英文法参考書おすすめ6選|大学受験で失敗しない選び方
英文法の参考書選びで最も大切なのは、「自分のレベルに合った1冊を選び、やり切ること」です。どれだけ評判の良い参考書でも、途中で挫折してしまえば意味がありません。逆に、自分に合った1冊をしっかり仕上げれば、それだけで文法の基礎は十分に固まります。
この記事では、大学受験で使える英文法参考書を「網羅系」と「レベル別」の2タイプに分けて紹介し、あなたに合った1冊の選び方を具体的にお伝えしていきます。
この記事でわかること
- 英文法参考書には「網羅系」と「レベル別」の2タイプがあること
- NextStage・Vintage・ポラリスなど主要6冊の特徴と選び方
- 自分のレベルに合った参考書を見極める基準
- 英文法だけやっても成績が伸びない理由と「4ステップ」の全体像
- 実際に偏差値が大きく伸びた生徒の学習法
英文法参考書は「網羅系」と「レベル別」の2タイプがある
英文法の参考書は大きく2つのタイプに分かれます。どちらが優れているという話ではなく、自分の性格や学習スタイルに合ったタイプを選ぶことが大切です。

網羅系:1冊で全範囲をカバーする
NextStageやVintageに代表されるタイプです。文法・語法・熟語・会話表現など、大学受験に必要な英文法の全範囲を1冊に凝縮しています。問題数は約1,500問前後と多く、これ1冊を仕上げればMARCH・関関同立レベルまで対応できるのが最大の強みでしょう。
学校で配布されることも多いため、「すでに手元にある」という人も少なくないはず。もし手元にあるなら、新しい参考書を買い足す前に、まずはそれを仕上げることを優先してください。
ただし、分量が多い分、途中で挫折するリスクがあるのも事実です。「500ページもあるのか」と開いた瞬間にやる気を失ってしまう人には、次に紹介するレベル別タイプのほうが合っているかもしれません。
レベル別:段階的にステップアップする
ポラリスやレベル別問題集に代表されるタイプです。難易度ごとに分冊になっているため、1冊あたりのページ数が薄く、「やり切った」という達成感を得やすいのが特徴。挫折しにくさを重視する人にはこちらが向いています。
「1冊終わったら次のレベルへ」と進めていけるため、自分の成長を実感しやすいというメリットもあるでしょう。
一方で、最終的に網羅系と同じ範囲をカバーしようとすると、複数冊が必要になるため、トータルのコストは高くなる傾向があります。
どちらを選ぶべきか
基本的には網羅系(NextStageやVintage)で進めるのが王道です。1冊で全範囲をカバーできる効率の良さは、受験勉強において大きなアドバンテージになります。
ただし、以下に当てはまる人はレベル別から始めるのも十分にアリな選択です。
- 分厚い参考書を見るとやる気が出ない
- 過去に網羅系で挫折した経験がある
- 英文法の基礎がほぼゼロの状態
大事なのは「どの参考書を選ぶか」よりも「選んだ1冊をやり切るかどうか」。途中で投げ出してしまうくらいなら、薄めの1冊を確実に仕上げるほうがはるかに力になります。
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【網羅系】おすすめ英文法参考書3選

NextStage(ネクストステージ)
大学受験の英文法参考書として最も定番の1冊です。全512ページ、約1,474問(文法500問+語法200問+熟語・会話表現700問)を収録しています。
学校で配布されることが多いため、すでに持っている人も多いでしょう。左ページに問題、右ページに解説というシンプルな構成で、繰り返し学習に向いています。
文法だけでなく語法・熟語・会話表現まで幅広くカバーしている点が強みで、共通テストからMARCH・関関同立レベルまで1冊で対応可能。「何を買えばいいかわからない」という人は、まずNextStageを選んでおけば間違いはありません。
向いている人:学校で配布された人、1冊で幅広くカバーしたい人
Vintage(ヴィンテージ)
NextStageと並ぶ定番の網羅系参考書です。約1,500問を収録し、文法・語法・熟語・会話表現をカバーしています。
NextStageとの最大の違いは解説の詳しさ。Vintageは「なぜその答えになるのか」を丁寧に解説してくれるため、文法の理屈を理解しながら進めたい人に向いています。
対応レベルはMARCH・関関同立まで。NextStageと同様に、これ1冊を仕上げれば英文法の基盤は十分に固まります。
向いている人:解説を読み込んで理解したい人、文法の「なぜ」が気になる人
Scramble(スクランブル)
NextStage・Vintageと同じ網羅系で、約1,400問を収録。問題の難易度やカバー範囲はNextStageとほぼ同等です。
学校によってはScrambleが配布されるケースもあるため、手元にある場合はそのまま使えば問題ありません。NextStageやVintageとの大きな差はないので、「どれがいいか」で迷うよりも、手元にある1冊をやり切ることのほうが重要です。
