浪人生の一年間のスケジュール|月別にやるべきことを全解説

浪人の1年間をどう過ごせばいいのか、全体像がわからないまま4月を迎えていませんか。結論から言えば、浪人生の1年間は「基礎固め→合格レベル演習→過去問演習」の3ステップで区切り、月ごとに科目配分を変えていくのが最短ルートです。この記事では、4月から翌2月までの月別スケジュール・1日の勉強時間の使い方・科目配分の考え方を、実際に浪人から国公立大学に合格した生徒の実例とあわせて解説します。読み終わるころには「4月から何をすればいいか」が明確になり、迷わず動き出せるはずです。

この記事でわかること

  • 浪人の1年間を3ステップで区切る「3ステップカリキュラム」の全体像
  • 4月〜翌2月の月別スケジュールと各時期にやるべきこと
  • 科目配分を時期別に変えていく具体的な考え方
  • 浪人生の1日のスケジュール例(8〜12時間の使い方)
  • 浪人で失敗しやすいパターンとその対策
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浪人の1年間を左右する「3ステップカリキュラム」とは

浪人の1年間を左右する3ステップ

浪人の1年間は長いようで短く、やるべきことを整理しないまま過ごすと夏にはもう手遅れになりかねません。そこで意識してほしいのが「3ステップカリキュラム」という考え方。これは年間の学習を3段階に区切り、それぞれのステップで使う教材と到達目標を明確にするフレームワークです。

ステップ1:橋渡し問題集(4月〜7月)

橋渡し問題集とは、教科書レベルと入試レベルの間をつなぐ基礎的な参考書・問題集のこと。現役時代に「なんとなく理解していたつもり」だった単元を、このステップで確実に定着させます。ここが甘いまま次に進むと、秋以降に失速する原因になるからです。

英語であれば単語帳・英文法の問題集・英文解釈の入門書がこれにあたります。数学であれば教科書傍用問題集や基礎レベルの網羅系問題集が該当するでしょう。焦って難しい教材に手を出す必要はありません。「現役時代に使っていた教材をもう一度やり直すのは意味があるのか」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、理解が曖昧な状態で先に進んだことが浪人の原因であるケースは多いもの。同じ教材でも「解ける」ではなく「なぜそうなるか説明できる」レベルまで仕上げることが、橋渡しステップの本質です。

ステップ2:合格問題集(8月〜10月)

合格問題集とは、志望校レベルの入試問題を解くために必要な実力を養う標準〜発展レベルの教材を指します。ステップ1の基礎が固まっていれば、この段階での吸収速度は格段に上がるもの。逆に基礎が不十分なまま入ると「解説を読んでも意味がわからない」という状態に陥りがちです。

この時期は英語なら長文読解の演習、数学なら入試標準レベルの問題演習、理科・社会なら本格的なインプットと並行した演習が中心になります。宅浪から岐阜大学看護学部に合格しためいさんの場合、計画管理を導入してからステップ2の吸収速度が一気に上がり、英語偏差値が36から60まで伸びました。基礎を丁寧に固めた人ほど、このステップでの成長曲線が急になるのです。

ステップ3:過去問演習(11月〜翌2月)

過去問演習は、志望校の出題傾向に合わせた実戦トレーニング。ここまでのステップを完走していれば、過去問を解いたときに「解ける問題」と「あと一歩の問題」が明確に分かれます。その「あと一歩」の部分をつぶしていく作業が、合格への最後の仕上げとなるでしょう。

この3ステップの完走速度が合否を分けます。ステップ1に時間をかけすぎて秋に入っても合格レベルの演習に入れない、あるいはステップ1を飛ばしてステップ2から始めてしまう。どちらも浪人でありがちな失敗パターンです。各ステップの目安時期を守りながら、1つずつ確実に完走していくことが大切といえます。

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月別スケジュール:4月〜翌2月にやるべきこと

浪人生の月別スケジュール

ここからは3ステップカリキュラムを月別に落とし込んだスケジュールを紹介します。各月の「やるべきこと」と「意識するポイント」を具体的に見ていきましょう。なお、以下のスケジュールは国公立大学志望の理系を想定したモデルケースです。文系の場合は「理科」を「地歴公民」に読み替え、数学IIIが不要な分を英語・社会に回してください。

