Vintage英文法の使い方|ノートは作らない、赤シートで回すだけ

Vintage英文法の使い方を調べている人の多くが、ノートの作り方を探しています。ただし竹内個別の答えは逆で、ノートは作らなくて構いません。本に直接書き込むのもやめてください。何度も回して使う教材なので、書き込むと2周目以降が使えなくなるからです。赤シートで解答を隠して反復する。それだけで十分に機能します。

そしてもうひとつ、先にお伝えしておきたいことがあります。Vintageは必須の参考書ですが、これだけで点数が上がる人はなかなかいません。文法をやらないと二次試験も共通テストも戦えませんが、文法だけで戦えるわけでもない。この両側を理解しておかないと、時間の配分を誤ります。この記事では、正しい回し方と立ち位置をお伝えします。

この記事でわかること

  • Vintageが「意味ない」と言われる理由と、実際の役割
  • ノートを作らず赤シートで回す具体的な手順
  • 文法と熟語で回し方を変える理由と、飛ばしていい範囲
  • Vintage1冊で足りるのか(国公立と私立で違う)
  • NextStageとどちらを使うべきか

Vintageは「意味ない」のか

Vintageは意味がないのか|やってもすぐ上がらないが、やらないと確実に下がる

「Vintage 意味ない」という検索が一定数あります。何周もしたのに模試の点数が変わらない、という経験から出てくる疑問でしょう。結論から言えば、意味がないわけではありません。得点に直結しにくいだけで、絶対に必要な教材です

得点に直結しにくいが、やらないと下がる

文法問題集をやり込んでも、模試の点数がすぐには動きません。これは事実です。入試の英語は長文読解が配点の中心で、文法単体の設問はそれほど多くないからです。Vintageを1周したところで、翌週の模試で目に見えて変わることはまずありません。ここで「意味がない」と感じるのは自然な流れだといえます。ただし、点数が動かないことと必要でないことは別の話です。文法は長文を読むための土台であって、それ自体が得点源になる教材ではありません。

測っている場所と効いている場所がずれているため、直接の因果が見えにくくなっているだけです。竹内個別が生徒に伝えているたとえがあります。飯を食べたから風邪が治るわけではありませんが、飯を食べないと風邪を引きます。文法も同じで、やったからすぐ点数が上がるわけではありませんが、やらないと確実に下がります。文法を飛ばすとどうなるか。長文を読むときに、直感で読まなければいけない箇所が増えます

構造がつかめない文に出会うたびに勘で処理することになり、そのぶん誤読が積み上がる。結果として点数が下がるという形で表れます。読めているつもりで読めていない状態が、いちばん厄介でしょう。つまり文法は、点を取りにいく教材ではなく、点を落とさないための土台です。この位置づけを理解していれば、成果が見えにくい時期でも手を止めずに済みます。逆にここを誤解して「効果がないからやめる」と判断すると、長文で崩れます。

必須だが、期待しすぎない

そのうえで正直にお伝えしておきたい点があります。必須の参考書ではありますが、これを完璧にすれば英語ができるようになるという類のものではないからです。期待値を上げすぎると、成果が出ないときに投げ出すことになります。順序としては、Vintageやネクストステージなしで二次試験・共通テストを戦うのは難しい。

しかし、それらの参考書だけで共通テストと二次試験を戦うのも難しい。この両方が同時に成り立ちます。片方だけを信じると、時間の配分を必ず誤ります。だからこそ、文法にかける時間は必要最小限で回し切るのが正解になります。次の章から、その具体的な方法をお伝えします。

Vintageのレベルと到達点

到達点を把握しておくと、どこまでやるべきかの判断がしやすくなります。実際に生徒へ伝えている水準を書き出します。

二次試験でも叩ける基礎力がつく(期待値の置き方)

Vintageはノートを作らない|書き込みもノートも不要で赤シートで隠すだけ

Vintageを仕上げると、二次試験でも叩ける基礎力が身につきます。共通テストはもちろん、国公立の二次で出てくる文の構造を取るには十分な水準です。網羅系の文法書としては、必要な範囲をしっかり押さえています。ここで「基礎力」という言葉を使っているのは意図があります。Vintageが与えてくれるのは読むための土台であって、得点そのものではないからです。

