信州大学医学部の配点と対策|面接150点をどう扱うか
信州大学医学部医学科の配点で最も目を引くのは、面接に150点が配分されている点です。二次試験600点のうち4分の1を面接が占め、総合1,100点で見ても13.6%にあたります。国語の100点(9.1%)より大きいという配点です。しかも要項には「面接の評価が著しく低い場合は、不合格とすることがあります」と明記されており、点数がつくうえに足切りとしても機能します。
この150点をどう扱うか。竹内個別の結論は、「絶対に信州に行きたい」という人以外は、面接は後回しでよいというものです。配点が大きいこと自体は事実ですが、それに引きずられて優先順位を崩すと、かえって合格から遠ざかります。理由は単純で、学科の点が届かなければ面接以前に土俵に立てないからです。
ただし、何もしなくてよいという話ではありません。信州の面接は数名を1グループとして実施される集団形式で、個人面接とは勝手が違います。慣れていないと緊張して喋れなくなることがあるため、模擬面接のような場を1〜3回は設けておく必要があります。この記事では令和8年度の学生募集要項から配点を整理したうえで、その判断の中身をお伝えします。竹内個別は大学受験全般に対応するオンライン個別指導塾です。配点の読み解きと方針の解説としてお読みください。
この記事でわかること
- 信州大学医学部の共通テスト・二次試験の科目別配点(大学公式)
- 面接150点が国公立医学部の中でどれくらい大きいのか
- それでも面接を後回しにすべき理由
- グループ面接に必要な準備の量
- 学科3科目の対策で目指すべき到達点
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
信州大学医学部の配点【大学公式】

まず配点を確認します。以下は信州大学が公表している学生募集要項に基づく数字です(出典:信州大学「令和8(2026)年度学生募集要項 医学部医学科」)。医学部医学科は前期日程のみの募集で、後期日程は実施されていません。募集人員は85人です。共通テストは6教科8科目が必要になります。なお医学科には学校推薦型選抜Ⅱとして長野県地元出身者枠と全国募集地域枠も設けられていますが、この記事では一般選抜(前期日程)を扱います。
| 区分 | 国語 | 地歴公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 情報 | 面接 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 共通テスト | 100 | 50 | 100 | 100 | 100 | 50 | — | 500 |
| 個別(二次) | — | — | 150 | 150 | 150 | — | 150 | 600 |
| 合計 | 100 | 50 | 250 | 250 | 250 | 50 | 150 | 1,100 |
共通テストは500点、個別試験等は600点で、比率にすると1対1.2になります。二次にやや重心がありますが、京都大学の1対3.6や岡山大学の1対2と比べれば、共通テストの比重は高いほうです。神戸大学の1対1.26とほぼ同じ構造だといえます。試験は2日間で実施され、1日目に理科(9:00〜11:30)・数学(13:00〜15:00)・外国語(16:00〜17:30)、2日目は面接のみです。
科目ごとに合算するとこうなります
| 科目 | 合計配点 | 全体比(1,100点中) |
|---|---|---|
| 数学 / 理科 / 外国語 | 各250 | 各22.7% |
| 面接 | 150 | 13.6% |
| 国語 | 100 | 9.1% |
| 地歴・公民 | 50 | 4.5% |
| 情報 | 50 | 4.5% |
数学・理科・外国語が各250点で完全に同率です。神戸大学と同じ構造ですね。ただし信州には面接150点があるため、3科目の比率は神戸の27.9%に対して22.7%まで下がります。そして面接が単独で13.6%を占め、国語(9.1%)を上回る第4の科目として存在しているのが信州の特徴です。
▶ 関連記事:神戸大学医学部の配点と対策|3科目均等で苦手が作れない
面接150点は、国公立医学部でも大きいほうです

面接に150点という配分がどれくらい大きいのか、他大学と並べてみます。国公立医学部では面接を実施する大学がほとんどですが、配点の扱いは大学によってまったく違います。点数をつける大学もあれば、点数はつけずに適性の判定だけに使う大学もあるからです。竹内個別がこれまで配点を整理してきた大学と比較すると、次のようになります。
| 大学 | 面接の配点 | 扱い |
|---|---|---|
| 信州 | 150点 | 点数がつく+評価が低いと不合格 |
| 香川 | 100点 | 点数がつく+評価が低いと不合格 |