4月:生活リズムの確立と基礎の洗い出し

浪人生活のスタート月。まず取り組むべきは「毎日決まった時間に起きて、決まった時間に勉強を始める」という生活リズムの確立です。浪人したから成績が伸びるのではなく、勉強したから伸びる。この当たり前の事実を4月の段階で身体に刻みましょう。

科目ごとに現役時代の弱点を洗い出し、ステップ1で使う教材を確定させるのもこの時期の仕事。英語と数学に全体の6〜7割の時間を充てるのが目安です。理科・社会はまだ軽めで構いません。

4月のうちに「この1年間で使う教材リスト」を確定させておくと、途中で教材を買い替える迷いがなくなります。参考書を何冊も買い足すよりも、厳選した1冊を完璧に仕上げるほうが得点力に直結するからです。

5月:中だるみに注意しながら基礎を継続

GW明けは浪人生活で最初の「魔の時期」。周囲の大学生がキャンパスライフを楽しむ姿を目にして、モチベーションが急落しやすいタイミングです。ここで崩れないためには、日々の小さな達成感を積み重ねる仕組みが必要になります。

具体的には、1日の勉強の終わりに「今日終わらせた範囲」を記録すること。進んでいる実感があれば気持ちは安定するからです。勉強内容はステップ1の継続。英語は単語と文法を仕上げにかかり、数学は基礎問題集の2周目に入れると理想的でしょう。

6月〜7月:ステップ1の完走を目指す

6月は基礎固めの総仕上げ期間。7月末までにステップ1の教材を完走できるかどうかが、秋以降の伸びを左右します。この時期に「まだ基礎が終わっていない」と感じたら、計画の見直しが急務。自分だけで判断がつかないなら、信頼できる相談相手に頼ることをおすすめします。

不安がある状態では勉強に集中できません。勉強内容だけでなく、計画や受験全般について相談できる人を確保しておくことが、浪人生活を乗り切る上で非常に重要です。

7月の時点で英語の単語帳と文法問題集を1冊ずつ完走できていれば、ステップ1は順調と判断して良いでしょう。数学も基礎レベルの問題集を解き切り、解法パターンが頭に入っている状態が理想。この到達度に届いていなければ、8月のステップ2移行を1〜2週間後ろ倒しにしてでも基礎を優先してください。

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8月:ステップ2へ移行、科目配分をシフト

夏はステップ2への移行期間。英語・数学の基礎が固まったら、ここから理科・社会の比重を徐々に上げていきます。科目配分の目安は英語・数学が5割、理科・社会が4割、その他(小論文・共通テスト対策科目など)が1割。

夏は「勉強時間を最大化できる唯一の長期休暇」と考えてください。予備校に通っている人もそうでない人も、自習時間の質がここでの成長を決めます。授業を受けるだけで満足せず、自分の手で問題を解く時間を最優先に確保しましょう。

8月は1日10〜12時間の勉強が現実的に可能な月でもあります。ただし「12時間机に座る」ことが目的ではなく、「質の高い自習を10時間確保する」ことが本質。途中で集中が切れたら散歩やストレッチを挟み、ダラダラ続けるよりも短い休憩でリセットするほうが1日の総学習量は増えるものです。

9月〜10月:ステップ2の完走と模試の活用

秋は合格レベルの問題集を仕上げる時期。同時に模試が増えてくるタイミングでもあります。模試の結果に一喜一憂する浪人生は少なくありませんが、模試の判定には運の要素も大きく含まれるもの。1回の判定で志望校を変える必要はありません。

模試は「本番の雰囲気に慣れる」「時間配分を練習する」ための場と割り切り、年に数回受ければ十分。それよりも日々の確認テストや問題演習で、着実にレベルアップしていることを実感できるかどうかが大切です。

E判定から筑波大学に合格したこうしんくんは、模試の判定に左右されず自分のカリキュラムを信じて学習を継続しました。結果的に本番で実力を発揮できたのは、日々の積み重ねを信じ続けたからにほかなりません。

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11月:過去問演習の開始

ステップ3への移行月。志望校の過去問に本格的に取り組み始めます。初めて解いたときに「全然できない」と感じても、それは想定内。過去問は「解けるかどうかを試すもの」ではなく「出題傾向を把握して対策するための教材」です。

1年分解いたら、間違えた問題を分析して「どの分野の知識が足りないか」を特定し、ステップ2の教材に戻って補強する。この往復を繰り返すことが、過去問演習の正しい使い方といえます。