前章のとおり、この教材は点を落とさないための投資だと考えてください。したがって「Vintageで偏差値いくつまで」という問い方は、この教材にはあまり合いません。長文や解釈の教材と組み合わせて初めて点数になるからです。単体での到達点を測ろうとすると、評価を誤ります。Vintageを何周かした段階で、模試の英語が伸びていないと不安になる人は多いはずです。ただしそれは想定内だと考えてください。

文法の効果は、長文演習に入ってから遅れて表れます。読める文が増えたという形で先に出て、点数はその後についてきます。判断の基準にすべきは模試の偏差値ではなく、長文を読んでいるときに構造で迷う回数です。この回数が減っていれば、文法は効いています。測る場所を変えるだけで、自分の進捗が見えるようになります。逆に、何周してもまったく読みやすくならないという場合は、回し方に問題がある可能性があります。次の章で説明する方法と照らし合わせてみてください。

ノートは作らない、書き込まない

ここがこの記事で最もお伝えしたい部分です。冒頭でも触れたとおり、この点は世間の情報と真逆になります。竹内個別の方針は、ノートは作りませんし、本にも書き込みません

書き込まない、ノートも作らない

まず、Vintageに直接答えを書き込むのはやめてください。理由は単純で、何度も回して使う教材だからです。1周目で答えを書き込んでしまうと、2周目に開いたときには答えが見えている状態になります。これでは反復になりません。文法問題集は、1周で仕上がる教材ではありません。反射で答えが出るところまで持っていくのが目的です。その前提に立つと、書き込みは自分で反復の機会を潰す行為になります。

1周目の記録より、2周目以降の使い勝手を優先してください。学校で書き込みを指示されている場合は、それに従って構いません。ただし自習用としては、別の運用が必要になります。次に、ノートについてです。多くの人が問題と答えを書き写したノートを作ろうとしますが、竹内個別ではこれも不要だと考えています。理由は、そのノートを見直すことがないからです。

作る過程で覚えられるという意見もありますが、書き写す作業には時間がかかります。同じ時間で問題集を1周多く回したほうが、確実に定着します。作って満足して終わるノートになっているケースが非常に多いのが実情です。そもそも文法問題集は、それ自体がよく整理された1冊です。すでにまとまっているものを、わざわざ別の形に書き直す必要はありません。手元にある本をそのまま使い切るほうが早いという考え方になります。

赤シートで隠して回し、解説は詰まったときだけ

では具体的にどうするか。赤シートで解答を見えなくして回す。これで十分です。問題を見て、頭の中で答えを出し、赤シートをずらして確認する。この繰り返しが、Vintageの基本的な回し方になります。紙に書く工程を挟まないので、1問あたりにかかる時間が大幅に短くなります。文法問題集は問題数が多いので、この差が周回数に直結します。同じ時間で何周できるかが、定着を決めます。わからなかった問題には印をつけておいてください。2周目以降は印のついた問題だけを回すと、周回を重ねるほど解く問題が減っていきます。

この状態を作るのが目標です。何周すればいいかという質問もよく受けますが、回数そのものに意味はありません。基準は、問題を見た瞬間に答えが浮かぶかどうかです。3周で到達する人もいれば、5周かかる人もいます。回数を目標にすると、達成したところで満足して止まってしまうので、状態を目標にしてください。印のつけ方も凝る必要はありません。問題番号の横にチェックを入れるだけで十分です。凝った記号を使い分けようとすると、それ自体が作業になって続きません。続く形にすることが、記録の唯一の条件です。

何日で終わらせるか

Vintageが終わる日数の出し方|残り問題数を数え1時間の問題数で割る
ネクステとVintageは学校で配られたほうを使う|複数やるのは時間の無駄

「Vintageは何日で終わるか」という質問もよく寄せられます。一律の目安は出していませんが、自分で見積もる方法はあります。手順は3つです。残っている問題数を数える。1時間で何問回せるかを1週間ほど実測する。問題数を1時間あたりの問題数で割る。これで必要な総時間が出ます。ここで重要なのは、赤シートで回す方式なら1問あたりの時間が非常に短くなるという点です。書き写す工程がないので、1時間で数十問から百問単位で回せます。

