共通テスト国語の対策|1ヶ月で8割安定させる戦略と時間配分

「共通テスト国語って、結局どう対策すればいいの?」と悩んでいませんか。

現代文は「勉強しても伸びない」「運次第」と思われがちですし、古文・漢文は「暗記が多すぎて間に合わない」と後回しにされがちです。しかし、正しい対策をすれば共通テスト国語は短期間で点数を伸ばせる科目です。

竹内個別の生徒は、1ヶ月で共通テスト現代文が50点台から83点に上昇し、8割で安定するようになりました。現代文は「運」ではありません。解き方のスキルを知っているかどうかで、点数が大きく変わります。

この記事では、竹内個別の指導ノウハウをもとに、共通テスト国語の対策法を現代文・古文・漢文の3分野に分けて解説します。

この記事でわかること

  • 共通テスト国語の時間配分と解く順番(漢文→古文→評論→小説)
  • 現代文で8割安定させる「鬼ルール」と選択肢攻略法
  • 古文・漢文を短期間で得点源にする勉強法
  • やってはいけない国語の勉強法3つ
  • 問題集の選び方と勉強ペースの目安

共通テスト国語の全体戦略|時間配分と解く順番

共通テスト国語の時間配分と解く順番の図解

共通テスト国語は90分で現代文2題・古文1題・漢文1題の計4題を解きます。時間配分を決めずに解くと、後半で時間が足りなくなり、本来取れたはずの問題を落とすことになります。

竹内個別がおすすめする解く順番と時間配分は以下のとおりです。

  1. 漢文:15分
  2. 古文:22分
  3. 評論:23分
  4. 小説:20分

なぜこの順番なのか。漢文と古文は「知識で解く科目」、現代文は「スキルで解く科目」という性質の違いがあります。知識で解ける科目は、知っていれば確実に得点できるため先に片付けます。

漢文は句法や語彙を知っていれば即答できる問題が多く、最も短時間で解ける大問です。古文は知識を丁寧に使う必要があるため、やや多めの22分を確保しています。品詞分解や助動詞の意味を正確に判断する時間を惜しまないことが、古文の得点を最大化するポイントです。

現代文では評論を先に解きます。評論は文章量が多く、選択肢の吟味に時間がかかるため、先に取り組んで確実に得点します。小説は残った時間で解くという戦略です。

この時間配分はあくまで目安です。模試や過去問を解くたびに自分の実際の時間を記録し、「自分だけの時間配分」を見つけていきましょう。大切なのは、時間配分を意識する習慣をつけることです。

現代文の対策|「運」ではなく「スキル」で8割安定させる

「現代文は勉強しても伸びない」と思っている受験生は多いですが、これは完全な思い込みです。

受験勉強には2つの段階があります。1段階目は知識を増やす勉強、2段階目は知識を試験に特化させる勉強です。数学や英語は1段階目から始める必要がありますが、現代文だけは違います。あなたは日本語を10年以上使ってきているので、知識は十分にあります。つまり、いきなり2段階目の「試験に特化する勉強」から始められるのです。

だからこそ、現代文は全科目の中で最も短期間で点数が伸びやすい科目です。足りないのは知識ではなく、解き方のスキルだけなのです。

やってはいけない現代文の勉強法

まず、効率の悪い勉強法をやめることが先決です。

1つ目は「読書や新聞の社説を読む」こと。日本語を10年以上使ってきたあなたは、すでに文章を読むスキルを持っています。固い文章に慣れるなら、新聞を読むより共通テストの過去問を読む方が100倍効率的です。

2つ目は「漢字の勉強に時間をかける」こと。漢字は10点分しかありません。2400語の漢字帳を10周する時間があるなら、英単語帳を10周した方が受験全体の点数は上がります。どうしても不安なら、模試や日常で出会った「知らなかった漢字」だけをまとめたシートを作り、それだけを復習するのが最も効率的です。

3つ目は「現代文を諦めて他の科目に逃げる」こと。これは本当にもったいない。先述のとおり現代文は2段階目からスタートできる唯一の科目です。テクニックを知るだけで数十点伸びるのに、その機会を捨てるのは合格率を自ら下げているのと同じです。

点数が安定しない3つの構造的原因

現代文の点数が安定しない原因は3つあります。

1つ目は、配点が大きく問題数が少ないこと。現代文は1問あたり5〜7点の配点があり、数学の1問2〜3点と比べてインパクトが大きいです。1問の差が結果に大きく反映されるため、ミスが目立ちやすい構造になっています。ただし裏を返せば、対策すべきことが少ないとも言えます。

2つ目は、教科書の知識が得点に直結しないこと。知識で取れるのは漢字の10点だけです。だから「勉強しても意味がない」と言われがちですが、必要なのは知識ではなく「解き方のスキル」です。