過去問は最低でも志望校の5年分、できれば10年分を解くのが理想。ただし年数をこなすことよりも、1年分ごとの分析と復習を丁寧に行うほうが実力は伸びやすいでしょう。「解きっぱなし」は最も効率の悪い過去問の使い方です。

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12月:共通テスト対策への集中

国公立志望の浪人生にとって、12月は共通テスト対策に集中する月。これまでの学習で培った実力を共通テスト形式に最適化する作業に入ります。マーク式の解答に慣れること、時間配分を体に染み込ませることが目的です。

理科・社会の暗記科目は直前期の伸びが大きいため、この時期に詰め込むのは合理的な判断。ただし英語・数学は短期間では伸びにくいので、ここまでにステップ2を完走できているかが問われます。

共通テスト形式の問題を解く際は、必ず本番と同じ時間制限を設けて取り組みましょう。時間無制限で解いて正解できても、制限時間内に解けなければ本番では得点になりません。12月中に最低3回は時間を計った模擬演習を行い、各科目の時間配分を体に覚えさせることが重要です。

1月:共通テスト本番と出願戦略

共通テスト本番月。本番後は自己採点をもとに出願先を最終確定させます。ここで大切なのは、共通テストの結果だけで志望校を大きく下げすぎないこと。二次試験で挽回できる配点比率の大学もあるからです。

出願戦略に迷ったら、受験に詳しい相談相手の力を借りましょう。1人で抱え込むと冷静な判断ができなくなりがちです。

共通テストが終わったら、二次試験までの約1か月間はこれまで使ってきた教材の復習と志望校の過去問演習に集中する期間。新しい教材には手を出さず「今持っている武器を最大限に磨く」意識で過ごしてください。

2月:二次試験・私大入試の本番

すべてはこの日のための1年間。本番直前は新しいことに手を出さず、これまで使ってきた教材の総復習に徹してください。直前期に最も効果的なのは「確実にできる問題を確認して自信を積み上げる」作業です。

体調管理も合否を左右する要素。試験前夜に徹夜するのではなく、日頃から睡眠時間を確保し、当日にベストコンディションで臨む習慣をここまでの1年間で作っておくことが理想でしょう。

偏差値40台から東京学芸大学に合格したSくんは、直前期も特別なことはせず、日々の確認テストで積み上げてきたルーティンを最後まで崩しませんでした。本番で力を発揮できたのは、1年間かけて「やるべきことをやる習慣」を身につけていたからです。

浪人生の1日のスケジュール例

浪人生の1日のスケジュール例

浪人生の勉強時間は1日8〜12時間が目安です。「長すぎる」と感じるかもしれませんが、現役生が学校に6時間通っていることを考えれば、浪人生が8時間以上机に向かうのは自然なこと。ちゃんとやること、それが浪人で結果を出す大前提です。浪人したから伸びるのではなく、勉強したから伸びる。この事実を日々のスケジュールに落とし込んでいきましょう。

以下は、予備校に通わず自習中心で1日を過ごす場合のモデルスケジュールです。予備校に通っている場合は、授業の時間帯を差し引いて自習時間を再配分してください。

午前(8:00〜12:00):最も集中できる時間帯

朝は脳がリフレッシュされた状態なので、思考力を要する科目に充てましょう。数学の問題演習や英語の長文読解がこの時間帯に適しています。ポイントは「朝7時に起きて8時には勉強を始める」リズムを崩さないこと。浪人生は時間が自由なぶん、起床時間がずれると1日のスケジュールが総崩れになります。

具体的には、8:00〜10:00で数学の問題演習、10分休憩を挟んで10:10〜12:00で英語の長文読解や英文解釈。午前中だけで約3.5〜4時間の勉強時間を確保できるのが理想の形です。

昼(13:00〜17:00):インプット中心の時間帯

昼食後は眠気が出やすい時間帯。暗記系の科目(英単語・社会の知識整理・理科の用語暗記など)を挟みつつ、問題演習とインプットを交互に行うと集中が途切れにくくなります。15時ごろに10分程度の休憩を入れるのも効果的です。

たとえば13:00〜14:00で英単語の暗記、14:00〜15:30で理科の問題演習、15:40〜17:00で社会のインプットといった組み方が一例。科目を切り替えることで脳の使う領域が変わり、1つの科目を長時間続けるよりも集中が持続しやすくなります。

夕方〜夜(18:00〜22:00):復習と弱点補強

1日の仕上げとして、午前・午後に間違えた問題の解き直しや、翌日の計画確認に充てる時間帯。夜遅くまでダラダラ続けるよりも、22時には切り上げて翌朝に備えるほうが効率は上がります。