ノートを作る方式と比べて、必要な日数が数分の1になります。「何日かかるか」という問いの答えは、回し方によって大きく変わるということです。そして文法は、短い期間で片づけるほど有利になります。長文や解釈に時間を残す必要があるからです。1周に何ヶ月もかかっている場合は、回し方を疑ってください。時間がかかりすぎているなら、書き込みやノート作成が混ざっている可能性が高いといえます。もうひとつ大事なのが、解説の読み方です。

わからない問題だけ解説を読んでください。正解した問題の解説まで律儀に読んでいると、1周にかかる時間が跳ね上がります。Vintageの解説は充実していますが、それは詰まったときに引くためのものです。全部を読み込む前提で作られてはいません。辞書のように必要な箇所だけ引くという使い方が、この教材には合っています。ここでも判断の基準は、周回できるかどうかです。丁寧に読み込んで1周に3ヶ月かかるより、必要な箇所だけ読んで1ヶ月で回すほうが、結果として定着します。

部位ごとに回し方を変える

Vintageには文法・語法・イディオム・会話表現などが収録されています。これらを同じやり方で処理しようとすると効率が落ちます。部位によって回し方を変え、飛ばす範囲も決めてください

文法は考えて解き、熟語は反復する

文法のパートは、考えて解いてほしい部分です。なぜその形になるのかを理解しないまま答えだけ覚えても、長文で構造を取るときに使えません。文法を学ぶ目的は、初めて見る文の構造を判断できるようになることだからです。具体的には、選択肢を選ぶときに理由を言えるかを確認してください。「なんとなくこれ」で正解していると、少し形が変わった文で外します。

答えが合っているかより、理由が言えるかを基準にするということです。時間はかかりますが、ここは急がないでください。文法は土台なので、ここが曖昧なまま先に進んでも積み上がりません。一方、熟語は反復してほしい部分です。ここは理解というより暗記の領域なので、英単語と同じ回し方で構いません。考え込まずに、高速で何度も往復させてください。

竹内個別の英単語メソッドは、英語を見て1秒で日本語の意味を思い出す練習を高速で繰り返すというものです。海馬は情報を入れるのは得意でも出すのが苦手なので、思い出す回数を増やすことが暗記の最短ルートになります。熟語も英単語と同じ性質の知識です。理解を経ずに丸暗記して構いません。漢字テストと同じで、反射で出てくる状態を作るのが目的です。同じ1冊の中で、考える箇所と覚える箇所を切り替えてください

英語→日本語の一方向でよく、語法は後回し

Vintageの方向と優先順位|英語から日本語だけ、文法が最優先、語法は後回し
部位で回し方を変える|文法は考えて解き、熟語・会話は反復で覚える

方向についても指定があります。竹内個別が指定しているのは英語→日本語の一方向だけです。日本語から英語を出す練習は、この段階では必要ありません。理由は、Vintageを使う目的が長文を読むことにあるからです。読解で求められるのは英語を見て意味を取る力であって、日本語から英語を組み立てる力ではありません。双方向でやると時間が倍かかり、そのわりに読解力は変わりません。英作文が必要な場合は、別の教材で対応します。ここでも「何のためにこの教材を使うのか」から逆算すると、やるべき範囲が絞れます。

範囲についても優先順位があります。語法は優先順位が下がります。Vintageやネクストステージをやる目的は長文を読むことなので、文法が最優先になるからです。語法は個別の動詞や表現の使い分けを扱う領域で、覚えれば得点になる場面はあります。ただし文法ほど汎用性が高くありません。時間が限られているなら、まず文法を確実にしてください。全部を均等にやろうとすると、いちばん大事な部分が薄くなります。もちろん時間があれば語法まで仕上げて構いません。順番の話であって、やってはいけないという意味ではありません。

そしてもう一段はっきりさせておくと、会話表現と発音・アクセントは飛ばして構いません。共通テストでは、発音・アクセントを単独で問う設問が出題されていないからです。会話表現も同様で、優先して覚える必要はありません。優先順位は、文法がいちばん上で、次に熟語。語法はその後で、会話表現と発音・アクセントはいちばん下という並びになります。

