ぐんぐん読める英語長文のレベルと使い方|Basic・Standard・Advancedを徹底解説

ぐんぐん読める英語長文は、正しいタイミングで使えば最強の長文対策になります。累計20万部を突破した人気シリーズですが、自分のレベルに合わないものを選ぶと効果は半減してしまいます。この記事では、Basic・Standard・Advancedの3レベルの難易度・使い方・選び方を、塾での指導経験をもとに解説します。

この記事でわかること

  • ぐんぐん読める英語長文の各レベル(Basic/Standard/Advanced)の難易度と対象偏差値
  • 自分の実力と志望校に合ったレベルの選び方
  • 効果を最大化する6ステップの使い方
  • 長文読解に入る前に終わらせておくべき学習ステップ
  • 他の定番長文問題集との違い

ぐんぐん読める英語長文とは?シリーズの基本情報

ぐんぐん読める英語長文は、山添玉基氏が編著を務める教学社の「赤本プラス」シリーズの英語長文問題集です。赤本で有名な教学社が手がけているだけあり、大学入試で問われるポイントが的確に押さえられています。

このシリーズが受験生から支持される理由は、読解力を「速さ」と「正確さ」の両面から鍛えられる点にあります。各長文に対して6つのステップが設定されており、語彙チェックから音読まで段階的に取り組める構成です。

さらに、専用サイトでWPM(1分間に読める語数)を計測できるため、自分の読解スピードの成長を数値で実感できます。「速読7つの条件」というコラムも収録されており、ただ解くだけでなく読むスピードそのものを高める工夫が詰まっている問題集でしょう。

シリーズ共通の特徴

  • 出版社:教学社(赤本プラス)
  • 著者:山添玉基
  • 構成:各レベル11題収録
  • 累計発行部数:20万部突破
  • SVOC構文解説付き
  • 特典:音声ダウンロード対応・WPM計測サイト利用可

各レベルの詳細は次のセクションで見ていきましょう。

Basic・Standard・Advancedの難易度と対象者

ぐんぐん読める英語長文には3つのレベルがあり、それぞれ対象とする偏差値帯・志望校・英文の語数が異なります。

ぐんぐん読める英語長文 Basic Standard Advanced 3レベル比較図解

Basic(共通テスト・日東駒専レベル)

項目内容
対象偏差値50前後(河合塾基準)
志望校レベル共通テスト・日東駒専・産近甲龍
英文語数200〜600語
ページ数288頁
価格1,650円(税込)

英語長文が苦手な人や、これから長文演習を始める人に向いています。共通テストと同程度の英文で構成されているため、長文読解の入門書として取り組みやすい1冊です。

200〜600語という語数は、長文に慣れていない段階でもストレスなく読み切れるボリュームでしょう。「長文は長くて読み切れない」という悩みを抱えている人でも、Basicなら最後まで集中を保って取り組めます。

英検で言えば準2級〜2級レベルの語彙力があれば取り組めるでしょう。

Standard(MARCH・関関同立レベル)

項目内容
対象偏差値55前後(河合塾基準)
志望校レベルMARCH・関関同立・中堅国公立
英文語数300〜800語
ページ数288頁
価格1,650円(税込)

Basicよりも一段難度が上がり、語数も増えます。MARCH・関関同立を志望する受験生にとっては主力の問題集となるレベルです。

「Standard 難しい」と検索する人が多いですが、それだけ骨のある内容に仕上がっている証拠でもあります。Basicと比べて英文の構造が複雑になり、関係代名詞の二重修飾や分詞構文が頻出するため、英文解釈の力がないと歯が立たない場面が出てきます。

1日1題ペースで取り組めば、1〜2か月で1周できます。Standardで苦戦する場合の対処法は、後のセクションで詳しく解説します。

Advanced(早慶・旧帝大レベル)

項目内容
対象偏差値65前後(河合塾基準)
志望校レベル早慶・東大・京大・旧帝大
英文語数500〜800語
ページ数312頁
価格1,870円(税込)

シリーズ最高難度で、最難関大学の入試に対応しています。共通テスト模試で9割近く取れている人が、さらに上を目指す際に使う1冊です。

英検で言えば準1級〜1級レベルの読解力が求められます。抽象度の高いテーマ(哲学・科学論文・社会問題)が多く、語彙だけでなく背景知識も問われるため、Standardをしっかり仕上げてから挑戦するのが賢明です。

「Standardが難しい」と感じたときの対処法

「ぐんぐん読める英語長文 Standard 難しい」と検索する人は少なくありません。Standardで壁を感じたとき、焦って無理に進める必要はないです。

まず考えられる原因は「基礎の穴」です。StandardはMARCH・関関同立レベルの英文なので、英単語・英文法・英文解釈のどれかに弱点があると、途端に読めなくなります。一度Basicに戻り、9割以上正解できるか確認してみてください。Basicで詰まるなら、それは長文の問題ではなく基礎力の問題です。