18:00〜19:30で午前中の数学の解き直し、19:30〜20:30で夕食と運動、20:30〜22:00で英文法の復習や翌日の勉強計画の確認。この流れを基本パターンとして確立し、毎日同じリズムで動く習慣をつけることが1年間を走り切る秘訣です。

運動の時間を必ず確保する

1日のどこかに30分〜1時間の運動時間を設けてください。自転車での移動でもジムでのトレーニングでも構いません。運動はメンタルを安定させるために欠かせない習慣です。浪人生活は孤独になりやすく、身体を動かさないとストレスが蓄積して勉強の質が落ちます。「勉強時間が減るから運動はもったいない」と考えるのは逆効果。運動によって集中力が回復し、結果的に勉強の生産性が上がるからです。

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科目配分の考え方:時期別に比重を変える

浪人生の科目配分の考え方

浪人の1年間を通して、すべての科目に均等に時間を配分するのは非効率です。時期によって注力すべき科目は変わります。これは、英語・数学のような「積み上げ型」の科目と、理科・社会のような「短期集中型」の科目で性質が異なるから。

4月〜7月:英語・数学に全体の6〜7割

英語と数学は基礎の積み上げに時間がかかる科目です。浪人の前半戦でここに集中投資しておくと、後半で理科・社会に時間を回す余裕が生まれます。理科・社会はこの時期、全体の2〜3割で十分。教科書レベルの理解を進めておく程度に留めましょう。

たとえるなら、英語・数学は建物の基礎工事のようなもの。基礎が不十分なまま上の階を建てようとすると、いずれ全体が崩れてしまいます。前半で基礎を固めきることが、後半の効率を決定づけるのです。

8月〜10月:理科・社会の比重を4割に引き上げ

夏以降は理科・社会のインプット量を増やし、英語・数学と合わせて5:4:1の配分に移行します。英語・数学が5割、理科・社会が4割、その他が1割という目安。ステップ1を完走していれば、英語・数学は演習中心に切り替えられるため、時間配分を変えても学力は維持できます。

ここで注意したいのは、英語・数学の時間を「減らす」のではなく「演習の密度を上げる」という意識で取り組むこと。基礎が固まっている状態であれば、同じ時間でもより多くの問題を処理できるようになっているはず。浮いた時間を理科・社会に充てるイメージで配分を調整しましょう。

11月〜翌2月:志望校対策に全振り

直前期は志望校の配点・出題傾向に合わせて配分を調整する段階。共通テストの比重が高い大学なら12月に共通テスト対策へ集中し、二次試験の比重が高い大学なら記述演習を優先します。ここまでに3ステップカリキュラムを完走できていれば、必要な調整はわずかで済むでしょう。

科目配分の月別シフト表(参考)

時期ごとの配分をまとめると次のとおりです。

  • 4月〜7月:英語・数学 65% / 理科・社会 25% / その他 10%
  • 8月〜10月:英語・数学 50% / 理科・社会 40% / その他 10%
  • 11月〜12月:志望校傾向に応じて柔軟に調整(共通テスト比重大なら全科目均等に近づける)
  • 1月〜2月:二次試験科目に集中(共通テスト後は配点の高い科目に全振り)

この配分はあくまで目安であり、志望校の入試科目や現在の得意・不得意によって調整が必要です。大切なのは「前半で英語・数学に集中投資し、後半で理科・社会にシフトする」という大きな流れを崩さないこと。

宅浪から計画管理を導入して岐阜大学看護学部に合格しためいさんは、英語偏差値36・数学偏差値42からスタートし、科目配分を時期ごとに変えながら学習を進めました。最終的に英語偏差値60(+24)、数学偏差値62(+20)まで伸ばした実例は、時期別の科目配分がいかに重要かを物語っています。

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浪人で失敗しやすい3つのパターンと対策

浪人で失敗しやすいパターン

浪人すれば誰でも成績が上がるわけではありません。むしろ「浪人したのに現役時より下がった」というケースも珍しくないのが現実。浪人で成功する人と失敗する人の差は、才能やセンスではなく「正しいやり方を知っているかどうか」に尽きます。ここでは、失敗しやすいパターンを3つ紹介し、それぞれの対策を示します。

