古文の勉強法|英語と同じ順番で攻略する単語・文法・読解の3ステップ
「古文の勉強法が分からない」「単語は覚えたのに文章が読めない」と悩んでいませんか。
古文の勉強で多くの受験生が陥る失敗は、「なんとなく読んで、なんとなく選択肢を選ぶ」ことです。しかし、古文は「なんとなく」では絶対に安定しません。
竹内個別では、古文を「言語の勉強」として位置づけています。英語と同じように、単語→文法→長文の順番で勉強するのが正解です。英語の長文読解と古文の読解は本質的に同じで、単語を知らなければ読めないし、文法が分からなければ正確な訳ができません。
この記事では、古文の勉強法を「言語学習」の観点から体系的に解説します。
この記事でわかること
- 古文の勉強法の正しい順番(単語→文法→読解)
- 助動詞の覚え方と品詞分解のやり方
- 「読めない」を「読める」に変える具体的なステップ
- 古文の勉強でやってはいけないこと
- 理系・文系別の古文の勉強時間の目安
古文の勉強法の大前提|英語と同じ「言語学習」である

古文の勉強法で最も大切な考え方は、古文は「国語」ではなく「外国語」に近いということです。
現代日本語と古典日本語は、同じ日本語でも文法体系が大きく異なります。助動詞の種類も意味も違い、敬語の体系も複雑です。つまり、古文は「読めるはず」の科目ではなく、「新しい言語として学ぶべき」科目なのです。
英語の勉強法と正しい順番を思い出してください。英語は単語→文法→解釈→長文の順番で勉強しますよね。古文も全く同じです。単語→文法→読解。この順番を守ることが、古文の成績を上げる最短ルートです。
ステップ1:古文単語を覚える|全ての土台
古文の勉強は単語の暗記から始めます。単語を知らなければ文章が全く読めないのは、英語と同じです。
古文単語の覚え方
おすすめの単語帳は古文単語ゴロゴ(565語)です。語呂合わせで覚えられるため、暗記が苦手な人でも取り組みやすいです。
覚え方のポイントは英単語と同じで、高速周回です。1周で完璧にしようとせず、何周も繰り返して定着させます。目安として、共通テストなら300語、MARCH以上なら500語以上を覚えましょう。
古文単語で特に注意すべきは、現代語と意味が異なる単語です。たとえば「あはれ」は「かわいそう」ではなく「しみじみとした感動」、「おどろく」は「驚く」ではなく「目を覚ます」という意味です。現代語との違いを意識して覚えてください。
ステップ2:古典文法を固める|助動詞が合否を分ける
単語の暗記と並行して、文法を固めます。英語でいえば「文法書を1冊仕上げる」段階です。
助動詞を最優先で覚える理由
古文の文法で最も重要なのが助動詞です。助動詞は文の意味を決定づける要素であり、1つ間違えるだけで文全体の解釈が変わります。
たとえば「む」には推量・意志・勧誘・仮定・婉曲の5つの意味があり、文脈で判断します。「花咲かむ」が「花が咲くだろう(推量)」なのか「花を咲かせよう(意志)」なのかで、文の意味が全く変わるのです。
助動詞で覚えるべきは3つのセットです。
- 意味(推量・過去・打消・完了など)
- 接続(未然形接続・連用形接続・終止形接続など)
- 活用(活用表を暗唱できるレベルまで)
この3つをセットで覚えることで、本文中で助動詞に出会ったときに「何形に接続しているか→どの助動詞か→どの意味か」と論理的に判定できるようになります。
敬語で主語を特定する
古文で主語が省略されるのはよくあることです。主語が分からなければ「誰が何をしたのか」が判断できず、設問に答えられません。
主語を特定するカギとなるのが敬語です。尊敬語が使われていれば主語は身分の高い人、謙譲語が使われていれば動作の対象が身分の高い人、という判断ができます。敬語の種類(尊敬・謙譲・丁寧)を正確に判別できるようにしましょう。
