体系数学は難しい?レベルと、ついていけないと感じたときの対処法
体系数学は、難しすぎる教材ではありません。中高一貫校向けに作られているため進度は早いかもしれませんが、問題の難易度そのものは標準的な水準です。「ついていけない」と感じている場合、原因は難易度ではなく時間の配分にあることがほとんどでしょう。ここを取り違えると、解決しない方向に努力を注ぐことになります。まずは切り分けから始めてください。
そして先取りという環境自体は、非常に優秀です。中高一貫校で学ぶ最大のメリットは、大学受験の直前期に合格問題集の演習期間を確実に確保できることにあります。いま苦しく感じていても、この構造を理解して乗り切れば大きな武器になります。この記事では、レベルの実態と、つまずいたときの具体的な対処をお伝えします。
この記事でわかること
- 体系数学は本当に難しいのか(進度と難易度は別物)
- 体系数学1〜5がどの学年に対応するのか
- ついていけないと感じたときにやること
- チャート式との違いと使い分け
- 先取りが大学受験でどう効いてくるのか
体系数学は難しい?
ネット上では「体系数学は早くて難しい」という書かれ方をよく見かけますが、竹内個別の見方は少し違います。早いことと難しいことを分けて考えると、対処のしかたがはっきりしてきます。ここを最初に整理しておきましょう。

進度が早いだけで、難易度は標準
体系数学は中高一貫校向けに作られた教材で、中学と高校の内容を体系的に並べ替えて構成されています。そのため公立校の検定教科書とは進む順番も速度も違い、同学年で比べれば内容が先に進んでいます。この点で「早い」というのは事実です。一方で、問題そのものの難易度は普通レベルで標準というのが竹内個別の実感です。極端に難しい問題を並べた教材ではありませんし、特殊な発想を要求してくるわけでもありません。
同学年の公立校生と比べて先の内容をやっているだけで、扱っている問題の質そのものは標準的な範囲に収まっています。この2つを混ぜてしまうと、状況を実際より悪く見積もることになります。「難しい教材だから自分には無理だ」と考えている生徒は多いのですが、正確には「早い教材だから追いつく時間が要る」というだけの話です。必要なのは能力ではなく時間だと考えてください。
時間をかければ問題ない
難易度が標準であるということは、時間をかければ解決するということでもあります。実際、体系数学でつまずいている生徒の多くは、理解できないのではなく、進度に対して演習の時間が足りていない状態です。学校の進みが速いぶん、1単元あたりに使える時間が短くなるからです。これは裏を返せば、対処が明確だということでもあります。時間を確保して同じ問題を繰り返せば、確実に追いつけます。
難問対策のような特殊な訓練は必要ありません。やることは変わらず、量と時間の配分を変えるだけです。もちろん、学校の進度は待ってくれません。だからこそ、遅れを自覚した時点で早く手を打つ必要があります。1単元の遅れなら数週間で埋まりますが、半年分たまると学期をまたぐ作業になります。早さの利点を活かすためにも、遅れの放置だけは避けてください。
「ついていけない」と感じる本当の理由
「体系数学についていけない」と検索している生徒や保護者は少なくありません。その感覚の正体は、多くの場合3つに分解できます。学校の進度が速いこと、解説が丁寧ではないこと、そして家庭学習の時間が足りていないことです。どれも難易度とは別の問題になります。このうち、進度は自分では変えられません。しかし残りの2つは対処できます。
解説の薄さは別の教材で補えますし、時間の配分は組み直せます。変えられない要因ではなく、変えられる要因に手をつけてください。ここを混同したまま「自分は数学ができない」と結論を出してしまうのが、最ももったいないパターンでしょう。中高一貫校に入学できている時点で、標準的な難易度の問題を処理する力は持っています。足りていないのは能力ではなく、環境の整備です。
体系数学1〜5のレベルと学年の対応
体系数学はシリーズで構成されていて、巻数によって扱う内容と対象学年が変わります。自分がいまどの位置にいるのかを把握しておくと、遅れの大きさも正確に測れます。全体像を整理しておきましょう。

中学範囲は体系数学1〜3
体系数学1と2が中学範囲、3が中学から高校への橋渡しにあたります。それぞれ代数編と幾何編に分かれていて、代数と図形を並行して進める構成です。公立校では中1で一次方程式、中2で連立方程式という順に進みますが、体系数学は関連する内容をまとめて扱うため、同じ単元が早い時期に登場します。この並べ替えが、進度が速く見える最大の理由です。
実際には6年間で扱う総量が増えているわけではなく、順番を組み替えて重複を減らしている構成になります。単元の難しさが上がっているのではなく、出てくる時期が前倒しになっているという理解が正確でしょう。そのため、公立校の同学年と比べて「自分は遅れている」と感じる必要はありません。比べるべきは同じ教材を使っている周囲であって、公立校の進度ではないからです。
