策|よく聞かれる質問10選と回答の方向性を解説
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
東京科学大学を目指すなら、優先順位はこうなります
ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。東京科学大学は二次比率が高く、しかも求められる到達度が最上位の段階にある大学です。以下は前期日程の総合540点を前提にしたものだと考えてください。やるべきことの順番は、到達度から逆算して決まります。出願前に確認しておいてください。
- 二次試験が総合の66.7%。個別テスト360点が合否のほとんどを決める
- 数学・理科・外国語が各120点で均等。苦手を1つも残せない
- 難問対策はC。上級問題精講レベルまで積み上げる
- 同じ3科目均等でも、他の大学より難易度が高い
- 二次対策の着手を早める。Cの水準に届くには時間がかかる
- 共通テストは足切りで1,000点満点、総合判定で180点
- 2段階選抜は前期約4倍・後期約12倍
- 面接に配点はない。対策は共通テスト後から
このなかで最も重いのが、上から3つ目です。難問対策Cという到達度が、対策の量そのものを決めます。標準的な問題集を仕上げただけでは届きません。上級問題精講レベルの演習まで積み上げる必要があり、そこに到達するには相応の時間がかかるということですね。早い段階で着手を決めてください。時間の見積もりを誤ると、間に合わなくなります。
そして注意したいのが、配点の構造だけで判断しないことです。個別テストが3科目均等という点は神戸・金沢・山口と同じですが、求められる難易度は違います。同じく共テ:二次が1対2の岡山はA、広島はBでした。比率も構造も同じなのに、到達度は3段階に分かれるということですね。到達度は要項の外にある情報なので、過去問で確認するしかありません。
共通テストについては、足切りを通ることが前提になります。ただし特別な対策が必要という話ではありません。二次で戦える学力を作る過程で、共通テストの得点も自然についてきます。竹内個別が「共通テストが最優先」とお伝えしている方針は、どの大学を志望していても変わりません。竹内個別では最初の計画相談会で、志望校の到達度から逆算して全体の方針を決めていきます。
FAQ
Q1. 東京科学大学は東京医科歯科大学のことですか?
A. 医学部医学科については、旧・東京医科歯科大学にあたります。2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、東京科学大学になりました。過去問や過去のデータを調べるときは「東京医科歯科大学」で検索したほうが見つかることも多いので、両方の名称を押さえておいてください。統合前の情報も参考にできる部分が多くあります。
Q2. 前期日程の配点を教えてください。
A. 共通テスト180点・個別テスト360点の合計540点です。比率は1対2で、総合の66.7%が個別テストで決まります。個別テストは数学120点・理科120点・外国語120点で完全に均等で、面接には配点がありません。理科は物理・化学・生物から2科目を選択します。面接に配点はありません。数学は数学Ⅲまで全範囲が対象です。
Q3. 二次試験に難問対策は必要ですか?
A. 必要です。上級問題精講のような難関大向けの問題集まで積み上げる段階になります。京都大学・慶應義塾大学・北海道大学と同じ水準です。個別テストが3科目均等という構造は神戸・金沢・山口と同じですが、二次比率が大きいうえに問題の質が高いため、求められる難易度が違います。着手を早める必要があるということですね。
Q4. 共通テストは何点満点で使われますか?
A. 2つの使われ方があります。第1段階選抜(足切り)では1,000点満点(国語200・地歴公民100・数学200・理科200・外国語200・情報100)で判定され、総合判定では180点に圧縮されます。足切りを通らなければ個別テストに進めないので、共通テストで点を取ることが前提になります。足切りを通らなければ個別テストに進めません。
Q5. 2段階選抜の条件は何ですか?
A. 前期日程は志願者が募集人員の約4倍、後期日程は約12倍を超えた場合に実施されます。判定は共通テストの成績(1,000点満点)で行われます。ただし過度に気にする必要はありません。二次で戦える学力を作る過程で共通テストの得点もついてくるので、必要な得点率を取りに行けば結果として通過します。足切りラインを目標にしないでください。
Q6. 面接に配点はありますか?
A. ありません。前期日程で個人面接が実施されますが、配点欄に数字は入っていません。また要項には、面接試験の評価については開示しないと記載されています。対策は共通テスト後で構いませんが、志望動機と医師を目指す理由を自分の言葉で説明できる状態は作っておいてください。学科の得点で合否がほぼ決まる形です。評価の中身を知る手段はありません。
Q7. 後期日程の配点を教えてください。
A. 共通テスト500点・個別テスト200点の合計700点です。個別テストは小論文100点(120分)と面接100点で、学科の試験はありません。共通テストが総合の71.4%を占めます。なお小論文は、医学科については英文により出題する場合があると要項に記載されています。募集人員は10名です。第1段階選抜は募集人員の約12倍が基準です。
Q8. 数学の出題範囲を教えてください。
A. 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲが全範囲、数学Aは図形の性質と場合の数と確率、数学Bは数列、数学Cはベクトルと平面上の曲線と複素数平面です。数学Ⅲまで含む標準的な範囲だと考えてください。試験時間は90分で、配点は120点です。医学部の二次試験としては標準的な範囲だといえます。理科は物理・化学・生物から2科目を選びます。
まとめ
東京科学大学医学部医学科は、2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合してできた大学です。医学部医学科は旧・東京医科歯科大学にあたります。名称が変わって間もないので、過去のデータを調べるときは両方の名称で確認してください。過去問を探すときにも、この点を覚えておいてください。名称が変わって間もない大学だということですね。
前期日程の配点は共通テスト180点・個別テスト360点の合計540点で、比率は1対2です。個別テストは数学120点・理科120点・外国語120点で完全に均等、面接に配点はありません。総合の66.7%が個別テストで決まる設計です。面接に配点はありません。理科は物理・化学・生物から2科目を選択します。面接は実施されますが点数化されません。
この3科目均等という構造は、神戸・金沢・山口と同じに見えます。ただし東京科学大学では話が変わります。二次試験の比率が大きいうえに、出題される問題の質が高いからです。同じ均等型でも、求められる難易度がまったく違うということですね。求められる難易度がまったく違うということですね。同じ均等型でも、必要な準備の量が変わってきます。
竹内個別の判断では、難問対策はCです。上級問題精講のような難関大向けの問題集まで積み上げる必要があり、京都大学・慶應義塾大学・北海道大学と同じ段階になります。二次試験で難問まで解ける必要があるということですね。そこに到達するには時間がかかるので、着手を早めてください。標準的な問題集を仕上げただけでは届かないということですね。
共通テストは足切りで1,000点満点、総合判定で180点として使われます。2段階選抜は前期が約4倍・後期が約12倍ですが、この数字を過度に気にする必要はありません。二次で戦える学力を作る過程で、共通テストの得点も自然についてくるからです。配点の比率が同じでも到達度は大学ごとに違うので、志望校の候補が固まってきたら必ず入学者選抜要項で確認してください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。
著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)


