古文の参考書おすすめ|単語・文法・読解の正しい順番とルート
「古文の参考書、何から手をつければいいか分からない」と悩んでいませんか。
古文単語帳・文法書・読解問題集と種類が多く、どの順番で進めればいいのか迷ってしまう受験生は多いです。しかし、古文の勉強で最も大切なのはシンプルで、「単語→文法→読解」の順番を守ることです。
古文は英語の長文読解に似ています。単語を知らなければ読めないし、文法(特に助動詞)が分からなければ正確な現代語訳ができません。逆に言えば、単語と文法を固めるだけで確実に得点できる「知識で解く科目」です。
この記事では、竹内個別の指導経験をもとに、古文の参考書ルートを志望校レベル別に解説します。
この記事でわかること
- 古文の参考書を使う正しい順番(単語→文法→読解)
- おすすめの古文単語帳と文法書
- 共通テスト・MARCH・早慶レベル別の参考書ルート
- 古文の勉強で最も大切な「助動詞」の攻略法
- 古文にかける時間の目安とスケジュール
古文の勉強で最も大切なこと|単語→文法→読解の順番を守る

古文の参考書ルートを考える前に、勉強の優先順位を押さえましょう。
古文は「知識で解く科目」です。英語と同じように、単語を知らなければ文章が読めず、文法を知らなければ正確な訳ができません。つまり、知識をどれだけ正確に覚えているかが、そのまま得点に直結します。
竹内個別では、古文を英語の長文読解に似た科目として位置づけています。品詞分解と助動詞の意味判定を丁寧に行い、持っている知識を正確に使い切ることが得点の鍵です。
古文で最もやってはいけないのは、「だいたい合ってるだろう」で選択肢を選ぶことです。知識があるのにそれを正確に使わないのは、せっかく覚えた英単語を長文で使わないのと同じくらいもったいないことです。
ステップ1:古文単語を覚える
古文の勉強で最初にやるべきは単語の暗記です。単語を知らなければ文章の内容が全く分からないため、他の何よりも優先してください。
おすすめの古文単語帳
竹内個別がおすすめする古文単語帳は「古文単語ゴロゴ」(565語)です。語呂合わせで覚えられるため、暗記が苦手な人でも取り組みやすく、収録語数も共通テストからMARCHレベルまで十分にカバーしています。
学校で「読んで見て覚える重要古文単語315」や「古文単語330」が配られている場合は、それを使っても構いません。大切なのはどの単語帳を使うかではなく、1冊を完璧にすることです。
覚え方のコツは、英単語と同じで高速周回です。1周で完璧にしようとせず、何周も繰り返して定着させましょう。「覚えた単語にチェックをつけ、チェックのない単語だけ繰り返す」方法が効率的です。
必要な語数の目安
- 共通テストのみ:300語程度で十分
- MARCH・関関同立:400〜500語
- 早慶・上智:500〜600語(ゴロゴ565で対応可能)
ステップ2:古典文法を固める|助動詞が最重要
単語の暗記と並行して、古典文法を固めていきます。古典文法の中で最も重要なのが助動詞です。
助動詞を最優先で覚える理由
古文の現代語訳で最も差がつくのが助動詞の意味判定です。たとえば「む」という助動詞には推量・意志・勧誘・仮定・婉曲という5つの意味があり、文脈に応じてどの意味かを判断する必要があります。
助動詞の意味を1つ間違えるだけで、文全体の解釈が変わってしまいます。共通テストでも助動詞の意味を問う問題は毎年出題されており、ここを正確に判断できるかどうかが得点を大きく左右します。
おすすめの文法参考書
竹内個別がおすすめする文法系の参考書は「古文上達 基礎編 読解と演習45」(Z会)です。文法の解説と読解演習がセットになっており、文法を学びながら実際の文章で使う練習ができます。文法だけを暗記するのではなく、読解の中で文法を使う感覚が身につくため、非常に効率的な1冊です。
文法のドリルとしては「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」(河合出版)も定番です。書き込み式で30ステップに分かれているため、体系的にコツコツ進められます。学校で配られた文法書がある場合はそれを使っても構いません。