高校範囲は体系数学4・5
体系数学4は高2、5は高2から高3にかけて使う巻で、ここから内容が本格的に大学受験の範囲に入ります。微積分の基礎や数列、ベクトル、複素数平面といった単元が並び、扱う内容は一般的な高校数学と重なってきます。この段階まで進むと、教材そのものより受験でどう使うかが論点になります。
体系数学4・5を学校の進度どおりに進めていれば、高3を迎える時点で高校範囲を一通り終えている状態になるからです。これが後述する先取りの利点につながります。ただし、学校によって使う巻や進め方には差があります。自分の学校がどこまで体系数学で進めるのか、途中で別の教材に切り替えるのかは、早めに確認しておくと計画が立てやすくなります。
採用校を調べる意味はあまりない
「体系数学の採用校が知りたい」という検索もよく見かけます。ただし正確な一覧が公開されているわけではなく、学校ごとに使う巻や進度も違うため、リストを集めても得られる情報は限られます。進学先を選ぶ材料としては、あまり有効ではないでしょう。それよりも、いま在籍している学校がどのペースで進むのかを把握するほうが実用的です。年間の進度は学校のシラバスや配布された年間計画で確認できます。他校との比較より、自分の学校の計画に合わせて時間を配分するほうが成果に直結します。
ついていけないと感じたときにやること
ここが最も相談を受ける部分です。対処には順番があるので、上から順に確認してください。いきなり教材を増やすのではなく、原因の切り分けから始めます。

まず難易度と時間を切り分ける
最初にやるのは、自分が詰まっている原因の切り分けです。問題を見て解法が思い浮かばないのか、それとも解法はわかるが処理が終わらないのか。前者なら理解が足りておらず、後者なら演習量が足りていません。ここを区別しないと、対処がずれます。そして先ほどお伝えしたとおり、体系数学の問題そのものは標準的な難易度です。
まったく歯が立たないという状態は、単元の理解が抜けているサインだと考えてください。多くの場合、前の巻や前の単元にさかのぼると原因が見つかります。いまの単元で粘るより、戻るほうが早いこともあります。判定に迷ったら、同じ単元の基本的な問題を1問解いてみてください。それが解けるなら理解はあるので、演習の時間を増やす方向で対処します。解けないなら、その単元の説明に戻る必要があります。
黄チャートや青チャートで解説を補う

体系数学の解説は、丁寧とは言えません。教科書として作られているため、問題集のように1問ずつ解法を詳述する構成にはなっていないからです。ここで詰まるのは自然なことで、読む側の力不足ではありません。対処としては、黄チャートや青チャートといった網羅系の参考書で解説をカバーしてください。該当する単元を引いて、解法の説明を読んでから体系数学に戻る。
通読する必要はなく、辞書のように引く使い方で十分です。網羅系は説明量が多く、なぜその解法を使うのかまで書かれています。どちらを使うかは、いまの状況で決めてください。基礎から不安があるなら黄チャート、標準的な問題は処理できていて上を目指すなら青チャートが合います。難しいほうを選んで止まるのが一番損です。学校でフォーカスゴールドが配られているなら、それでも構いません。
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それでも動かないなら個別指導を使う
網羅系を引いても手が動かないという場合があります。中高一貫校の進度で走りながら、抜けた単元を自力でさかのぼるのは負荷が高い作業だからです。学校は待ってくれないので、遅れを取り戻しながら現在地にもついていく必要があります。このとき竹内個別が勧めているのは、個別指導を使って抜けを埋めることです。どの単元まで戻るべきかの判断は、自分では難しい部分になります。
外から見てもらえば数十分で特定できることに、独学では何週間もかかることがあります。特に体系数学は進度が速いため、遅れを放置した期間がそのまま雪だるま式に増えます。早い段階で手を打てば1単元の話で済むものが、半年放置すると学期単位の作業になる。ここは時間との勝負なので、迷っている段階で相談してください。
体系数学は独学できるか
「体系数学を独学で進められるか」という質問もよく受けます。答えは条件付きで可能、というのが実際のところです。教科書としての説明は載っているので、読んで理解できる生徒であれば自力で進められます。ただし解説が丁寧ではないぶん、読んでわかる力があることが前提になります。独学が難しくなるのは、抜けている単元が複数にまたがっている場合です。体系数学は単元を体系的に並べ替えている構成なので、前の内容が後ろで前提として使われます。