パターン1:授業を受けることが勉強だと思っている

予備校に通っている浪人生に多いのがこのパターン。授業を聞いて「わかった気」になり、自分で問題を解く時間が圧倒的に不足しているケースです。授業を受けるくらいなら、その時間を自習に当てたほうが成績は伸びます。

対策:自習を最優先に据える。授業は「わからない箇所のヒントをもらう場」と位置づけ、自分で解く時間を1日の勉強時間の7割以上確保してください。たとえば1日10時間勉強するなら、自習は最低でも7時間。授業が3時間を超える日は、翌日の自習時間を多めに確保してバランスを取りましょう。

パターン2:計画を立てずに場当たり的に勉強する

「今日は気分が乗るから数学をやろう」「今日は英語をやりたくないからスキップ」。このような場当たり的な勉強は、1年後に大きな科目間格差を生みます。3ステップカリキュラムのどこにいるのかを常に把握し、月単位・週単位で計画を立てることが欠かせません。

対策:週に1回、計画の進捗を振り返る時間を設ける。日曜の夜に30分だけ「今週の達成度チェック」を行い、遅れが出ている科目があれば翌週の配分を調整する。致命的な遅延が発生する前に手を打つことが、1年間の計画を破綻させないコツです。

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パターン3:1人で抱え込んでメンタルが崩壊する

浪人生活は孤独との戦い。特に宅浪の場合、相談相手がいないまま不安を抱え続けると、勉強どころではなくなります。偏差値40台から東京学芸大学に合格したSくんは、日々の確認テストの積み重ねと計画管理のサポートによって、不安を勉強に変えることに成功した一例です。

対策:勉強内容だけでなく、計画や受験全般について相談できる人を確保する。家族・友人・学校の先生・塾のスタッフなど、誰でもいいので「定期的に話せる相手」がいるだけでメンタルの安定度は大きく変わります。

▶ 関連記事:宅浪の成功率は低い?合格した2人の実例と第3の選択肢

浪人生に合う塾・サポート体制の選び方

浪人生に合う塾の比較

浪人生が塾や予備校を選ぶ際に重視すべきは「自習の質を最大化できるかどうか」です。どれだけ授業がわかりやすくても、自分の手で問題を解く時間が確保できなければ成績は伸びません。

計画管理型が浪人生と相性がいい理由

浪人生に求められるのは、1年間のカリキュラムを管理し、進捗のズレを早期に修正してくれる仕組み。いわゆる「計画管理特化型」の塾やサービスは、まさにこのニーズに応えるものです。

竹内個別は計画管理に特化したオンライン個別指導塾で、浪人生と相性の良い設計になっています。3ステップカリキュラム(橋渡し問題集→合格問題集→過去問)を最速で完走させることを軸に、生徒一人ひとりの進捗に合わせて計画を調整。模試を強制するのではなく、日々の確認テストでレベルアップを把握し、本番の雰囲気に慣れる目的で年に数回受ければ十分というスタンスです。

「授業より自習を優先する」という方針も、浪人生にとって合理的な選択肢。授業を聞く時間を自習に回すことで、1日の中で自分の手を動かす時間が最大化されます。めいさんは毎日10時間以上勉強しても成績が伸びなかった状態から、計画管理を導入することで英語偏差値を24ポイント、数学偏差値を20ポイント引き上げました。勉強の「量」ではなく「計画の質」を変えたことが、劇的な成績向上につながった好例です。

相談できる相手がいることの価値

計画管理の仕組みと同じくらい大切なのが、受験全般について相談できる相手の存在。勉強内容だけでなく「この志望校で大丈夫か」「今の進捗で間に合うのか」といった不安を言葉にできる場があるだけで、勉強への集中度は格段に変わるものです。

浪人生活は、マラソンに似ています。42.195kmを1人で走り切るのと、伴走者がペース管理をしてくれるのとでは、同じ体力でも結果が大きく変わるでしょう。計画管理と相談相手は、浪人というマラソンにおける伴走者のような存在です。

実績者対談ページでは、浪人や逆転合格を経験した生徒たちの体験談を読むことができます。

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FAQ

Q1. 浪人生は1日何時間勉強すればいいですか?

A. 目安は1日8〜12時間です。ただし「長時間座っているだけ」では意味がありません。自分の手で問題を解く自習時間を7割以上確保することが重要です。毎日10時間以上勉強しても成績が伸びなかっためいさん(英語偏差値36→60)のケースでは、勉強の「量」ではなく計画管理を導入して「質」を変えたことが転機になりました。時間だけでなく「何を・どの順番で・いつまでに」を明確にすることが合否を分けます。

Q2. 模試はどれくらい受けるべきですか?