3つ目は、主観が入ってしまうこと。実は文章が読みやすいほど「思い込み」が入りやすくなり、選択肢で迷います。本文には書いていない自分の解釈で答えを選んでしまうのです。現代文で点を取るには、百ます計算のように淡々と本文から根拠を探す作業に徹することが重要です。

8割安定の「現代文鬼ルール」

竹内個別が指導で実際に使い、生徒の点数を劇的に伸ばしてきたルールを紹介します。

まず読解のルールです。本文は最初から読み進め、傍線にたどり着いたらその設問を解きます。設問を先に読むと主観が入るため危険です。共通テスト現代文の傍線は意味段落ごとに1つ設置されており、守備範囲に被りがないため、順番に解くのが最も効率的です。

前書きは必ず読んでください。2023年の小説では「食糧難の東京」という前書きを読み飛ばすと、登場人物の行動の解釈を間違え、大幅に失点する構造になっていました。

本文を読む際は「キーワード」に注目します。キーワードの見つけ方は簡単で、「聞き慣れない名詞」かつ「2回以上出てくる」ものがそれです。文章全体を問う設問ではキーワードの箇所だけ再読すれば解答できます。

選択肢を読む際は、句読点でスラッシュを引いて要素に分解します。要素が多いほど間違いを見つけやすくなります。たった3秒の作業で正答率が上がるので、必ず実践してください。

傍線が文の一部にしか引かれていない場合は、一文全体を含めて考えます。出題者は傍線を一部だけにすることでヒントを隠し、難易度を上げています。

「のだ」「のである」という表現が出てきたら要注意です。「である」で十分なのにわざわざ強調している箇所は、筆者の主張に直結する重要なポイントです。2023年の問題では、この表現に注目するだけで解ける設問が6問ありました。

傍線に指示語が含まれていたら、指示語が指す内容を特定するだけで正解にたどり着けます。指示語の直前を探すと90%の確率で見つかります。

最後に、選んだ答えは変えないでください。見直しのときは本文を読んでから時間が経っているため、記憶が曖昧になり主観が入りやすくなります。本文を読んだ直後の判断を信じましょう。現代文の見直しに時間を使うより、古文・漢文の見直しに時間を使う方が得点は上がります。

選択肢の間違いパターン4つ

消去法を使っても点数が6〜7割から伸びない人は、「捏造(明らかな間違い)」だけを探す癖がついています。実は間違いの選択肢には4つのパターンがあります。

1つ目は「捏造」。本文に全く書いていない内容で、最も見つけやすい間違いです。

2つ目は「論点ずらし」。要素は本文に書いてあるが、因果関係や主語、時系列がズレています。見直しで選択肢を変えたときに引っかかりやすいパターンです。

3つ目は「言い過ぎ」。本文の内容を誇張しています。正解の選択肢は「抽象的で曖昧な表現」になっていることが多く、不正解ほど「具体的な表現」になっています。最後の2択で迷ったときは、この視点で比較してください。

4つ目は「要素不足」。書いてあること自体は間違っていないが、重要な要素が欠けているため不正解になります。本文に「間違っている根拠」が見つからないので、時間を浪費しやすい最も厄介なパターンです。

この4パターンを意識するだけで、「なんとなく消去する」から「論理的に消去する」に変わります。模試の復習では「この選択肢はどのパターンだったか」を分析する習慣をつけてください。

古文の対策|単語と文法を固めれば確実に得点できる

古文は知識がそのまま得点につながる分野です。裏を返せば、知識がなければ解けません。暗記すべきことを確実に覚えることが最優先です。

古文単語を最優先で覚える

古文の得点を左右するのは単語力です。学校で配られた古文単語帳があればそれを使い、なければ「読んで見て覚える重要古文単語315」(桐原書店)や「古文単語330」がおすすめです。

共通テストレベルなら300語程度を覚えれば十分です。1周で完璧にしようとせず、英単語と同じ要領で何周も繰り返して定着させましょう。

助動詞の意味と活用を完璧にする

古文文法の中で最も重要なのが助動詞です。助動詞の意味(推量・過去・打消など)と接続を正確に判断できなければ、現代語訳ができず、設問に答えられません。

竹内個別では、古文を「英語の長文読解に似ている」と位置づけています。品詞分解と助動詞の判定を丁寧に行い、知識を正確に使い切ることが得点の鍵です。「だいたい合ってるだろう」で選択肢を選ぶのが最もやってはいけないことです。