文法で覚えるべきこと
- 助動詞の意味・接続・活用(最優先)
- 敬語(尊敬・謙譲・丁寧の判別と主語の特定)
- 助詞(接続助詞「ば」「ど」「を」の用法)
- 動詞の活用(四段・下二段・上二段などの判別)
この中でも助動詞と敬語は配点が高い頻出分野です。この2つを完璧にするだけで、古文の得点は大きく安定します。
ステップ3:読解演習で実戦力を鍛える
単語と文法の基礎が固まったら、読解問題集で実戦練習に入ります。
読解演習で意識してほしいのは「品詞分解を丁寧にやること」です。なんとなく読んで選択肢を選ぶのではなく、一文一文を品詞分解し、助動詞の意味を特定し、敬語から主語を判定する。この作業を丁寧に行うことで、知識が得点に変わります。
共通テスト国語の時間配分で古文に22分を確保しているのは、この丁寧な作業を急がせないためです。焦って雑に読むくらいなら、丁寧に読んで確実に得点する方が結果的に点数は上がります。
志望校レベル別|古文の参考書ルート
共通テストのみ(理系・国公立文系)
- 古文単語ゴロゴ(または学校配布の単語帳)
- 古文上達 基礎編 読解と演習45
- 共通テスト・センター過去問
共通テストレベルなら、単語300語+文法(助動詞・敬語)+過去問演習で十分対応できます。古文上達で文法と読解を同時に鍛え、過去問で仕上げましょう。
MARCH・関関同立レベル
- 古文単語ゴロゴ(565語を全範囲)
- 古文上達 基礎編 読解と演習45
- 全レベル問題集 古文③(私大標準レベル)
- 志望校の過去問
MARCHレベルでは記述問題が出る大学もあるため、現代語訳の精度がより求められます。古文上達で基礎を固めた後、レベル別問題集で演習量を増やしましょう。
早慶・上智レベル
- 古文単語ゴロゴ(565語を全範囲)
- 古文上達 基礎編 読解と演習45
- 古文上達 読解と演習56(応用編)
- 有名私大古文演習または首都圏「難関」私大古文演習
- 志望校の過去問
早慶・上智の古文は文章の難易度が高く、和歌の解釈が問われることもあります。古文上達の応用編まで進め、難関私大向けの問題集で演習を積んでください。ただし、古文に時間をかけすぎて英語の対策がおろそかになるのは本末転倒です。全体のバランスを意識しましょう。
古文の参考書を使う際の注意点
単語と文法は同時並行で進める
「単語を完璧にしてから文法」と考える人がいますが、同時並行で進めた方が効率的です。単語帳を毎日少しずつ進めながら、文法書も並行して取り組みましょう。
読解問題集は文法が固まってから
一方、読解問題集に入るタイミングは注意が必要です。助動詞の意味と接続が曖昧な状態で読解に入っても、品詞分解ができず「なんとなく読む」癖がついてしまいます。最低限、助動詞と敬語の知識が入ってから読解に進んでください。
古典常識も知っておくと有利
古文の文章を理解するには、当時の生活や価値観を知っていると有利です。たとえば「出家」が当時どういう意味を持っていたか、「垣間見(かいまみ)」がどういう行為かを知っているだけで、文章の理解度が変わります。
古典常識は単語帳のコラムや文法書の補足に載っていることが多いので、それらを読むだけで十分です。わざわざ古典常識の参考書を別途購入する必要はありません。
まとめ|古文は知識をどれだけ正確に使えるかで決まる
- 古文は「単語→文法→読解」の順番を守ることが最優先
- 単語帳はゴロゴ(565語)がおすすめ。1冊を高速周回で完璧にする
- 文法は古文上達がおすすめ。助動詞と敬語を最優先で覚える
- 読解では品詞分解を丁寧に行い、「だいたい合ってるだろう」で選ばない
- 古文に時間をかけすぎず、英語や他の科目とのバランスを意識する
古文は正しい順番で知識を積み上げれば、確実に得点できる科目です。偏差値40台から東京学芸大に合格したSくんも、各科目の優先順位を明確にした勉強計画で逆転合格を実現しました。
著者: 尾崎侑絃(竹内個別 講師)
監修: 竹内壮志(竹内個別 塾長)



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