ただし私立志望の場合は、志望校の過去問を確認してください。私立の入試では文法・語法の設問が多く、形式によっては会話表現や発音が問われることもあります。共通テストだけで英語を使うなら飛ばす、私立で出題されるなら戻す。この判断だけしておけば十分です。

Vintageだけで足りるか

「英文法はVintageだけでどうなるか」という疑問も多く見かけます。ここは志望校によって答えが変わります。

国公立は1冊、私立は増やす

英文法はVintageだけでよいというのが基本方針です。特に国公立志望の場合は、これ1冊で必要な文法知識は揃います。網羅系の文法書を複数持つ必要はありません。理由は、国公立の入試で問われる文法の水準が、Vintageの範囲でカバーできるからです。二次試験で長文を読むための土台としても十分です。足りないと感じるのは、たいてい仕上がっていないだけで、教材が足りないわけではありません。

1冊を回し切って反射で答えられる状態にする。これができていれば、文法で困る場面はほとんどなくなります。一方、私立志望の場合は事情が変わります。英語の必要な知識量が増えるので、参考書を増やす必要があります。私立の入試は文法・語法の設問そのものが多く、細かい知識を直接問われる形式も見られるためです。

この場合、Vintageを土台にしたうえで、志望校の出題傾向に合わせて上乗せしていく形になります。どこまで増やすかは受験校によって変わるので、過去問を見て判断してください。国公立と私立で、文法にかけるべき時間はまったく違います。自分がどちらの方針で進めるべきか迷う場合は、志望校を確定させるのが先です。ここが決まらないと、文法にかける時間も決まりません。

難関大志望でもVintageで足りるか

「東大や旧帝大を目指す場合でもVintageで足りるのか」という質問も受けます。文法の土台としては足ります。前述のとおり二次試験でも叩ける基礎力がつくので、難関大だからといって別の文法書に乗り換える必要はありません。ただし、難関大の英語で差がつくのは文法そのものではありません。竹内個別が旧帝大の英語で最も差がつくポイントとして挙げているのは読解スピードです。

処理量が多く、時間内に読み切れるかどうかで結果が変わります。文法はその前提として必要なだけで、ここで点を取りにいくわけではありません。したがって難関大志望ほど、文法は短期間で仕上げて長文と解釈に時間を寄せるべきだといえます。Vintageを完璧にすることに時間をかけすぎると、読解の演習量が足りなくなります。土台は必要ですが、土台を磨き続けても建物は建ちません。

時期の目安としては、高3の夏までに文法を回し切っておきたいところです。夏以降は長文演習と過去問に時間を使う必要があり、そこで文法に戻っている余裕はありません。文法は夏までの課題だと考えて、それまでに終わる計画を組んでください。逆に、高3の秋になっても文法が終わっていないという場合は、範囲を絞る判断が必要になります。前述のとおり語法は優先順位が下がるので、文法パートだけに絞って回し切る。全部を追いかけて全部中途半端になるより、確実です

大岩を挟むべきか

志望校で必要な冊数が変わる|国公立はVintage1冊、私立は参考書を増やす

「Vintageの前に講義系を挟むべきか」という質問もあります。代表的なのが大岩のいちばんはじめの英文法ですが、大岩はレベルが低いので、必須ではありません。ただし英文法が苦手で、Vintageを開いても解説の意味が取れないという場合は、やってもいいと考えています。土台がない状態でVintageを回しても、答えを覚えるだけの作業になってしまうからです。自分の状態で判断してください。判定の基準はシンプルで、Vintageの解説を読んで理解できるかどうかです。

読めば分かるなら挟む必要はありませんし、読んでも分からないなら1段やさしいものから入ったほうが早くなります。講義系を挟む場合も、そこに時間をかけすぎないでください。目的はVintageを回せる状態を作ることであって、講義系を仕上げることではないからです。一通り読んだら、理解しきっていなくてもVintageに戻ってください。実際に問題を解くほうが、読んでいるだけより定着します。そして講義系を1冊読み終えたら、それで役目は終わりです。手元に置いて、詰まったときに引くという使い方に切り替えてください。繰り返し通読する類の本ではありません。