ひとつ抜けると、そこから先が連鎖して崩れる構造になっているということです。どこで崩れたのかを自分で特定する作業が、独学では最も難しい部分になります。なお「落ちこぼれた」と感じている場合も、まず切り分けから始めてください。中高一貫校は周囲のレベルが揃っているため、相対的な位置で自分を判断しがちです。しかし体系数学の問題そのものは標準的な難易度なので、絶対的な水準として「できない」わけではありません。比べる相手を間違えないことも大切です。
体系数学とチャート式の違い
「体系数学とチャート式は何が違うのか」という質問も多く寄せられます。混乱しやすいのは、数研出版から「チャート式体系数学」という商品も出ているためです。ここを整理しておきます。

役割が違うので比べる対象ではない
体系数学は教科書、チャート式は網羅系の参考書です。片方は学校の授業で使う本、もう片方は自分で調べるための本で、そもそも役割が違います。どちらがいいかを比べても答えは出ません。この関係は、公立校で使われている検定教科書と青チャートの関係と同じです。教科書で単元を学び、わからない部分を網羅系で調べる。
体系数学を使っている場合も、この組み合わせ方は変わりません。教科書を網羅系で補うという構造は共通だということです。したがって、「チャート式に乗り換えるべきか」という発想は必要ありません。学校で体系数学を使っている以上、授業も定期テストもそれに沿って進みます。乗り換えるのではなく、補う相手として網羅系を持つのが正しい形です。
チャート式体系数学という商品もある
紛らわしいのが「チャート式体系数学」という商品の存在です。これは体系数学の内容に対応した参考書で、体系数学の配列に沿って解説が付いています。学校で体系数学を使っていて、それに準拠した解説が欲しい場合の選択肢になります。黄チャートや青チャートとの違いは、対応している配列です。黄チャートや青チャートは高校数学の一般的な単元配列に沿っているため、体系数学の進度とは順番が一致しません。
単元名で引く分には問題ありませんが、章立てをそのまま追うことはできない点に注意してください。どちらを選ぶかは好みの範囲です。配列を合わせたいならチャート式体系数学、高校範囲まで一冊で通したいなら黄チャートや青チャートという整理になります。すでにどちらかを持っているなら、それを使い切るほうが確実でしょう。
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体系問題集の使い方
体系数学には準拠した問題集が用意されています。学校で一緒に配られることが多く、定期テストの範囲もここから出ることが一般的です。使い方の基本を押さえておきましょう。

レベル別の構成を把握する
体系問題集は、基本問題から章末問題まで段階的に構成されています。基礎的な確認から発展的な内容まで4段階程度に分かれているため、自分がどこまでやるべきかを決めやすい作りになっています。加えて、書き込み式の完成ノートも用意されています。まずは基本にあたる段階を確実に取り切ってください。
定期テストで問われる中心はこの層で、ここが安定していないと発展に進んでも得点にはつながりません。発展問題は基本が9割解ける状態になってからと考えてください。学校から範囲を指定されている場合は、その指示に従うのが基本です。指定された範囲が終わっていない状態で自主的に先へ進んでも、定期テストの点数には結びつきません。
パーフェクトガイドと完成ノート
問題集のほかにも、体系数学の配列に合わせた教材がいくつか出ています。代表的なのが、解説を補う「パーフェクトガイド」と、書き込み式で進める「完成ノート」です。名前が似ていて混乱しやすいので、役割を整理しておきます。パーフェクトガイドは、体系数学の内容に対応した解説書です。教科書の説明だけでは足りない部分を補う位置づけなので、網羅系を引く代わりに使うこともできます。
配列が体系数学と揃っているぶん、該当箇所を探す手間はかかりません。黄チャートや青チャートを持っていない場合の選択肢になります。完成ノートは書き込み式で、問題を解きながら進める形式です。手を動かす量を確保するための教材なので、理解を補う用途には向きません。わからない状態で完成ノートを埋めても、作業になるだけです。理解はパーフェクトガイドや網羅系で作り、完成ノートは定着の確認に使ってください。
3分類して周回する
問題集の回し方は、他の教材と共通です。解いた問題を3つに分けてください。自力で解けた問題、解説を読んで理解できた問題、解説を読んでもわからなかった問題。この分類ができていれば、2周目にやるべきことが明確になります。
- 自力で解けた問題:2周目以降は飛ばす
- 解説を読んで理解できた問題:翌日もう一度、自力で解けるか確認する
- 解説を読んでもわからなかった問題:網羅系を引く、または人に聞く