古文の参考書と進め方

古文の参考書は以下の順番で進めます。

  1. 古文単語帳(300語レベル)を高速周回
  2. 助動詞・敬語の文法をまとめた参考書で基礎固め
  3. 共通テスト・センター過去問で実戦演習

文法書は学校で配られたもので十分です。追加で購入するなら「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」(河合出版)が演習量と解説のバランスが良くおすすめです。

漢文の対策|最も短期間で伸ばせる分野

漢文は共通テスト国語の中で最もコスパが良い分野です。覚えるべき句法と語彙が限られており、知っていれば即答できる問題が多いため、短期間で得点源にできます。

句法を覚えるだけで大半の問題に対応できる

漢文で覚えるべきことは大きく3つです。

  • 句法(再読文字・否定・疑問反語・使役受身など)
  • 重要漢字の読みと意味(100語程度)
  • 漢詩のルール(押韻・対句など、出題頻度は低い)

参考書は「漢文早覚え速答法」(学研)が定番です。「いがよみ」方式で句法を効率よく覚えられ、共通テスト対策としては十分な内容です。もう少し丁寧に学びたい場合は「漢文句形ドリルと演習 ステップアップノート10」(河合出版)が演習もセットでできるためおすすめです。

漢文の勉強スケジュール

漢文は句法の暗記に2〜3週間、演習に2〜3週間で仕上がります。共通テスト直前期(12月〜1月)に集中的に取り組むのが効率的です。

竹内個別では、漢文を「15分で終わらせる」ことを目標に設定している医学部志望の生徒もいます。句法をしっかり覚えていれば、それだけのスピードで解くことが可能です。浮いた時間を現代文や古文に回せるため、国語全体の得点が上がります。

共通テスト国語の勉強スケジュール

共通テスト国語の勉強ペースは、他の科目とのバランスが重要です。

高1〜高3の11月:模試のたびに意識+復習

この時期に現代文の過去問演習を毎日やる必要はありません。定期的にある模試のたびに、この記事で紹介したルールを意識して解き、復習を丁寧に行うだけで十分です。

古文単語と漢文句法は隙間時間で少しずつ進めておきましょう。この下積みが直前期の効率を大きく左右します。

高3の12月〜1月:過去問を3日に1回演習

竹内個別では、国立志望の高3・浪人生は12月1日からの6週間を共通テスト対策期間に充てています。この期間に過去問を3日に1回のペースで演習します。

現代文は2段階目の勉強から始められるため、他の科目ほど長い準備期間は不要です。早くから現代文に時間をかけすぎると、知識の勉強が必要な他の科目に影響が出ます。「受験全体の点数を最大化する」視点を忘れないでください。

問題集の選び方|過去問が最強の教材

共通テスト国語の問題集として、竹内個別は共通テスト過去問とセンター試験過去問の使用を強く推奨しています。市販の実践問題集ではありません。

理由は選択肢の質です。本番の選択肢と市販の問題集の選択肢では、巧妙さが全く違います。市販の問題集の選択肢に慣れてしまうと、本番の選択肢を見極める力が鈍ります。

竹内個別の医学部講師は、実践問題集では1ミスまで仕上げたにもかかわらず、本番では8割にとどまりました。選択肢の質の違いによる影響です。

過去問が全て終わったら、2周目に入ってください。「内容を覚えているから意味がない」と思うかもしれませんが、目的は内容を当てることではなく、正しい思考の過程をなぞることです。数学の問題を3周しろと言われるのと同じで、解答プロセスの練習は何周しても効果があります。

まとめ|共通テスト国語は「正しい戦略」で短期間に伸ばせる

共通テスト国語の対策をまとめます。

  • 解く順番は漢文→古文→評論→小説。知識で解ける科目を先に
  • 現代文は「運」ではなく「スキル」。主観を排除し、本文の根拠を淡々と探す
  • 選択肢の間違いパターン4つ(捏造・論点ずらし・言い過ぎ・要素不足)を意識する
  • 古文は単語と助動詞を最優先。漢文は句法の暗記で短期間に得点源にできる
  • 問題集は市販ではなく過去問を使う。選択肢の質が全く違う
  • 本格的な過去問演習は12月からの6週間で十分。現代文に時間をかけすぎない

現代文を「運だから後回し」にしていた時間を取り戻すだけで、共通テストの総合点は大きく変わります。偏差値40台から東京学芸大に合格したSくんも、正しい戦略で全科目のバランスを整えたことが逆転合格の決め手でした。

Sくん対談
偏差値40台から東京学芸大合格
Sくん × 塾長 対談を読む

勉強計画の立て方が分からない」「共通テスト全体の戦略を相談したい」という方は、ぜひ実績者の対談も参考にしてください。


著者: 尾崎侑絃(竹内個別 講師)
監修: 竹内壮志(竹内個別 塾長)

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