| 東邦 | 50点 | 点数がつく+評価が低いと不合格 |
| 岡山・京都・神戸 | 配点なし | 点数はつかないが不合格はありうる |
信州の150点は、この中で最大になります。面接に配点を置かない大学が多いなかで、二次600点の4分の1を配分しているという点で、大学の姿勢がはっきり出た設計だといえるでしょう。学科3科目と同じ150点が面接に割り当てられている、という見方もできます。数学1科目分と同じ重みが面接にあるということですね。
要項の記述も確認しておきます。面接については「面接は、数名を1グループとして実施します。場合によってさらに個別面接を行うことがあります。面接の評価が著しく低い場合は、不合格とすることがあります」と書かれています。点数がつくだけでなく、一定水準を下回れば学科の得点に関わらず落ちるということですね。
加えて、信州では志願調書の提出が必要です。志願者は所定の様式を大学のホームページからダウンロードして作成します。この志願調書と調査書が、面接の参考資料として使われます。面接官の手元に、自分が書いた書類がある状態で臨むことになるわけですね。書いた内容と話す内容が食い違えば、当然そこを突かれます。提出前に控えを取り、何を書いたかは把握しておいてください。
それでも「絶対に信州」以外は、後回しでいい

ここまで読むと、面接対策を早くから始めるべきだと思われるかもしれません。配点が150点もあり、評価が低ければ落ちるという条件まで付いているからです。しかし竹内個別の判断は逆になります。信州が絶対の第一志望だという人を除けば、面接は後回しでよいと考えています。ここは一般に言われていることと違う結論なので、理由を順に説明します。
理由は、医学部に受からせるという目的から逆算したときに、そこが最優先にならないからです。学科の点が届かなければ、面接以前に土俵に立てません。信州には志願者数が募集人員の4倍を超えた場合に第1段階選抜が実施されるという条件もあります。共通テストで一定のラインに届かなければ、面接を受ける機会そのものがないということですね。
そして医学部受験の実情として、もともと第一志望だった大学をそのまま受験できる人はそれほど多くありません。共通テストの結果を見て出願先が変わるのが普通です。信州の面接対策に早くから時間を投じても、出願先が変われば使えなくなります。1校にしか効かない準備に時間を配りすぎるのは、受験全体では損になるでしょう。
配点の大きさと、時間配分は別の問題です
ここは配点表の読み方として重要な部分です。面接150点という数字は、そこに150点分の時間を割くべきだという意味ではありません。得点しやすさや、対策にかかる時間あたりの効果は科目によってまったく違うからです。数学なら演習量に応じて得点が伸びますが、面接は準備時間に比例して評価が上がるものではありません。配点は「重み」を表す数字であって、「必要な勉強時間」を表す数字ではないということですね。
学科3科目は合計750点あり、しかも積み上げた学力はどの大学を受けても使えます。共通テストの得点にも直結しますし、併願校でもそのまま通用します。一方で面接150点は、対策が信州向けに限定されるうえ、準備に何百時間もかけて点数が比例して伸びる性質のものでもありません。どこに時間を置くかは、配点の数字ではなく「その勉強が他でも活きるか」で判断してください。この基準で見ると、優先順位は自然に決まってきます。
なお、これは面接を軽視してよいという話ではありません。後述するとおり、やるべき準備は確実にあります。むしろ準備しないまま当日を迎えるのは、150点を捨てるのと同じことになります。ただしその準備は共通テストが終わり、信州に出願すると決まってからで間に合う、というのが竹内個別の考え方です。やるかやらないかではなく、いつやるかの問題だということですね。
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ただし、グループ面接は慣れが要ります
後回しでよいと書きましたが、準備の量がゼロでよいわけではありません。信州の面接には、個人面接とは違う難しさがあるからです。むしろ形式が特殊なぶん、ぶっつけ本番のリスクは他大学より高いといえます。ここは時間をかけずに、しかし確実に潰しておくべき部分になります。
信州の面接は数名を1グループとして実施される集団形式です。個人面接のように、面接官と1対1で自分のペースで話す形ではありません。他の受験生が同席する場で発言することになります。他人の回答が耳に入りますし、比べられているという意識も働きます。この形式には、慣れておかないと緊張して喋れなくなるという固有のリスクがあるということですね。
実力があっても、場に飲まれれば力を出せません。学科でどれだけ得点していても、面接で固まってしまえばその評価は下がります。しかも面接には150点の配点があり、評価が著しく低ければ不合格になる可能性もあります。準備不足がそのまま失点につながる構造だということですね。しかもこの失点は、実力不足ではなく慣れの不足によるものです。だからこそ避けられます。