次に多いのが「語彙不足」でしょう。Standardでは英検2級〜準1級レベルの語彙が求められます。単語帳のカバー範囲を見直し、必要であれば2冊目の単語帳に取り組むことを検討してください。

最後に「読むスピードの問題」があります。語彙と文法は大丈夫なのにスピードが追いつかない場合は、音読量が不足している可能性が高いです。Basicの英文で音読トレーニングを重ね、WPM120を安定して出せるようになってからStandardに再挑戦すると、読める感覚が大きく変わるでしょう。

大事なのは、自分のレベルに合った問題集で「読める」という成功体験を積むことです。

効果を最大化する使い方|6ステップ学習法

ぐんぐん読める英語長文には、1題ごとに6つのステップが用意されています。ただ解いて答え合わせをするだけでは、この問題集の良さを活かしきれません。以下の順番で取り組んでみてください。

ぐんぐん読める英語長文の効果的な使い方 6ステップ学習法の図解

ステップ1:語彙チェック

長文を読む前に、その長文に出てくる重要語句を確認します。知らない単語があれば、この段階で覚えてしまいましょう。ここを飛ばして読み始めると「わからない単語だらけ」で挫折する原因になります。

ステップ2:時間を測って通読する

制限時間を設けて英文を読み通します。専用サイトでWPMを計測し、記録しておくと成長が見えてモチベーション維持にもつながるでしょう。

目標WPMの目安は以下のとおりです。

  • Basic:100〜120 WPM
  • Standard:120〜140 WPM
  • Advanced:130〜150 WPM

ステップ3:設問を解く

通読した内容をもとに設問に取り組みます。この段階では本文を見返してもかまいません。設問形式は内容一致・空所補充・要約など多様で、入試で問われる形式が一通りカバーされています。間違えた問題は「なぜ間違えたのか」を分析しておくと、同じミスの繰り返しを防げます。

ステップ4:構文解説を精読する

解答解説に含まれるSVOC分析や構文解説を丁寧に読み込みます。このシリーズ最大の強みは構文解説が詳しい点にあるので、ここを飛ばすのはもったいないです。

「なんとなく読めた」ではなく「構造を理解して読めた」状態を目指してください。

ステップ5:音読を繰り返す

音声ダウンロードを活用して、最低3回は音読します。音読は読解スピードの向上に直結するトレーニングです。構文がわかった英文を声に出して読むことで、英語の語順で意味を取る感覚が身につきます。

ステップ6:再読・WPM再計測

数日後に同じ長文を再度読み、WPMが上がっているか確認します。成長を数値で把握できるのは、このシリーズならではの学習体験でしょう。

この6ステップを「1題につき3日」のペースで回すのがおすすめです。1日目に語彙チェック・通読・設問、2日目に構文精読・音読、3日目に再読とWPM計測。11題を約1か月で完走できるので、受験勉強のスケジュールにも組み込みやすいはずです。

いつ長文に入るべきか?学習順序が成績を左右する

ここからが最も重要なポイントです。「ぐんぐん読める英語長文」に取り組む前に、英語学習には正しい順番があることを知っておいてください。

英語学習の正しい順番 単語 文法 解釈 長文読解の4ステップ図解

英語の学習ステップは以下の順番が最も効率的です。

  1. 英単語(すべての土台)
  2. 英文法(文の構造を理解する)
  3. 英文解釈(1文を正確に読めるようにする)
  4. 長文読解(ぐんぐん読める英語長文の出番)

長文読解は学習の最終段階にあたります。単語や文法、英文解釈の基礎ができていない状態で長文を読んでも、効果は薄くなりがちです。「読めない」のではなく「読む準備ができていない」だけというケースが、実は非常に多いのです。

よくある失敗パターンは、「周りが長文を解いているから自分も」と基礎を飛ばして長文に突入してしまうこと。その結果、1問解くのに何時間もかかり、答え合わせをしても「なぜその答えになるのかわからない」状態が続きます。これでは学習時間に対する成果が非常に低くなってしまうでしょう。

竹内個別の生徒の実例

竹内個別では、英語長文は「単語→文法→解釈」を終えてから取り組むように指導しています。この順番を徹底したことで、次のような成果が出ています。

  • Hitomiさん:偏差値49から「単語→文法→解釈→長文」の順で学習し、英検2級に合格。基礎を積み上げてから長文に入ったことで、長文で詰まることがなくなった
  • 解釈まで終わらせた段階で、1か月で偏差値60まで到達した生徒
  • 別の生徒は1か月で偏差値が12ポイント上昇