周回を重ねるほど解く問題が減っていく状態を作るのが目標です。問題番号の横に記号を書き込むだけで構いません。進度が速い環境では、この記録があるかどうかで復習にかかる時間がまったく変わります。定期テスト前に一から解き直す余裕はないからです。
中高一貫の先取りは大きな武器になる
ここまで対処の話をしてきましたが、前提として押さえておきたい点があります。負担に見えている進度の速さは、受験の終盤に効いてくる設計になっているということです。

先取りの最大のメリットは直前期にある
先取りの価値は、早く進むこと自体にあるのではありません。終盤に演習の時間をまとめて残せるという点にあります。ここが公立校の生徒と最も差がつく部分です。公立校では、数学III・Cまで含めた全範囲が終わるのが高3の秋以降になることが珍しくありません。その場合、入試レベルの問題集に取り組む期間が数ヶ月しか残らず、演習量を確保できないまま本番を迎えることになります。
範囲を終えることと、入試で戦えるようにすることは別の作業だからです。一方、体系数学で先取りできていれば、高3の早い段階で高校範囲を終えられます。そこから入試レベルの演習に入れば、同じ問題集を繰り返す時間まで取れます。この差は、直前期の得点力にそのまま表れます。
竹内個別も先取りを再現している
竹内個別が3ステップカリキュラムを組んでいるのは、まさにこの構造を再現するためです。中高一貫校でない生徒でも、計画的に先取りを進めれば同じ状態を作れます。逆に言えば、中高一貫校の生徒は最初からその環境を与えられているということになります。だからこそ、進度の速さを負担としてだけ受け取るのはもったいない話です。
いま前倒しで進んでいるぶんは、そのまま直前期の演習時間に変換されます。目の前の定期テストだけを見ていると気づきにくいのですが、3年後に効いてくる資産を積んでいる状態です。もちろん、遅れを抱えたまま進めば資産にはなりません。追いつくための時間を確保することが前提です。ただし方向性としては、先取り環境そのものは有利に働くと考えて構いません。
定期テスト対策だけで終わらせない
先取りを資産に変えるうえで、注意しておきたい点がひとつあります。定期テスト対策だけを繰り返していると、先取りの利点が活きないまま高3を迎えることがある、という点です。範囲を区切って直前に詰め込む勉強は、その場の点数にはなりますが、時間が経つと抜けていきます。体系数学の強みは、高3を迎える前に高校範囲を終えられることにあります。ただしそれは、終えた内容が残っている場合の話です。
テストのたびに詰め込んで忘れてを繰り返していると、範囲としては終わっていても中身が残っていない状態になります。これでは入試演習に入っても手が動きません。対策としては、定期テストの前だけでなく、学期の区切りで前の単元に戻る時間を作ってください。3分類の記録が残っていれば、戻る範囲はすぐに絞れます。先取りは、残った分だけが資産になります。ここを意識しているかどうかで、3年後の状態が変わってきます。
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体系数学の次は何をやるか
体系数学で高校範囲を終えたら、入試レベルの演習に移ります。ここから先は状況によって分かれるので、2つの方向をお伝えします。

272で入試演習に入る
高校範囲を一通り終えていて、標準的な問題は処理できるという状態であれば、新数学スタンダード演習(272)に進んで構いません。入試の標準レベルを扱う問題集で、体系数学で作った土台からそのまま接続できます。地方国公立からMARCHクラスであれば、ここまで仕上げれば必要な演習力が身につきます。
先取りができている生徒にとって、この段階に早く入れることが最大の利点です。高3の1年間をまるごと入試演習に使えるなら、同じ問題集を複数回まわす余裕も生まれます。演習の回数がそのまま得点の安定につながります。なお、東大・京大や上位国公立の医学部を目指す場合は、272の先にもう1段階が必要になります。ただしその判断は、272を進めてから考えれば間に合います。
地盤を固めたいならフォーカスゴールド
一方、体系数学は終えたが土台に不安が残るという場合は、フォーカスゴールドで固め直すのが有効です。網羅系なので抜けを見つけやすく、単元ごとに戻って確認できます。学校で配られているなら、それをそのまま使ってください。判断の基準は、体系数学の問題を自力で解き切れるかどうかです。解説を見れば理解できるが自力では手が止まるという状態なら、入試演習に進む前に網羅系で固めたほうが結果的に早くなります。
急いで難しい問題集に進んでも、解けなければ時間が消えるだけだからです。どちらを選ぶべきかは、いまの到達度と残り時間の両方を見て決める必要があります。ここは自己判断が難しい部分なので、迷ったら相談してください。竹内個別の無料体験授業では、現状をうかがったうえで次に進むべき教材をお伝えしています。
よくある質問
体系数学は難しいですか?