向いている人:学校で配布された人
網羅系の使い方のコツ
網羅系参考書は「1周で完璧にしようとしない」のが最大のポイント。以下の手順で進めるのがおすすめです。
- まずは1周目を通しで解く(わからない問題は答えを見てOK)
- 間違えた問題にチェックをつける
- 2周目はチェックのついた問題だけ解く
- 3周目以降も同様に、間違えた問題を潰していく
1周目から完璧を目指すと時間がかかりすぎて挫折しやすくなります。「回転数を上げる」意識で、何周も繰り返すほうが定着率は高まるでしょう。
【レベル別】おすすめ英文法参考書3選
ポラリス(関正生の英文法ポラリス)
レベル別参考書の代表格です。レベル1(基礎)・レベル2(応用)・レベル3(発展)の3冊に分かれており、自分の実力に合ったところから始められます。
1冊あたりのページ数が網羅系に比べて薄いため、「やり切った」という達成感を得やすいのが特徴。関正生先生の解説はポイントが明確で、文法の核心がつかみやすいと評判です。
レベル1は共通テスト・日東駒専レベル、レベル2はMARCH・関関同立レベル、レベル3は早慶・旧帝大レベルに対応しています。
向いている人:網羅系で挫折した人、段階的に進めたい人
英文法レベル別問題集(東進ブックス)
レベル1からレベル6まで、さらに細かく段階が分かれている参考書です。「今の自分にちょうどいいレベル」を見つけやすいのが最大のメリットでしょう。
各レベルが薄い冊子になっているため、短期間で1冊を仕上げられます。「1週間で1冊」といったペースで進められるので、達成感を積み重ねながらステップアップしたい人にぴったりです。
向いている人:自分のレベルがわからない人、小さな成功体験を積みたい人
大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎文法編)
「英文法が本当にゼロ」という人のための入門書です。中学レベルの文法から丁寧に解説してくれるため、高校の授業についていけない人でも無理なく取り組めます。
この1冊だけで大学受験に対応するのは難しいですが、「スタート地点に立つため」の参考書としては非常に優秀。大岩で基礎を固めてからNextStageやポラリスに進むという流れが効果的です。
向いている人:中学英文法から不安がある人、英語が大の苦手な人
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英文法だけやっても成績は伸びない|4ステップの中での位置づけ
ここが最も伝えたいポイントです。英文法の参考書を1冊仕上げたのに、模試の点数が上がらない。そう悩んでいる受験生は実はかなり多いのですが、それは当然の結果ともいえます。
英語力は4ステップで伸びる
英語の成績を伸ばすには、以下の4ステップを順番に積み上げていく必要があります。

- 英単語 ― すべての土台。単語がわからなければ何も始まらない
- 英文法 ― 文の構造を理解するルールブック
- 英文解釈 ― 1文を正確に読み取る力
- 長文読解 ― 実際の入試問題で得点する力
文法はこの4ステップの中の「STEP 2」にあたります。つまり、文法だけを完璧にしても、その先の英文解釈と長文読解に進まなければ、模試や入試の点数には直結しないのです。
「文法はできるのに長文が読めない」の正体
文法問題集で高得点が取れるのに長文が読めないという人は、STEP 3(英文解釈)を飛ばしている可能性が高いでしょう。
文法の知識は「問題を解くための知識」と「文章を読むための知識」の2つに分かれます。NextStageやVintageで鍛えられるのは主に前者。後者を鍛えるには、英文解釈の参考書で「1文の構造を正確に読み取る練習」が必要です。
文法を仕上げたら、すぐに長文に飛びつくのではなく、英文解釈のステップを挟むこと。これだけで長文の読みやすさが劇的に変わります。
偏差値36から60へ|正しい順番で伸びた生徒の実例
実際に、竹内個別の生徒で英語の偏差値36からスタートした受験生がいました。この生徒は「単語→文法→解釈→長文」の4ステップを忠実に実行した結果、わずか数ヶ月で偏差値60まで伸び、岐阜大学看護学部に合格しています。1ヶ月で偏差値が12上がった時期もありました。
また、Hitomiさんは偏差値49からこの4ステップで学習を積み上げ、偏差値57まで伸ばして英検2級に合格。東京都市大学に合格した生徒も英語の偏差値を14.2ポイント上げることに成功しました。
共通しているのは、全員が「文法だけ」で終わらせなかったこと。文法を土台にして、解釈、長文と段階的に積み上げたからこそ、最終的に模試や入試で結果を出せたのです。
文法の次にやるべきこと
英文法の参考書を1冊仕上げたら、次は英文解釈に進みましょう。英文解釈の参考書としては「入門英文解釈の技術70」「基礎英文解釈の技術100」「英文読解入門 基本はここだ!」などがおすすめです。