おすすめの文法参考書
竹内個別がおすすめする文法参考書は「古文上達 基礎編 読解と演習45」(Z会)です。文法の解説と読解演習がセットになっており、文法を暗記するだけでなく、実際の文章で使う練習ができます。
ステップ3:読解演習|品詞分解を丁寧に
単語と文法の基礎が固まったら、読解演習に入ります。ここが「知識を得点に変える」段階です。
品詞分解を省略しない
古文の読解で最もやってはいけないのは、「なんとなく読む」ことです。竹内個別では、古文を英語の長文読解と同じように捉えており、一文一文を品詞分解して正確に意味を取ることを徹底しています。
品詞分解とは、文中の単語を品詞ごとに分け、動詞の活用形や助動詞の意味を特定する作業です。英語でいえば「SVOCを特定して構文を取る」作業に相当します。
この作業を丁寧にやるから時間がかかるのであり、共通テスト国語の時間配分で古文に22分を確保しているのはそのためです。「だいたい合ってるだろう」で選択肢を選ぶのは最も得点を落とす原因です。
古文常識を押さえる
古文の世界観は現代とは大きく異なります。「出家」が当時どれほど重大な決断だったか、「垣間見」がどういう行為か、「物忌み」とは何かなど、古典常識を知っていると文章の理解度が格段に上がります。
わざわざ古典常識の参考書を買う必要はありません。単語帳のコラムや文法書の補足に載っている情報を読むだけで十分です。
古文の勉強でやってはいけないこと
文法を後回しにして読解から始める
「問題をたくさん解けば慣れる」と考えて、文法が固まっていない段階で読解問題に取り組む人がいます。しかし、助動詞の知識がない状態で読解をしても「なんとなく読む」癖がつくだけで、実力は伸びません。
英語で文法を知らずに長文を読んでも意味がないのと同じです。必ず単語と文法を先に固めてから読解に入ってください。
現代語訳を丸暗記する
教科書の古文を現代語訳ごと丸暗記する勉強法は、定期テストでは点が取れますが、入試では全く役に立ちません。入試では初見の文章が出題されるため、「自分で品詞分解して訳す力」が必要です。暗記ではなく、読解のプロセスを鍛えましょう。
古文に時間をかけすぎる
古文は覚えるべき量が英語や数学ほど多くありません。単語300〜565語、助動詞28種、敬語の基本パターンを覚えれば、基礎は十分です。古文に時間をかけすぎて英語や数学がおろそかになるのは本末転倒です。受験全体のバランスを常に意識してください。
古文の勉強スケジュール
高1〜高2:単語と文法をコツコツ
この時期は古文単語を隙間時間で進めながら、学校の授業で文法を固めていきます。助動詞の活用表は早い段階で暗唱できるようにしておくと、高3になってからの伸びが大きく違います。
高3前半:読解演習
単語と文法が固まったら、古文上達などの問題集で読解演習を行います。品詞分解を丁寧にやる習慣をこの時期につけてください。
高3後半〜直前期:過去問演習
共通テスト・志望校の過去問で仕上げます。時間配分を意識し、22分以内で解く練習をしてください。
まとめ|古文は「言語学習」。英語と同じ順番で勉強する
- 古文は外国語と同じ。単語→文法→読解の順番を必ず守る
- 助動詞の意味・接続・活用を3点セットで覚えるのが最優先
- 敬語で主語を特定する技術を身につける
- 読解では品詞分解を省略しない。「なんとなく」は厳禁
- 古文に時間をかけすぎない。基礎は英語ほど量が多くない
古文は正しい順番で知識を積み上げれば、確実に得点できる科目です。偏差値40台から東京学芸大に合格したSくんも、科目ごとの優先順位を明確にした勉強計画で逆転合格を実現しました。
著者: 尾崎侑絃(竹内個別 講師)
監修: 竹内壮志(竹内個別 塾長)