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NextStageとどちらを使うか

「ネクステとビンテージ、どっちがいいか」という質問は非常に多く寄せられます。竹内個別の答えははっきりしています。

配られたほうを使い、複数はやらない

確認テストは最後に使う|本体を回してから解き、落とした範囲へ戻る

どちらでも構いません。学校で配られたものをやってください。VintageとNextStageは同じ枠の網羅系文法書で、収録内容にも決定的な差はありません。どちらを選ぶかで結果が変わることは、ほとんどないと考えています。学校で配られているなら、授業や小テストもそれに沿って進みます。わざわざ別の1冊を買い直すと、費用が増えるうえに学校の進度とも合わなくなります。

手元にあるほうを使い切るのが、いちばん早い選択です。これは竹内個別が他の教科でも取っている立場と同じです。網羅系の教材は、どれを選ぶかより選んだ1冊を仕上げ切れるかで結果が決まります。そのうえで強調しておきたいのが、複数やるのは時間の無駄だという点です。VintageとNextStageを両方持っている、あるいは両方やろうとしている人がいますが、これは避けてください。

収録内容が重複しているので、2冊目をやっても新しく得られる知識はわずかです。その時間を長文や解釈に回したほうが、点数には確実につながります。文法にかける時間は必要最小限で回し切るという原則から外れています。すでに2冊持っている場合は、学校で配られたほうに絞ってください。もう1冊は使わなくて構いません。

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版の違いとアプリ・確認テスト

Vintageまわりでよく調べられている周辺情報を整理しておきます。ここは事実の確認なので、簡潔にまとめます。

版の違いとデジタル版

Vintageは改訂されていて、3rd Editionと4th Editionが流通しています。学習指導要領の変更に合わせて内容が調整されているため、手元の1冊がどちらなのかを確認しておいてください。表紙に版が記載されています。学校で配られている場合は、指定された版をそのまま使ってください。

問題番号や収録順が版によって異なるため、授業や小テストで「○番」と指示が出たときに噛み合わなくなります。譲り受けたものや中古で買ったものは、版が一致しているか確認が必要です。自分で購入する場合は、新しい版を選んでおけば問題ありません。ただし前述のとおり、学校で配られているなら買い直す必要はありません。

確認テストと応用テストの使い方

Vintageには確認テストや応用テストといった付属の問題が用意されていて、これらの答えを探している人も多く見かけます。使い方の考え方はシンプルで、本体を回し切ってから使うものだと捉えてください。順番を逆にすると、力を測る道具が練習台になってしまいます。本体の問題を赤シートで何周も回し、見た瞬間に判断できる状態を作る。そのうえで確認テストを解けば、本当に定着しているかどうかが分かります。ここで落とした範囲が、自分の弱点です。

印をつけて本体に戻り、その範囲だけ回し直してください。学校で確認テストが小テストとして実施される場合は、その日程が締切になります。範囲を先に確認して、そこまでを本体で回し切っておく。テストを目標地点として使うと、回すペースが自然に決まります。答えを探すより、この使い方のほうが得るものは大きいでしょう。Vintageには学習用のアプリや電子版、確認テストといった付属のツールが用意されています。これらを使うかどうかは好みの範囲ですが、基本の回し方は変わりません

赤シートで隠して回すという原則は、紙でもデジタルでも同じです。デジタル版の利点は、持ち歩きやすさと出題順のシャッフルにあります。紙の教材だと同じ並びで覚えてしまうことがあるので、順番が変わるのは反復の質を上げます。移動時間に回したい場合も便利でしょう。ただし、ツールを揃えることが目的にならないよう注意してください。必要なのは周回数であって、環境ではありません。手元の紙の1冊と赤シートがあれば、すでに始められる状態です。

アプリや電子版を検討するのは、紙で数周してからで構いません。回し方が固まっていない段階で環境を増やしても、選択肢が増えるだけで進みません。まず紙で1周してみて、移動時間に回したいと感じたら追加する。この順番なら失敗しません。なお、学校から電子版が案内されているなら、それに乗って構いません。竹内個別は紙かデジタルかにこだわりを持っていません。赤シート方式と同じ原理で、解答を隠して思い出す作業ができれば形式は問いません

よくある質問

Vintageは意味ないのですか?