難しすぎることはありません。中高一貫校向けなので進度は早いですが、問題そのものの難易度は標準的な水準です。ついていけないと感じる原因は難易度ではなく、進度に対して演習の時間が足りていないことがほとんどなので、時間を確保すれば解決します。
体系数学についていけません。どうすればいいですか?
まず理解が足りないのか演習量が足りないのかを切り分けてください。同じ単元の基本問題が解けるなら演習量、解けないなら理解の問題です。理解が抜けている場合は黄チャートや青チャートで該当単元を引き、それでも動かないなら個別指導で抜けを特定するのが早くなります。
体系数学1〜5はどの学年で使いますか?
1と2が中学範囲、3が中学から高校への橋渡し、4が高2、5が高2から高3にかけての巻という構成です。ただし学校によって使う巻や進め方に差があるため、自分の学校の年間計画を確認してください。
体系数学とチャート式はどちらをやるべきですか?
どちらか一方を選ぶ必要はありません。体系数学は教科書、チャート式は網羅系の参考書で役割が違うためです。学校で体系数学を使っているなら授業も定期テストもそれに沿って進むので、乗り換えるのではなく網羅系で補う形にしてください。
チャート式体系数学と青チャートは何が違いますか?
対応している配列が違います。チャート式体系数学は体系数学の配列に沿っているため章立てをそのまま追えますが、青チャートは高校数学の一般的な配列なので順番が一致しません。単元名で引く使い方なら、どちらでも問題ありません。
体系問題集はどこまでやればいいですか?
まず基本にあたる段階を確実に取り切ってください。定期テストで問われる中心はこの層です。発展問題は基本が9割解ける状態になってから取り組んでください。学校から範囲の指定がある場合は、その指示に従うのが基本です。
中高一貫の先取りは有利ですか?
非常に有利です。最大のメリットは、大学受験の直前期に合格問題集の演習期間を確実に確保できることにあります。公立校では全範囲が終わるのが高3の秋以降になることも珍しくなく、入試レベルの演習時間が足りなくなりがちです。
体系数学は独学できますか?
条件付きで可能です。教科書としての説明は載っているので、読んで理解できる生徒なら自力で進められます。ただし抜けている単元が複数にまたがると、どこで崩れたのかを特定する作業が難しくなります。体系的に並べ替えた構成のため、ひとつ抜けると後ろが連鎖して崩れるからです。
パーフェクトガイドと完成ノートはどう使い分けますか?
パーフェクトガイドは解説を補う教材で、配列が体系数学と揃っているため網羅系の代わりに使えます。完成ノートは書き込み式で、手を動かす量を確保するための教材です。理解はパーフェクトガイドや網羅系で作り、完成ノートは定着の確認に使ってください。
体系数学の次は何をやればいいですか?
高校範囲を終えて標準的な問題を処理できる状態なら、新数学スタンダード演習(272)に進めます。土台に不安が残る場合はフォーカスゴールドで固め直すほうが結果的に早くなります。判断の基準は、体系数学の問題を自力で解き切れるかどうかです。
まとめ
体系数学は難しすぎる教材ではありません。中高一貫校向けなので進度は早いですが、問題の難易度そのものは標準です。ついていけないと感じているなら、原因は能力ではなく時間の配分にあると考えてください。時間をかければ追いつけます。解説が丁寧ではない点は、黄チャートや青チャートを辞書のように引いて補ってください。それでも手が動かない場合は、どの単元まで戻るべきかの判断が必要なので、個別指導を使うほうが早くなります。
進度が速いぶん、遅れを放置した期間がそのまま雪だるま式に増えていきます。そして先取りという環境自体は、大きな武器です。最大のメリットは、直前期に合格問題集の演習期間を確実に取れることにあります。いまの負担は3年後の資産になります。次にどの教材へ進むべきかも含めて、判断に迷う場合は無料体験授業で個別にお伝えします。
著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)