そこで竹内個別が勧めるのは、模擬面接のような場を1〜3回は設けておくことです。何十回も練習する必要はありません。グループ面接に近い状況を体験し、複数人が同席する場で自分の考えを声に出す感覚をつかんでおく。それだけで当日の緊張はかなり変わってきます。慣れの問題は、慣れることでしか解決しません。
時期としては共通テスト後で構いません。信州に出願すると決まってから、1〜3回の模擬面接を組む。この程度の準備であれば、共テ後の限られた期間でも十分に確保できます。二次試験まで1か月以上あるので、日程を組む余裕は十分にあるはずです。後回しにすることと、準備しないことは違うと理解してください。前者は戦略で、後者はただの手抜きになります。
なお竹内個別の面接対策は、大学ごとに形式と特色を調べて内容を組み立てるところから始まります。個人面接なのか集団形式なのかという確認から入り、大学のホームページを見て何に力を入れている大学かを調べ、そのうえで構成を作ります。汎用的な回答例をなぞるのではなく、その大学に向けた内容に仕上げていくということですね。信州のように形式が特殊な大学では、この事前確認がとりわけ重要になるでしょう。志望校が確定してから作るのは、こうした理由によります。
学科3科目は、神戸大学に準じた対策で進めます
学科の対策方針も整理しておきます。竹内個別は大学のレベルに応じて、難問への向き合い方を3段階に分けて考えています。同じ「国公立医学部」でも、必要な到達点は大学によってかなり違うからです。この区別をせずに一律の対策をすると、足りないか、やりすぎるかのどちらかになります。信州大学は神戸大学に準じた方針が適切だと考えています。
| 大学のタイプ | 方針 |
|---|---|
| 香川・東邦・岡山など | 典型問題を100%取り切る。難問対策は不要 |
| 神戸・信州 | 難問対策は不要。ただし難問が解けるレベルまで学習を進める |
| 京都・旧帝大 | 難問対策が必要。上級問題精講レベルまで |
つまり、難問を解く練習をする必要はありませんが、難問が解けるだけの実力までは学習を進める必要があるということです。目的は難問を攻略することではなく、標準よりワンランク上の問題を安定して取り切れる状態を作ることにあります。到達すべき学力の高さと、そこへ向かう教材の選び方は別だということですね。
ここを混同して難問集に飛びつくと遠回りになります。土台ができていない段階で上級問題集に進んでも、解説を読んで理解した気になって終わるだけです。時間だけが消費され、標準レベルの穴も埋まりません。標準の完成度を上げていった先に到達する水準だと考えてください。順番を守れば、結果として難問にも手が届くようになります。
そしてもうひとつ。数学・理科・外国語が各250点で完全に同率であることも忘れないでください。得意科目で稼いで苦手科目を埋める、という戦い方が成立しにくい配点です。得意科目で満点を取っても250点で頭打ちになるからですね。どの科目も満遍なく取れる状態を作り、苦手なところから潰していくのが基本方針になります。すでに取れている科目を伸ばすより、穴を埋めるほうが総合点への効果は大きくなります。
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共通テストが最優先であることは変わりません
信州は共テ対二次が1対1.2で、二次にやや重心があります。二次のほうが配点は大きいので、そちらを優先すべきに見えるかもしれません。しかし竹内個別の方針は、共通テストが最優先という点で変わりません。これは信州に限らず、医学部志望の生徒すべてに共通してお伝えしていることです。理由は2つあります。
ひとつは第1段階選抜があることです。要項には「志願者数が募集人員の4倍を超えた場合には、大学入学共通テストの教科・科目の成績により第1段階選抜を行い、その合格者についてのみ個別試験等を行います」と記載されています。共通テストで一定のラインを越えなければ、二次試験を受けることすらできません。ただし「上記倍率を超えた場合でも個別試験等を適切に実施できると判断した場合には、倍率を緩和することがあります」という但し書きも付いています。
もうひとつは、共通テストの結果が出願先を選ぶ材料そのものになることです。「この大学の医学部にしか行きたくない」という受験生より、「とにかくどこでもいいから医学部に行きたい」という受験生のほうが実際には多くなります。そして共通テストの得点が高いほど、選べる大学は増えていきます。信州に出願するかどうかも、共通テストが終わるまで確定しないということですね。選択肢を残したまま1月を迎えられる状態が、最も強い持ち札になります。