意味がないわけではなく、得点に直結しにくいだけで絶対に必要です。文法をやったからすぐ点数が上がるわけではありませんが、やらないと長文で直感に頼る箇所が増えて点数が下がります。点を取りにいく教材ではなく、点を落とさないための土台だと考えてください。

Vintageはノートを作ったほうがいいですか?

作らなくて構いません。書き写したノートを見直すことがほとんどないためです。同じ時間で問題集を1周多く回したほうが確実に定着します。赤シートで解答を隠して回すだけで十分に機能します。

Vintageに直接書き込んでもいいですか?

自習用としては避けてください。何度も回して使う教材なので、答えを書き込むと2周目に答えが見えている状態になり、反復になりません。学校から書き込みを指示されている場合は、それに従ったうえで自習用の運用を別に持ってください。

解説は全部読むべきですか?

わからなかった問題だけで構いません。正解した問題の解説まで読んでいると1周にかかる時間が跳ね上がります。Vintageの解説は詰まったときに引くためのものなので、辞書のように必要な箇所だけ使ってください。

熟語も考えて解くのですか?

いいえ、熟語は反復の領域です。英単語と同じ回し方で構いません。英語を見て1秒で意味を思い出す練習を高速で繰り返してください。文法事項は考えて解き、熟語は覚える、と切り替えるのがポイントです。

英語から日本語だけでいいですか?

はい、英語→日本語の一方向で構いません。Vintageを使う目的は長文を読むことにあり、日本語から英語を組み立てる力はこの段階では必要ないからです。双方向でやると時間が倍かかり、そのわりに読解力は変わりません。

会話表現や発音・アクセントはやるべきですか?

共通テストでは発音・アクセントを単独で問う設問が出題されていないため、飛ばして構いません。会話表現も同様に優先度は低くなります。優先順位は文法がいちばん上で、次に熟語、その後が語法、会話表現と発音・アクセントがいちばん下です。ただし私立志望の場合は志望校の過去問で出題形式を確認してください。

語法はやらなくていいですか?

優先順位が下がるというだけで、やってはいけないという意味ではありません。Vintageをやる目的は長文を読むことなので、文法が最優先になります。時間が限られているなら文法を確実にし、余裕があれば語法まで仕上げてください。

Vintageだけで足りますか?

国公立志望であれば、英文法はVintageだけで足ります。私立志望の場合は英語の必要な知識量が増えるため、参考書を増やす必要があります。足りないと感じるときは、教材ではなく仕上がりの問題であることがほとんどです。

Vintageは何周すればいいですか?

回数そのものに意味はありません。基準は、問題を見た瞬間に答えが浮かぶかどうかです。3周で到達する人もいれば5周かかる人もいます。回数を目標にすると達成したところで止まってしまうので、状態を目標にしてください。

確認テストや応用テストはいつ使いますか?

本体を回し切ってから使ってください。順番を逆にすると、力を測る道具が練習台になってしまいます。本体を赤シートで何周も回し、見た瞬間に判断できる状態を作ったうえで解けば、本当に定着しているかが分かります。落とした範囲が弱点です。

NextStageとVintageはどちらがいいですか?

どちらでも構いません。学校で配られたものを使ってください。収録内容に決定的な差はなく、複数やるのは時間の無駄になります。すでに2冊持っている場合は、学校で配られたほうに絞ってください。

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まとめ

Vintageの使い方で最も多い誤解が、ノートを作ることです。書き込みもノートも不要で、赤シートで解答を隠して回すだけで足ります。何度も回して使う教材なので、書き込みは自分で反復の機会を潰す行為になります。解説はわからなかった問題だけ読んでください。回し方は部位によって変えます。文法事項は考えて解き、熟語は英単語と同じ反復で回してください。方向は英語→日本語の一方向で構いません。語法は優先順位が下がり、会話表現と発音・アクセントは飛ばして構いません。まず文法を確実にしてください。そして立ち位置を間違えないことが大切です。Vintageは必須ですが、これだけで点数が上がる人はなかなかいません。飯を食べたから風邪が治るわけではありませんが、飯を食べないと風邪を引きます。文法も同じで、点を取りにいく教材ではなく点を落とさないための土台です。文法にかける時間は必要最小限で回し切り、余った時間を長文と解釈に回してください。判断に迷う場合は、無料相談会で個別にお伝えします。

著者:竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修:竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

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