リスニングの勉強法|音声知覚と意味理解を鍛えて英語耳を作る方法
「リスニングってどうやって勉強すればいいの?」「聞き流しで本当に伸びるの?」と悩んでいませんか。
リスニングが苦手な受験生の多くは、「たくさん聞けばそのうち聞こえるようになる」と思い込んでいます。しかし、ただ聞き流すだけでは点数は伸びません。
竹内個別では、リスニング力を「音声知覚」と「意味理解」の2つに分解して指導しています。この2つのどちらが足りないかを特定し、的確に対策することで、リスニングは確実に伸ばせます。
この記事では、共通テスト英語リスニングの対策法を中心に、リスニングの勉強法を解説します。
この記事でわかること
- リスニング力を構成する「音声知覚」と「意味理解」の違い
- 自分のリスニングの弱点を特定する方法
- 音声知覚を鍛える具体的なトレーニング法
- 共通テスト英語リスニングの対策と参考書
- リスニングの勉強スケジュール
リスニング力の正体|「音声知覚」と「意味理解」の2つの能力

リスニングが苦手な原因を正しく把握するには、リスニング力を2つの能力に分解して考える必要があります。
音声知覚とは
音声知覚とは、耳に入ってきた音声を「英語」として認識する能力です。リスニングでは耳で音声知覚を行い、リーディングでは目から文字情報を認識します。
「リーディングはできるのにリスニングができない」という人は、音声知覚の能力が足りていません。文字で見れば分かるのに、音で聞くと分からない。これは英語の音そのものを正確に聞き取れていないということです。
意味理解とは
意味理解とは、認識した音声や文字情報から意味を理解する能力です。いくら音声知覚ができても、「apple」の意味が「りんご」だと分からなければ、聞き取れたことにはなりません。
意味理解の土台になるのは、単語力・文法力・解釈力といった基礎スキルです。これらが不足している場合は、リスニング対策の前に基礎を固める必要があります。
自分の弱点を特定する方法
リスニングの勉強を始める前に、自分の弱点が「音声知覚」と「意味理解」のどちらにあるか確認しましょう。方法は簡単です。
- 共通テストのリスニング問題を1問解く
- 間違えた問題のスクリプト(英文)を読む
- スクリプトを読めば意味が分かるか確認する
スクリプトを読んで意味が分かるのに、聞いたときに分からなかった場合は「音声知覚」が弱点です。スクリプトを読んでも意味が分からない場合は「意味理解」、つまり単語・文法・解釈の基礎力が不足しています。
音声知覚を鍛える勉強法|発音できない音は聞き取れない
竹内個別では「自分で発音できない音声は聞き取ることが難しい」という方針でリスニング指導を行っています。発音が良くなると自然と耳も鍛えられ、「英語耳」を作ることができます。
音読とオーバーラッピング
音声知覚を鍛える最も基本的なトレーニングは音読です。リスニング問題のスクリプトを、音声を聞いた後に自分で声に出して読みます。
オーバーラッピングは、音声を流しながら同時に声を出して読む方法です。音声のスピード・リズム・イントネーションに合わせることで、英語の音のパターンが体に染み込みます。
シャドーイング
シャドーイングは、音声を聞きながらスクリプトを見ずに、少し遅れて真似して発音するトレーニングです。音読やオーバーラッピングよりも難易度が高いですが、音声知覚を鍛える効果は最も大きいです。
いきなりシャドーイングから始めるのは難しいので、音読→オーバーラッピング→シャドーイングの順にステップアップしてください。
発音の矯正
日本語にない英語の音(th, r/l, v/b, f など)を正確に発音できるようになると、その音が聞こえるようになります。竹内個別では発音の添削指導を行い、「聞き取れない音を発音できるようにする」アプローチでリスニング力を向上させています。
独学の場合は、発音記号の基礎を学べる動画や参考書で、まず英語の音のルールを理解しましょう。連結(リンキング)や脱落(リダクション)といった音声変化のルールを知っているだけで、聞き取れる範囲が大きく広がります。
意味理解を鍛える勉強法|基礎力がリスニングの土台
音声知覚ができても、意味が取れなければ得点できません。意味理解の土台は以下の3つです。
- 単語力:英単語の覚え方でも解説しているとおり、反射レベルで意味が出てくる状態が必要
- 文法力:文の構造が分からなければ、長い文が聞き取れてもつながりが理解できない
- 解釈力:英文を前から順に意味を取る力。リスニングでは後ろから訳し直す余裕がない
リスニングが苦手な人の中には、実は英語の基礎力自体が不足しているケースが多いです。スクリプトを読んでも意味が取れない場合は、リスニング対策よりも先に単語・文法・解釈の勉強を優先してください。基礎力が上がれば、リスニング力も自然と向上します。
共通テスト英語リスニングの対策
共通テストリスニングの特徴
共通テスト英語リスニングには以下の特徴があります。
- 配点は100点(リーディングと同配点)
- 1回読みと2回読みが混在する
- 後半の問題ほど1回読みが多く、難易度が上がる
- 図表やグラフを見ながら聞き取る問題がある
- 複数の情報を整理して判断する力が求められる
先読みのテクニック
共通テストリスニングで最も重要なテクニックは「先読み」です。音声が流れる前に設問と選択肢に目を通し、「何を聞き取ればいいか」を事前に把握しておきます。
特に1回読みの問題では、先読みができているかどうかで正答率が大きく変わります。過去問演習では、先読みの時間配分も含めて練習してください。
おすすめの参考書・問題集
- 1カ月で攻略!大学入学共通テスト英語リスニング(アルク):短期集中型。先読みのポイントや実践テクニックも解説されており、共通テスト対策の入門に最適
- 共通テスト総合問題集 英語リスニング(河合出版):本番形式の模試が複数回分収録。実戦練習に
- 共通テスト・センター過去問:本番の音声と問題形式に慣れる最良の教材
リスニングの勉強スケジュール
高1〜高3夏:基礎力を固める時期
この時期はリスニング専用の勉強をする必要はありません。単語・文法・解釈の基礎力を固めることが、結果的にリスニング力の向上につながります。英単語を覚える際に音声も一緒に聞く習慣をつけるだけで十分です。
高3秋〜冬:音声知覚のトレーニングを開始
基礎力が固まったら、音読・オーバーラッピング・シャドーイングで音声知覚を鍛えます。毎日15〜20分、リスニング素材を使ったトレーニングを習慣にしましょう。
共通テスト直前期(12月〜1月):過去問演習
共通テスト形式の問題を本番と同じ条件で解きます。先読みの時間配分、1回読み問題への対応、図表問題の処理など、実戦的なスキルを磨いてください。
まとめ|リスニングは「聞き流し」では伸びない
- リスニング力は「音声知覚」と「意味理解」の2つの能力で構成される
- リーディングはできるのにリスニングが苦手なら「音声知覚」が弱点
- スクリプトを読んでも意味が分からないなら「意味理解」=基礎力不足
- 「自分で発音できない音は聞き取れない」。発音を鍛えれば耳も鍛えられる
- 音読→オーバーラッピング→シャドーイングの順にステップアップ
- 共通テストでは「先読み」が最重要テクニック
リスニングは正しい方法で鍛えれば確実に伸びます。英検2級に合格したHitomiさんも、発音と音声知覚のトレーニングを通じてリスニング力を大幅に向上させました。
著者: 尾崎侑絃(竹内個別 講師)
監修: 竹内壮志(竹内個別 塾長)