なお共通テスト500点の内訳は、国語100・地歴公民50・数学100・理科100・外国語100・情報50です。文系科目の比率が低いからといって手を抜けるわけではありません。共通テストの中だけで見れば国語と地歴公民で150点、30%を占めます。文系科目は他大学と同じ基準で仕上げ、そのうえで理系科目にはそれ以上の基準が求められると考えてください。
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倍率ではなく合格最低点を見てください
信州大学医学部医学科の第1段階選抜は、志願者数が募集人員の4倍を超えた場合に実施されます。募集人員が85人ですから、志願者が340人を超えると発動する計算です。この数字を見ると身構えてしまいますが、竹内個別は倍率をあまり気にしなくてよいと考えています。倍率は出願が締め切られるまで確定しませんし、確定したところで自分にできることは変わらないからです。
理由は倍率の成り立ちにあります。どの大学にも言えることですが、偏差値が低めの大学ほど「ここなら受かるかもしれない」と考える出願者が増えて倍率が上がります。募集人員は変わらないため、分母だけが増えている状態です。難関大学ほど「自分には無理だ」と判断されて出願が絞られる、という逆の現象も起きます。倍率が高い=難しい、という単純な関係ではないということですね。
見るべきなのは合格最低点のほうです。ただし最低点だけを目標にすると、そのすぐ下に落ちてしまう受験生が出てきます。合格者平均まで意識してください。入学して学生生活を共にする仲間たちが取っている得点を目標に据えると、目標設定が現実的になります。倍率は見ない、最低点は下回ってはいけない線として見る、合格者平均を目標にする。この3層で整理しておくと迷いません。
信州大学を目指すなら、優先順位はこうなります

ここまでの内容を整理します。配点と選抜条件から逆算すると、対策の優先順位は次のようになります。どれも配点の数字と要項の条件から導かれるもので、一般論としての「医学部対策」とは力点が違ってきます。同じ国公立医学部でも面接の扱いが変われば計画の組み方も変わるので、以下は信州の1,100点という配点を前提にしたものだと理解してください。
- 共通テストが最優先。第1段階選抜があり、出願先を選ぶ材料にもなる
- 学科3科目を満遍なく。各250点で同率のため、苦手科目を作らない
- 難問が解けるレベルまで進める。ただし難問対策そのものは不要
- 面接は後回しでよい。「絶対に信州」という人を除く
- ただしグループ面接の模擬は1〜3回。共通テスト後で構わない
- 倍率ではなく合格最低点、さらに合格者平均を見る
このうち特に伝えたいのが、上から4つ目と5つ目の関係です。面接150点という配点に引きずられて優先順位を崩さない。しかし準備をゼロにもしない。この両立が信州対策の要になります。配点が大きいから早くから対策する、というのは一見合理的に見えますが、学科が届かなければ面接の点は使えません。第1段階選抜を通過できなければ、面接会場にすら行けないからです。
逆に「後回しでいい」と聞いて何もしないと、グループ面接の場で力を出せずに終わります。ここで失う点数は、実力不足によるものではなく慣れの不足によるものです。つまり避けられる失点だということですね。共通テスト後に1〜3回の模擬面接を組む。この一手間を惜しまないでください。時間としてはわずかですが、効果は大きい部分です。
実際に基礎から順番に積み上げて結果を出した例もあります。竹内個別で英検2級に合格したひとみさんは、単語→文法→解釈→長文という順番で英語を組み立て、偏差値49から57まで伸ばしました(2025年度・当塾在籍生)。信州のように3科目を均等に仕上げる必要がある大学では、各科目で土台を順に固める設計がそのまま効いてきます。
配点から必要な得点は見えても、そこに届くまでに何をどの順で何時間やるかは別の話です。参考書ごとの所要時間と目標正答率まで入ったロードマップを無料でお配りしています。
FAQ
Q1. 信州大学医学部の面接は何点ですか?
A. 150点です。二次試験600点のうち4分の1を占め、総合1,100点で見ると13.6%にあたります。国語の100点(9.1%)より大きい配点で、二次の学科3科目(各150点)とも同額です。さらに要項には「面接の評価が著しく低い場合は、不合格とすることがあります」と明記されており、点数がつくうえに足切りとしても機能します。
Q2. 面接対策はいつから始めるべきですか?
A. 信州が絶対の第一志望という人を除けば、共通テスト後で構いません。学科の点が届かなければ面接以前に土俵に立てないためです。医学部受験では共通テストの結果を見て出願先が変わるのが普通なので、1校にしか効かない準備に早くから時間を配ると受験全体では損になります。ただし後回しにすることと、準備しないことは違います。
Q3. 面接はどんな形式ですか?