基礎を固めてからぐんぐん読める英語長文に取り組めば、着実に力がつきます。▶ 関連記事:英語の勉強順番を間違えると伸びない理由

レベル選びのポイント

自分に合ったレベルを選ぶには、以下を確認しましょう。

  • 英単語帳を1冊仕上げているか
  • 英文法の問題集を1周以上しているか
  • 英文解釈の参考書に取り組んだか
  • 共通テスト模試の英語で何割取れるか

上の3つが全てYESで、模試で6割未満ならBasicから始めてください。6割以上ならStandardも選択肢に入ります。7割以上で難関大志望であればAdvancedを検討してみましょう。

▶ 関連記事:英語が苦手な高校生へ|苦手な理由5選と偏差値65までの道のり

他の長文参考書との比較

ぐんぐん読める英語長文の購入を検討するとき、「他の長文問題集とどう違うの?」と気になる人も多いはずです。定番の問題集と特徴を比較してみましょう。

問題集特徴構文解説音声問題数
ぐんぐん読める英語長文WPM計測・6ステップ・速読重視SVOC付き(詳しい)あり各11題
やっておきたい英語長文入試過去問ベース・語数別に4冊簡潔なし20〜30題
英語長文ハイパートレーニング音読重視・スラッシュリーディングSVOC付きあり12題
英語長文ポラリステーマ別・最新入試トレンド反映ありあり12題

ぐんぐん読める英語長文の強みは、WPMで成長を数値化できる点と、構文解説の丁寧さを両立している点です。「速く正確に読む力」を同時に鍛えたい人に向いています。

一方、演習量を重視するなら「やっておきたい英語長文」シリーズが適しているでしょう。問題数が20〜30題と多く、数をこなして読解体力をつけたい人にはぴったりです。ただし音声がなく構文解説も簡潔なため、独学で使うにはやや不親切な面もあります。

音読トレーニングを徹底したいなら「ハイパートレーニング」も選択肢になります。スラッシュリーディングの手法を体系的に学べるのが特徴で、英語を前から順に理解する力を養えます。

「ポラリス」は最新の入試トレンドを反映したテーマ選定が魅力です。AIやSDGsなど時事的なテーマが多く、入試本番で「見たことのあるテーマ」に出会える確率が高まるでしょう。

結論として、構文力と速読力を同時に鍛えたいなら「ぐんぐん読める英語長文」が最もバランスが良い選択です。

▶ 関連記事:高校生の英語勉強法完全ガイド|3ヶ月で偏差値を上げる順番と参考書ルート

よくある質問

Q. ぐんぐん読める英語長文のBasicはどのレベルの大学に対応していますか?

Basicは共通テスト・日東駒専・産近甲龍レベルに対応しています。偏差値50前後の受験生が、長文読解の基礎を固めるのに適した難易度です。

Q. BasicからStandardへ進むタイミングはいつがよいですか?

Basicの11題を1周し、設問の正答率が8〜9割、WPMが120前後に安定してきたら、Standardに進むタイミングです。高2の冬〜高3の春が目安になるでしょう。

Q. Standardが難しいと感じたらどうすればよいですか?

まずBasicに戻って9割正解できるか確認しましょう。単語帳・文法書・英文解釈の基礎に穴がないかも確認してください。音読でWPMを上げるトレーニングも有効です。

Q. Advancedはどの時期に始めるべきですか?

高3の秋(9月頃)から取り組むのがおすすめです。共通テスト模試で英語8割以上取れている状態で始めると、効果的に活用できるでしょう。

Q. ぐんぐん読める英語長文だけで長文対策は十分ですか?

各レベル11題収録のため、演習量としてはやや少なめです。構文分析力と読解スピードを鍛えるメイン教材として使い、過去問や他の問題集で量を補うのが理想的な使い方になります。

Q. 英語が苦手でもBasicから始められますか?

英単語帳1冊と英文法の問題集を仕上げていれば、取り組めるレベルです。逆に、単語や文法が不十分な状態で始めると効果が薄いため、まず基礎固めから始めましょう。

Q. 音声ダウンロードは無料で使えますか?

はい。教学社の専用サイトから無料でダウンロードできます。WPM計測サイトも無料で利用可能です。

まとめ

ぐんぐん読める英語長文は、構文解説の丁寧さとWPM計測による速読力アップを両立した優れた問題集です。

レベル選びのポイントを整理すると、偏差値50前後ならBasic、55前後ならStandard、65前後ならAdvancedが目安になります。ただし、どのレベルを選ぶにしても「単語→文法→解釈」の基礎が終わっていることが前提です。

この順番を守って取り組めば、長文で詰まることは大幅に減ります。竹内個別の生徒たちが実際に偏差値を大きく伸ばしたのも、この学習順序を徹底したからこそです。

まずは自分の現在地を確認し、適切なレベルから始めてみてください。「何から手をつければいいかわからない」という方は、英語の勉強順番を整理することが最優先です。

著者:尾崎侑絃(岐阜大学医学部卒・医師)
監修:竹内壮志(名古屋大学工学部卒)

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