A. 本番の雰囲気に慣れる目的で、年に3〜4回受ければ十分です。模試の結果には出題範囲との相性や体調など運の要素が大きく含まれるため、1回の判定で志望校を変える必要はありません。大切なのは模試の「判定」ではなく「分析」。どの分野で失点したかを把握し、次の学習に反映させるツールとして活用してください。日々の確認テストや問題演習で着実に手応えを感じられていれば、判定は後からついてきます。

▶ 関連記事:E判定からでも合格できる?合格率と逆転の条件

Q3. 浪人中に理科・社会はいつから本格的に勉強すべきですか?

A. 本格的にインプット量を増やすのは8月以降が目安です。4月〜7月は英語・数学に6〜7割の時間を充て、理科・社会は教科書レベルの理解に留めておきましょう。理科・社会は短期集中型の科目なので、基礎が固まっていれば秋以降でも十分間に合います。

Q4. 宅浪でも1年間のスケジュールは同じですか?

A. 3ステップカリキュラムの基本構造は、予備校通い・宅浪を問わず同じです。ただし宅浪の場合は「計画管理」と「相談相手の確保」が最大の課題になります。自分1人で1年間の計画を管理し切るのは難易度が高く、途中でスケジュールが崩れたときにリカバリーできないリスクがあります。オンライン塾や学習管理サービスの活用を検討し、少なくとも週1回は進捗を確認してくれる仕組みを確保してください。

Q5. 浪人して成績が伸びない人の特徴は?

A. 主に3つのパターンがあります。(1) 授業を受けることが勉強だと思い自習時間が不足している、(2) 計画を立てずに場当たり的に勉強している、(3) 相談相手がおらず不安を抱え込んでメンタルが不安定になっている。いずれも「自習の質」と「計画管理」を意識することで回避できるパターンです。

Q6. 浪人中の運動は必要ですか?

A. 必要です。1日30分〜1時間の運動を習慣にしてください。自転車での移動やジムでのトレーニングなど、形式は問いません。運動にはストレスホルモンを低下させ、集中力を回復させる効果があります。「運動の時間がもったいない」と思うかもしれませんが、運動を取り入れたほうが1日全体の勉強効率は上がります。

Q7. 浪人生は予備校に通うべきですか?

A. 必ずしも通う必要はありません。重要なのは「自習の質を最大化できる環境」を確保すること。予備校の授業よりも自習時間の確保と計画管理を優先すべきです。計画管理に特化したオンライン塾や学習管理サービスであれば、予備校に通わなくても十分に浪人生活を成功させられます。実際にSくん(偏差値40台→東京学芸大合格)こうしんくん(E判定→筑波大合格)は、予備校の大量の授業に頼るのではなく、計画管理をベースにした自習中心の学習で合格を勝ち取っています。

まとめ

浪人の1年間は「橋渡し問題集→合格問題集→過去問演習」の3ステップで区切ることで、やるべきことが明確になります。4月〜7月は英語・数学に集中して基礎を固め、8月以降は理科・社会の比重を上げながら合格レベルの演習に移行し、11月からは志望校の過去問に本格的に取り組む。この流れを最初に理解しておくだけで、1年間の見通しは格段にクリアになるでしょう。

1日8〜12時間の勉強時間を確保し、そのうち7割以上を自習に充てること。運動の時間を必ず設けてメンタルを安定させること。そして勉強内容だけでなく計画や受験全般について相談できる相手を確保すること。この3つを守れば、浪人の1年間を最大限に活かすことができるでしょう。

4月の今、この記事を読んでいるあなたはすでに「情報を集めて行動しようとしている」段階にいます。あとは具体的な計画に落とし込んで、1日ずつ前に進んでいくだけ。

英語偏差値36から60まで伸ばして岐阜大学に合格しためいさんも、E判定から筑波大学に合格したこうしんくんも、4月にはまだ合格の保証などどこにもありませんでした。それでも正しい計画を立て、1日ずつ積み重ねた結果が合格という形で返ってきたのです。1年後の合格をつかみ取るために、今日から動き出しましょう。

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著者: 竹内個別戦略室 尾崎侑絃(岐阜大学医学部医学科卒業・医師免許保持)
監修: 竹内個別塾長 竹内壮志(名古屋大学工学部卒業)

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