A. 数名を1グループとして実施される集団形式です。要項には「場合によってさらに個別面接を行うことがあります」とも記載されています。試験2日目に面接のみが実施され、1グループあたり40分程度が想定されています。午前の部と午後の部があり、集合時刻は受験番号によって異なります。集合時刻は厳守で、遅刻した場合は原則受験が認められません。
Q4. グループ面接に特別な準備は必要ですか?
A. 必要です。個人面接と違い、他の受験生が同席する場で発言することになるため、慣れていないと緊張して喋れなくなることがあります。他人の回答が耳に入り、比較されている意識も働くからです。竹内個別では模擬面接のような場を1〜3回設けることを勧めています。何十回も練習する必要はありませんが、ゼロだと当日に力を出せない可能性があります。
Q5. 志願調書とは何ですか?
A. 信州大学医学部医学科の志願者が提出する書類で、所定の様式を大学のホームページからダウンロードして作成します。この志願調書と調査書が、面接の参考資料として使われます。面接官の手元に自分が書いた書類がある状態で臨むことになるため、書いた内容は把握しておいてください。提出前に控えを取っておくことをおすすめします。
Q6. 難問対策は必要ですか?
A. 難問対策そのものは不要です。ただし難問が解けるレベルまで学習を進める必要があります。神戸大学と同じ方針だと考えてください。標準よりワンランク上の問題を安定して取り切れる状態を目指します。京都大学のように上級問題精講レベルまで積み上げる必要はありませんが、標準の完成だけでは足りません。難問集に飛びつくのではなく、標準の完成度を上げた先に到達する水準です。
Q7. 得意科目で勝負できますか?
A. 難しいです。数学・理科・外国語が各250点で完全に同率のため、1科目で稼いで他を埋めるという構造になっていません。得意科目で満点を取っても250点で頭打ちになります。苦手科目を1つ残したまま合格するのは厳しくなるでしょう。満遍なく、苦手なところから潰していくという方針で進めてください。
Q8. 2段階選抜の条件は何ですか?
A. 志願者数が募集人員の4倍を超えた場合に、共通テストの成績により第1段階選抜が行われます。募集人員85人に対して志願者が340人を超えると発動する計算です。ただし「上記倍率を超えた場合でも個別試験等を適切に実施できると判断した場合には、倍率を緩和することがあります」という但し書きが付いています。第1段階選抜の結果は2月10日に発表されます。
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まとめ
信州大学医学部医学科の配点で最も特徴的なのは、面接に150点が配分されている点です。二次600点の4分の1、総合の13.6%を占め、国語の100点を上回ります。二次の学科3科目と同額でもあります。「評価が著しく低い場合は不合格とすることがある」という条件も付いており、国公立医学部の中でも面接を重く扱う大学だといえるでしょう。
それでも竹内個別の判断は、「絶対に信州」という人以外は面接を後回しでよいというものです。学科の点が届かなければ面接以前に土俵に立てませんし、共通テストの結果次第で出願先は変わります。配点の大きさと、そこに割くべき時間は別の問題だと考えてください。配点は重みを表す数字であって、必要な勉強時間を表す数字ではありません。
ただし準備をゼロにしてよいわけではありません。信州の面接は数名を1グループとする集団形式で、慣れていないと緊張して喋れなくなります。ここで失う点数は実力不足ではなく慣れの不足によるもので、つまり避けられる失点です。共通テスト後に模擬面接のような場を1〜3回は設けてください。時間としてはわずかですが、当日の結果を左右する部分になります。
学科については、数学・理科・外国語が各250点で完全に同率という配点を踏まえ、苦手科目を作らないことが最優先になります。得意科目で満点を取っても250点で頭打ちになるため、穴を埋めるほうが総合点への効果は大きくなるからです。難問対策そのものは不要ですが、難問が解けるレベルまで学習を進めるという神戸大学に準じた方針で構いません。
配点は大学ごとに違い、同じ「国公立医学部」でも面接の扱いすら大きく変わります。信州のように150点を配点する大学もあれば、京都大学や神戸大学のように配点を置かない大学もあるからです。志望校の候補が固まってきたら、必ず学生募集要項で配点と選抜条件を確認してください。偏差値表には現れない情報が、そこにあります。そして共通テストの結果を見てから出願先を決められるよう、どの大学でも通用する得点力を先に作っておくことをおすすめします。
著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)



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