志望理由書の書き方|4つの要素と構成テンプレートで誰でも書ける
「志望理由書って何を書けばいいの?」「例文を見ても自分に当てはめられない」と悩んでいませんか。
志望理由書は学校推薦型選抜や総合型選抜でほぼ必ず求められる書類です。しかし、書き慣れていない高校生にとって800〜2000字の文章を書くのはハードルが高いでしょう。
実は、志望理由書には「書くべき4つの要素」があり、この構成テンプレートに沿って書けば、誰でも説得力のある志望理由書を作ることができます。
この記事では、志望理由書の書き方を構成テンプレートと例文付きで解説します。
この記事でわかること
- 志望理由書に書くべき4つの要素
- 構成テンプレートと各パートの書き方
- 学部別の例文(文系・理系・医療系)
- やってはいけないNGパターン
- 志望理由書を仕上げるまでのステップ
志望理由書に書くべき4つの要素

志望理由書は自由に書くものではありません。評価される志望理由書には共通する4つの要素があります。この4つを順番に書いていけば、論理的で説得力のある志望理由書が完成します。
要素1:きっかけ(なぜ興味を持ったか)
その学部・学科に興味を持った具体的なきっかけを書きます。「昔から興味があった」では弱すぎます。「高校2年のとき、祖父の入院をきっかけに医療に関心を持った」のように、具体的なエピソードを1つ挙げてください。
きっかけは大げさである必要はありません。授業で扱ったテーマ、ニュースで見た出来事、本で読んだ内容など、日常の体験で十分です。大切なのは「自分の言葉で具体的に書けるか」です。
要素2:将来像(卒業後に何をしたいか)
大学を卒業した後、どのような仕事や活動をしたいのかを書きます。「社会に貢献したい」のような抽象的な表現ではなく、「地方の医療過疎地域で働く医師になりたい」のように具体的に示しましょう。
将来像が明確であればあるほど、「この学部で学ぶ必然性」が伝わります。
要素3:学びたいこと(大学で何を学ぶか)
将来像を実現するために、大学で具体的に何を学びたいのかを書きます。「経済学を学びたい」ではなく、「行動経済学のゼミで、消費者心理に基づいたマーケティング手法を研究したい」のように、学部のカリキュラムやゼミ、研究室の内容に踏み込んで書いてください。
ここで重要なのが、志望大学のパンフレットやWebサイトを事前に徹底的に調べることです。カリキュラム、教授の研究テーマ、特色あるプログラムなど、その大学でしかできないことを具体的に挙げられれば説得力が格段に上がります。
要素4:なぜこの大学か(他大学との差別化)
同じ学部は他の大学にもあります。「なぜ他の大学ではなく、この大学なのか」を明確に書けるかどうかが、合否を分けるポイントです。
大学のアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)に自分の志望理由が一致していることを示すと効果的です。アドミッション・ポリシーは大学の公式サイトに掲載されているので、必ず確認してください。
志望理由書の構成テンプレート
800字の志望理由書を想定した構成テンプレートです。文字数に応じて各パートの比率を調整してください。
- 結論(2〜3行):志望する大学・学部と、志望する理由を一言で述べる
- きっかけ(150〜200字):興味を持った具体的なエピソード
- 将来像(100〜150字):卒業後にやりたいこと
- 学びたいこと(200〜250字):大学で具体的に学ぶ内容。カリキュラムやゼミに言及
- なぜこの大学か(150〜200字):他大学にはない特色、アドミッション・ポリシーとの一致
- まとめ(2〜3行):入学への意欲を改めて表明
ポイントは「結論から書く」ことです。最初の2〜3行で志望理由の核心を述べ、その後で根拠を展開します。読み手(大学の教員)は大量の志望理由書を読むため、最初に結論がないと印象に残りません。
志望理由書のNGパターン4つ
1.「有名だから」「就職に有利だから」
大学のブランドや就職実績だけを理由にするのは最も避けるべきパターンです。それは「どの大学でも言える理由」であり、「なぜこの大学か」の答えになっていません。
2. 抽象的すぎる表現
「社会に貢献したい」「幅広い知識を身につけたい」「グローバルに活躍したい」といった表現は誰でも書けてしまうため、差別化になりません。必ず具体的なエピソードや固有名詞を入れてください。
3. 大学の情報を調べていない
カリキュラムやゼミの内容に一切触れず、漠然とした志望理由を書く人がいます。大学側は「うちの大学のことを本当に調べたのか?」を見ています。パンフレットやWebサイトで必ず下調べをしてください。
4. 例文をそのままコピーする
ネットの例文を参考にするのは構いませんが、そのまま使うのは絶対にNGです。大学の教員は何百通もの志望理由書を読んでおり、コピペはすぐにバレます。例文は「構成の参考」として使い、内容は必ず自分の体験と言葉で書いてください。
志望理由書を仕上げるまでの5ステップ
- 志望大学のパンフレット・Webサイト・アドミッション・ポリシーを徹底的に読む
- 4つの要素(きっかけ・将来像・学びたいこと・なぜこの大学か)を箇条書きでメモする
- 構成テンプレートに沿って下書きを書く
- 学校の先生・塾の先生に添削してもらう(最低3回は書き直す)
- 声に出して読み、不自然な箇所や冗長な表現を削る
最も大切なのは「添削を受けること」です。自分では気づかない論理の飛躍や表現のクセを、第三者の目で指摘してもらうことで格段に完成度が上がります。最低3回は書き直すつもりで取り組んでください。
まとめ|志望理由書は「4つの要素」で構成する
- 志望理由書に書くべきは「きっかけ」「将来像」「学びたいこと」「なぜこの大学か」の4要素
- 結論から書き始め、具体的なエピソードと固有名詞を入れる
- 大学のパンフレット・アドミッション・ポリシーは必ず事前に調べる
- 例文はコピーせず、構成の参考として使う
- 第三者に添削してもらい、最低3回は書き直す
志望理由書は指定校推薦の校内選考でも公募推薦でも必ず求められます。早めに準備を始め、何度も推敲を重ねてください。推薦と並行して一般選抜の勉強計画も進めておくことを忘れずに。
著者: 尾崎侑絃(竹内個別 講師)
監修: 竹内壮志(竹内個別 塾長)