そして英文解釈の後に長文読解へ進むことで、入試本番で得点できる英語力が完成します。
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よくある質問
Q. NextStageとVintage、どちらを選ぶべきですか?
結論から言えば、どちらを選んでも大差ありません。学校で配布されたほうをそのまま使うのがベストです。あえて違いを挙げるなら、Vintageのほうが解説が丁寧で「なぜそうなるのか」を理解しやすい傾向にあります。ただし、どちらも1冊やり切ればMARCH・関関同立レベルまで対応できるため、「どちらが良いか」で悩む時間があるなら、今すぐ手元にある1冊を開いてください。
Q. 英文法の参考書は何冊やるべきですか?
基本的には1冊で十分です。網羅系なら1冊でほぼ全範囲をカバーできますし、レベル別でも自分の志望校レベルまで進めれば問題ありません。「この1冊では不安だから」と2冊目に手を出すよりも、1冊を3周以上繰り返すほうが定着率は高くなります。
Q. 文法が苦手すぎてNextStageが理解できません。どうすればいいですか?
まず「大岩のいちばんはじめの英文法」で基礎を固めてから、NextStageに戻るのがおすすめです。NextStageは中学レベルの文法が身についている前提で書かれているため、そこが抜けているとどうしても理解が追いつきません。遠回りに感じるかもしれませんが、大岩を1〜2週間で仕上げてからNextStageに入るほうが、結果的には早く進めるでしょう。
Q. 文法の参考書を何周すればいいですか?
最低でも3周、できれば5周以上が目安です。1周目は「全体像をつかむ」、2周目以降は「間違えた問題を集中的に潰す」意識で進めましょう。3周すれば正答率は大幅に上がり、5周を超えるころにはほとんどの問題を瞬時に解けるようになるはずです。
Q. 英文法をやらずに長文から始めてもいいですか?
おすすめしません。文法がわからない状態で長文を読んでも、「なんとなく単語を拾って推測する」読み方になってしまい、正確な読解力が身につかないからです。野球でたとえるなら、キャッチボールもできないのに試合に出るようなもの。まずは文法で英語のルールを理解してから長文に進むのが、遠回りに見えて一番の近道です。
Q. 英文法はいつまでに仕上げるべきですか?
理想は高3の夏前(6月末)まで。遅くとも夏休み中には仕上げたいところです。文法の後に英文解釈・長文読解と続くため、文法に時間をかけすぎると後半の学習に十分な時間が取れなくなります。高1・高2で学校の授業と並行して進められるなら、それに越したことはないでしょう。
Q. 参考書だけで英文法は身につきますか?塾は必要ですか?
参考書だけでも十分に身につけることは可能です。ただし、「自分で計画を立てて継続できるか」「わからない箇所を自力で解決できるか」がポイントになります。途中で止まってしまう、どこから手をつければいいかわからないという場合は、学習管理型の塾を活用するのも選択肢の一つです。
まとめ
英文法の参考書選びで迷ったら、以下のポイントを押さえておけば大丈夫です。
- 英文法参考書は「網羅系」と「レベル別」の2タイプ。どちらが良いかではなく、自分に合うほうを選ぶ
- 王道はNextStage/Vintage。学校配布の1冊をまず仕上げるのが最も効率的
- 分厚い参考書で挫折しやすい人はポラリスやレベル別問題集から始める
- 文法だけでは成績は伸びない。「単語→文法→解釈→長文」の4ステップで積み上げることが重要
- 何冊もやるより、1冊を3〜5周繰り返すほうが力になる
参考書選びに正解はありません。大切なのは、選んだ1冊を最後までやり切ること。そしてその先には、英文解釈・長文読解というステップが待っています。文法を仕上げた先にこそ、英語の成績が本当に伸びる世界が広がっていることを忘れないでください。
参考書ロードマップPDFでは、英語だけでなく全科目の「何を・どの順番で」が一目でわかります。まずはダウンロードして、自分の現在地と照らし合わせてみてください。
著者:尾崎侑絃(岐阜大学医学部卒・医師)
監修:竹内壮志(名古屋大学工学部卒)


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